塀やフェンスで目隠しを!軽くて安心の新素材
外からの視線を遮る「目隠し塀」。
でも、重くて圧迫感のあるブロック塀や、倒壊のリスクがあるコンクリート塀に不安を感じていませんか?
近年、そんなお悩みを解決する新素材として「発泡スチロールを使った軽量塀」が注目を集めています。
「スチロールって軽くて頼りないんじゃ…?」という声もあるかもしれませんが、実はこの塀、軽さ・安全性・デザイン性のすべてを兼ね備えた優れものなんです。
今回の記事では、そんな「新しい塀のカタチ」を詳しくご紹介します。

【今回の記事でわかる3つのポイント】
✔️地震や台風でも安心!軽くて倒れにくい塀の安全性
✔️コンクリート風の見た目も叶う!おしゃれなデザイン性
✔️施工事例で見る、実際の仕上がりと活用アイデア
初稿:2025/4/27
《目次》
・発泡スチロール塀とは?ブロック塀との違い
・発泡スチロール塀の基本構造と素材の特徴
・塀やフェンスそれぞれの素材と比較
・軽くて安全!発泡スチロール塀が強い理由
・デザイン性も抜群!見た目で選ばれる理由
・実際の気になる耐久性とメンテナンス性
・発泡スチロール塀の施工事例をご紹介
・軽くて強くて安心!新しい塀の選択
発泡スチロールの塀とは?ブロック塀との違い
従来のブロック塀やコンクリート塀に代わる新しい選択肢として注目されているのが、発泡スチロールを用いた軽量塀です。
見た目は重厚で一見コンクリートのように見えますが、実際は中身が発泡スチロールでできており、驚くほど軽くて柔軟性があります。従来の塀と比較して、施工のしやすさや安全性、コスト面でもメリットが多く、近年では戸建て住宅や外構リフォームに導入されるケースが増えてきました。

発泡スチロール塀の基本構造と素材の特徴
発泡スチロール塀は、建築資材としてよく使われる断熱材の応用技術から生まれた塀です。
中芯に発泡スチロール素材を用い、表面には特殊なコーティングやモルタル仕上げを施すことで、コンクリートのような質感と耐候性を実現しています。
最大の特徴はその「軽さ」です。
従来のブロック塀や石材と比べて圧倒的に軽いため、地震や台風時にも倒壊リスクを抑えられるのが大きな魅力です。
また、軽量であることから、運搬が容易で施工現場での取り扱いも簡単です。そのため、工期の短縮や人件費削減にもつながります。さらに、発泡スチロールは自己消火性を持つ素材も多く、安全面にも配慮されています。表面仕上げによってデザインやカラーの幅も広がるため、住宅の外観や好みに合わせたカスタマイズも可能です。
従来の塀が持つ重厚感をそのままに、安全性と施工性、コストパフォーマンスを兼ね備えた「次世代の塀素材」として、多くの工務店や設計事務所から注目を集めています。

塀やフェンスそれぞれの素材と比較
発泡スチロール塀とよく比較されるのが、従来のブロック塀やアルミフェンスやスチールのルーバーなどです。それぞれにメリットとデメリットがありますが、用途や目的に応じてどの素材を選ぶかは慎重に検討したいところです。
発泡スチロール塀が優れているのは、まずその「軽さ」と「安全性」です。
万が一の地震や強風の際も、倒壊時の被害が最小限に抑えられます。また、施工の手間が少なく、現場での加工も不要なため、工期短縮やコスト削減にもつながります。デザインの自由度が高く、外観を損なわずに目隠し効果を得られる点もポイントです。
一方、ブロック塀やアルミフェンスは長年親しまれてきた実績がありますが、重くて施工に時間がかかり、メンテナンスや耐震性に不安を感じる場面も少なくありません。
以下に、三者の違いを簡単に整理します。
比較項目 | 発泡スチロール塀 | ブロック塀 | アルミフェンス |
---|---|---|---|
重量 | 非常に軽い | 非常に重い | 軽いが風に弱い |
施工性 | 工期短縮が可能 | 時間と手間がかかる | 比較的スムーズ |
安全性 | 転倒時も被害が少ない | 転倒時に事故の恐れ 二次災害の危険性 |
転倒の可能性がある |
デザイン自由度 | 表面仕上げで自由自在 | 限定的 | バリエーションが限られる |
コスト | コスパ良好 | 材料・人件費ともに高い | 中価格帯 |
このように、発泡スチロール塀は目隠しとしての機能に加えて、安全性やコスト面でもバランスの取れた選択肢であることがわかります。

