スーパーで見かける発泡スチロールのトレイもEPSの仲間?

スーパーで見かける発泡スチロールのトレイもEPSの仲間?

優れた性質を持つプラスチックのスチロール樹脂(ポリスチレン)は、様々な形で皆さんの身の回りで役立っています。

この樹脂を発泡したトレイもEPSも化学成分はほとんど同じですが、それぞれ製法や発泡剤などが少しずつ異なる3兄弟といったところです。

【EPS(Expanded Poly-Styrene)】ビーズ法ポリスチレンフォーム 3~5mm程度の発泡粒子を金型内で融着して成形するので、様々な形状の成形体が得られます。
着色されたものもあります。
製造工程でフロンを一切使用していないこと、他の断熱材に比べてリサイクルが最も進んでいる点で、環境負荷が少ない断熱材です。

【XPS(eXtruded Poly-Styrene)】押出法ポリスチレン ポリスチレンと発泡剤(炭化水素系が主流)を押出機内で溶融混合してスリットから連続的に押し出してできあがります。
押出された発泡体は徐冷され裁断された後、板状にスライスした保温板として主に使われます。
製造各社によって色が異なります。

【PSP(PolyStyrene Paper)】ポリスチレンペーパー XPS同様、樹脂と発泡剤をスリットから押出して10倍程度に発泡しますが、厚さ数mmのシート状に引き延ばした後に加熱再発泡させ真空成型により、食品トレイなどとして使用します。

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