断熱材への思い

断熱材への思い

代表取締役

■住みやすさってなんだろう?

1. まず初めに
住みやすい家と一口に言っても、漠然としていますね。なぜなら住みやすい家かどうかはそこに住む人が決めることだからでしょう。こんなことをいうと話が終わってしまうので、ここでは私の考える住みやすい家をご紹介したいと思います。

2. では、そろそろ。
私は建築家ではないので、専門的なことは正直分かりません(ただいま勉強中です)。たぶんに感覚的な話になってしまう事をお許しください。しかしながら、初めて建てた(改築ですが)家でいろいろと苦労した経験や、弊社断熱材を販売する過程でいろいろと分かった事を元にした話を聞いていただけると幸いです。

3. 住みやすい家とは?
(ア) 建築費用が安く、耐久性がある。
(イ) 快適に住める。
(ウ) 維持費が安い。

この三つを満足する家ではないかな~と思います。

4. 建築費用が安く、耐久性がある
(ア) これはいうまでもありませんね。同じ性能なら安いに越したことはないです。予算もありますし。

(イ) もう一つ重要なのは「限られた予算の中でどこに重点をおくか」ということだと思います。後で手直しのきく間取りや内装部分や家具はおいおいそろえていく、だけど基本性能を決める構造、防水や断熱の部分にはしっかりと予算を振り分ける、という考え方が必要だと思っています。なぜなら概して基本性能を建てた後で変更するには金も手間もかかるからです。改修に初期投資の半分以上の費用がかかり、「それなら建て替えたほうがいいかも」「だけどそんなお金ないよ」ということになり、結局住みにくい家に我慢しながら住んでいく、という悪循環になるのです。

(ウ) そして建築費用を考える上で耐久性も考慮するべきでしょう。初期投資が安くても、20年後には初期投資の半分の費用をかけて改修しなければならない、となったらどうでしょう?逆に先に申し上げた基本性能を決める部分にしっかりとお金をかけて耐久性を高めた家ならば、自分の代はもとより、子供にも「資産としての家」を残すことが出来るのではないでしょうか。 

5. 快適に住める
(ア) 快適さについても個人的感覚が付きまとう部分です。私は、家の中の温度差が極力少ない状態が快適であると考えています。それは部屋の中と外(廊下、トイレなど)の温度差はもちろん、部屋の中でも、天井付近と床付近の温度差が少ない状態が快適に住める家といってよいのではないでしょうか。いわゆる「温度のバリアフリー」を実現することが重要だと思います。

(イ) 実は、私が住んでいる家は7年ほど前に改築したのですが、そのときに発泡スチロールの断熱材を壁と床全てに入れてもらいました。(と思っていました。)厚みは50mmだったと思います。「これで断熱は大丈夫だから、快適だな」と単純に考えていました。

(ウ) ところが、夏の暑い盛りになると二階が暑いんです。階段を一歩上るたびに温度が上がっていくのが良く分かります。屋根と天井に断熱材を入れてなかったんですね~。それから小屋裏の換気も出来ていませんでした。(これは後で分かりました。最初はこんなもんかな~ぐらいに考えていましたので)

(エ) それから冬、部屋から廊下に出ると、床が本当に冷たいんです。裸足では歩けないくらい。どうやら廊下の床には断熱材が入ってなかったようです。あれほど全部入れろと言ったのに...。更に、トイレ。ここも本当に寒い。高齢者の入浴中急死者数は諸外国に比べて日本が飛びぬけて高いのも納得できるような気がします。そういえば、私と同い年の友達がお酒飲んで冬のトイレで明け方見つかったって言うのがあったなあ~。怖い...。

(オ) やっぱり家にいるときはあまり体に負担のかからない、温度変化の小さい家が快適でいいですよね~。

6. 維持費が安い
(ア) 最近はエアコンなど、暖房機器も発達していますので、室温もある程度一定に保つことも難しくは無いかもしれません。各部屋に一台ずつエアコンが設置されていることも珍しくありませんね。

(イ) しかし、毎月の光熱費の事を考えてみるといかがでしょう。断熱をしっかりとしていない家、室内の温度が外に逃げてしまう家と断熱をしっかりとしてあって、最小限度の空調でまかなえる構造の家とでは、どちらの光熱費が安くあがるでしょうか?言うまでもないと思います。

7. どちらにするか、よ~く考えてみましょう
(ア) 断熱のことについて考えている工務店って意外と少ないような気がします。だからこそ依頼する側(お施主様)も、もっと勉強するべきだと思います。なんたっておそらく一生に一度の買い物なんですからね!

(イ) そんなの勉強している時間が無い!とお嘆きのあなたへ。大丈夫です。そういう点にこだわった建築家、工務店ももちろんいます。そういう人(会社)を見つければいいですよ。
(ウ) そして最終的には、上記のような話を真剣に考えて、あなたが本当にそこにこだわれるかどうか、です。

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