軽くて安全!発泡スチロール塀が強い理由
地震や台風などの自然災害が多い日本では、外構の安全性が非常に重要です。
特に目隠し塀は倒れやすく、近年はブロック塀の倒壊事故も多く報道されています。その点、発泡スチロールを使った塀は、その軽さから万が一の際のリスクを最小限に抑えることが可能です。
さらに、弾性のある素材特性により、衝撃を吸収する力にも優れており、子どもや高齢者のいる家庭でも安心して設置できます。
地震や台風時の倒壊リスクをどう防ぐ?
発泡スチロール塀が災害時に強い最大の理由は「軽さ」と「柔軟性」にあります。
通常のブロック塀は1つあたり10kg以上の重さがあり、高く積まれた状態で地震が発生すると倒壊して人や車に被害を及ぼすリスクがあります。実際に過去の地震では、ブロック塀の倒壊による事故が数多く報告されています。

それに対して、発泡スチロール塀は非常に軽量です。
仮に倒れても、人体への直接的なダメージは限りなく小さく、安全性が確保されます。また、素材に弾力性があるため、揺れの衝撃を逃す構造にもなっており、揺れに追従することで倒壊の危険性自体を減らす効果も期待できます。加えて、発泡スチロールはカスタマイズしやすい素材なので、風の通り道を考慮して窓を設けたり、門扉と組み合わせた設計や補強材の挿入など、より安全性の高い構造が可能です。
施工時に高さや厚みを調整できるため、家の周辺の地形や環境に応じた最適な設置ができるのも大きな強みです。つまり、「倒れにくく、万が一倒れても安全」という、これこそが災害リスクがあるエリアで選ばれる理由なのです。
塀は他にも竹垣や樹脂を混ぜ込んだ人工木材の板を使用したフェンスなど、さまざまな種類があります。いずれもメリット・デメリットを含め、色んな角度から考えた上で、検討することをおすすめいたします。

子どもや高齢者にとって安心な理由とは?
「子どもが庭で遊んでいるとき、塀が倒れたらどうしよう…」
「祖父母が近くを通ることを考えると、安全性は最優先にしたい」
こんな不安を抱えているご家庭にこそ、発泡スチロール塀はおすすめです。ブロックや石材、木のような重量物ではないため、もし何かの拍子に塀が傾いたり、接触があっても怪我のリスクが大幅に下がります。また、素材に角が少なく、表面が滑らかに仕上げられるため、転倒時などにぶつかっても衝撃が緩和される設計にしやすいのも特徴です。
さらに、自己消火性の素材を使用することで、火災時の延焼リスクにも配慮しています。高齢者や子どもが生活する環境に設置する際にも、安心材料が揃っています。以下に、家族にやさしいポイントを整理します。
子育て世帯や高齢者におすすめできる理由
⚫︎軽量素材なので接触しても大きなケガを防げる
⚫︎角のないデザインや柔らかい仕上げも可能
⚫︎地震・強風で倒れても安全性が高い
⚫︎自己消火性素材を使用している場合、火災リスクも軽減
⚫︎施工時の粉塵や騒音が少なく、環境にもやさしい
目かくしとしての役割だけでなく、「家族を守る」という視点でも、発泡スチロール塀は非常に優れた選択と言えるでしょう。

デザイン性も抜群!見た目で選ばれる理由
塀は単なる境界線ではなく、住まいの顔をつくる大切なパーツです。
特に目隠し塀は、外観の印象を大きく左右する要素のひとつです。発泡スチロール塀は「コンクリートのような重厚感」と「自由なデザイン性」を両立できる素材として、見た目を重視するユーザーからも高い支持を集めています。
軽くて加工しやすいからこそ、漆喰やコンクリート風など表面仕上げや形状のバリエーションも豊富に選ぶことができます。そのため、住宅や店舗のテイストやタイプに合わせた塀づくりが可能です。
発泡スチロールとは思えない質感とは?
発泡スチロールというと、どうしても白くて軽い梱包材のイメージが先行しがちです。しかし、現在の外構用スチロール塀は、そうした印象を大きく覆します。表面に専用の左官材やモルタル、塗装を施すことで、まるで本物の石やコンクリートのような質感が実現できるからです。

