中空スラブ工法用軽量埋め込み材
更新日:2023/11/17
初稿:2023/9/27
中空スラブ工法用軽量埋め込み材(EPSボイドスラブ型枠工法)は
長期耐久性と高い曲げ剛性、優れた遮音性を実現!
EPSボイドスラブ型枠はさまざまな要望に応えるため、研究開発された機能性の高い断熱材です。
特殊な形状は遮音性向上を目的とした遮音ボイド、RC建築のネックとなる水分の侵入対策につながる無垢ボイド、一般の中空ボイドに排水を目的とした脚付きタイプなど、各方面で多くの現場で採用いただいております。
EPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)の特徴
軽量で施工性が高い
EPS材の単位体積重量はコンクリートの約1/100程度。そのため、他の断熱材に比べ、EPSボイド型枠は躯体床荷重の軽量化に大きく貢献します。また、床板との固定ズレ防止傘釘ホールを配置することでハーフPCスラブなどでは現場の作業効率化や仮設材を削減することにもつながります。
圧縮の強さ
EPSの許容圧縮応力は発泡密度に比例します。
EPSボイド型枠は製品の形状に合わせた型内成形品であり、密度のバラつきも少ないです。
形状や物性安定性に優れているので、ボイド型枠として必要な強度を保っています。
優れた加工性
EPS材の加工は電熱線によるカット断裁で簡単に行えます。
そのため、現場での急な対応にも適応できる他、適所に合ったサイズや寸法で納品も可能。
断熱材.jpでは工場での廃材削減や現場での効率化・ゴミの削減のため、事前にプレカットし出荷することも可能です。
遮音性を兼ね備える
遮音ボイドは実際に現場で遮音測定を行い、測定データに基づき開発されています。
そのため、RC造マンションなど多くの現場で採用される高性能ボイド型枠です。
極めて低い吸収率
EPS材は独立気泡で構成されているため、水分の吸収率は極めて低いです。
湿潤密度の変化が見られず、均一な品質・性能を確保します。
ボイドスラブ型枠材
床 ボイドスラブ型枠材(プレキャスト)
EPSボイドスラブ型枠工法
床板が工場施工されているので、現場の作業と支保工の軽減ができます。
曲げ応力を負担しないスラブの中立軸廻りを空洞化することで、コンクリート量を増やさずに済みますし、床スラブを軽量かつ厚くすることで剛性を高めます。
小梁なしで大スパンを飛ばせる床スラブを構築できるEPS成形品です。
EPS材の取り扱い注意点
■火気厳禁・使用温度に注意
■有機溶剤・石油類に注意
■直射日光に注意
■その他・・・
EPS材は難燃処理が施され、JISの燃焼性試験にも合格してますが、火源があれば燃え続けます。
また、高温(80℃)で軟化変形するため、火気厳禁・高温での保管や使用は控えてください。
同様に、有機溶剤・石油類・化学薬剤等には侵されます。
そのため、接着剤などもメーカーの説明書や施工仕様書に明記されているものを用いてください。
EPS材の主原料はプラスチック製品と同様に紫外線によって劣化します。
屋外での長時間放置は避け、屋外で保管する際には養生シートで覆うなどの対処が必須です。
残材を破棄する場合は、地域の分別条件に従い処理しましょう。
屋内で電熱線によるカットを行う場合には換気に十分お気をつけください。
床ボイドスラブ型枠 施工写真
監修者からのメッセージ
杉森 康裕(気密測定技能者)
断熱材は建物の性能の「柱」となる重要なポジションを担っています。私たちは一貫して「より良い住宅のお手伝い」をモットーに断熱はもちろん、気密や工法に関わる商品の提案・サポートを行っています。多くの方に『松原産業のEPSボイドスラブ型枠材』をご採用いただけるように精進していきますので是非よろしくお願い致します。