特に目隠し塀として使われる場合、外観との統一感はとても重要です。
発泡スチロール塀を利用するのであれば、仕上げ次第でシックにもナチュラルにも演出できるため、モダン住宅から和風住宅、洋風のカフェスタイルの店舗まで幅広いデザインにマッチします。
また、発泡スチロールの素材はカットや曲線加工がしやすいため、アーチ型や曲線デザインなど、従来のブロックでは難しかった造形も可能になります。まさに「塀で魅せる」ことができる素材です。その柔軟な加工性と意匠性の高さこそが、発泡スチロール塀が選ばれる理由のひとつと言えるでしょう。
発泡スチロール塀「パイナルウォール」に関する記事はこちら
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リフォームで既存の塀をリニューアル
もともとあったご自宅の塀やフェンスが経年劣化によって、キレイな景観を維持できなくなった場合、発泡スチロール塀にリフォームすることも可能です。基礎や土台部分だけを残し、古くなった木材の柵や汚れが染み込んだブロック塀を解体し、新たに発泡スチロール塀を設置します。
リフォームをすることで、見た目のデザイン性はもちろん、表札やポスト、宅配ボックスなどを取り付けたり、カーポートと併設もできます。さまざまな条件や要望に合わせてデザインすることができるのも発泡スチロール塀の大きな魅力です。
実際の気になる耐久性とメンテナンス性
塀としての役割を果たすには、耐久性があることが大前提です。
「軽い=壊れやすいのでは?」と不安に思う方も多いですが、発泡スチロール塀は表面をしっかりと仕上げることで、風雨にも強く、長く使い続けられる仕様になっています。
さらに、塗装や左官の種類を選べば、汚れにくく、メンテナンスの手間も省けます。安心して長く使える外構素材シリーズとして、多くの施工現場で導入されています。
雨風にさらされても劣化しない?
発泡スチロールは屋内用の断熱材にも使われており、元来は水や湿気に強い素材です。外構で使用する際には、そのスチロール本体の上から耐候性のある左官材や特殊塗装を施すため、雨風に直接さらされることはありません。つまり、表面加工次第でいくらでも強くできるというのがこの塀の大きな特徴です。
もちろん、紫外線や汚れに強い塗装材を使用すれば、色あせやひび割れも抑えることが可能です。塗り壁風、石材風など、用途やデザインに合わせた仕上げを選ぶことができるので、機能性と美しい外観を両立した塀づくりができます。
また、発泡スチロール塀は内部が空洞ではないため、内部への水の浸入による劣化や凍害なども起こりにくい構造です。豪雪地域や台風が多い地域でも、施工方法を工夫することで十分対応できます。軽くて柔らかい印象のある素材ですが、きちんと仕上げれば雨風に耐えられるしっかり者の塀として活躍してくれます。

長期使用に必要なメンテナンスは?
どんな外構材でも、長く使えばある程度のメンテナンスは必要になります。発泡スチロール塀も例外ではありませんが、メンテナンスの手間は比較的少なくて済むのが特徴です。というのも、発泡スチロールのパネルは、素材自体が腐食しないため、ブロック塀のようなひび割れ補修や、木製フェンスのような防腐処理といった手間が必要ありません。表面が汚れてきたら、基本的には水拭きや中性洗剤での軽い洗浄で十分対応できます。
また、塗装仕上げの場合は5~10年に一度の塗り直しを検討することで、美観を保ちつつ機能性も維持できます。もし傷がついても、部分補修が可能なので、大掛かりな改修工事に発展する心配も少ないのがうれしいポイントです。

発泡スチロール塀の施工事例をご紹介
「実際の仕上がりが気になる」
「どんな雰囲気になるのかイメージしたい」
そんな方のために、実際に発泡スチロール塀を導入した住宅の施工事例を紹介します。
どちらも住宅街の目隠し塀として美しく設置されており、安全性だけでなく、デザイン性にもこだわりを感じられる事例です。
静岡県:重厚感と照明演出が映えるシンプル外構



静岡県の個人宅で行われたこちらの施工では、住宅の外構全体に統一感を持たせるために発泡スチロール塀が採用されました。
見た目はまるでコンクリート製の重厚な塀のようですが、実際には軽量なスチロール素材を使っているため、施工もスムーズに行うことができました。下から照らすライティングとの組み合わせにより、昼夜問わず高級感のある印象を演出しています。
ポイントは、表面仕上げの質感と色味です。落ち着いたグレーのモルタル風仕上げが、モダンな住宅外観と絶妙にマッチしています。また、曲線を描くような設計と、照明・植栽との組み合わせによって、ホテルライクな雰囲気を感じさせるデザインになっているのも特徴です。庭先のテラスやウッドデッキの奥にこんな塀があったら素敵ですよね。
目隠し効果だけでなく、美観を高める役割もしっかり果たしているこの施工例は、これから塀を考える方にとって大いに参考になるはずです。
福井県:玄関まわりを彩るデザイン性の高い塀


福井県の住宅では、玄関まわりのアクセントとして発泡スチロール塀が採用されました。こちらの事例では、機能性だけでなく「デザインで魅せる」という観点が強く打ち出されており、来客時の第一印象にも大きく寄与する仕上がりとなっています。
表面はナチュラルなテクスチャを活かした塗装が施され、周囲の外壁やアプローチとの一体感も見事です。玄関先という人目につきやすい場所に設置されているため、細部の仕上がりにまでこだわりが感じられます。
また、発泡スチロール素材を活かしてカーブのついた柔らかなフォルムで構成されており、直線的な印象の強いブロック塀では難しい、温かみのある雰囲気を実現しています。軽量ながらも十分な高さを確保し、目隠しとしての機能もバッチリです。安全性と美観、両方を叶えた理想的な事例です。今回は正方形の穴あきブロックが個性的ですが、仕様に合わせて格子のようなラインを入れたりすることも可能です。
軽くて強くて安心!新しい塀の選択
塀やフェンスは、単なる外構の一部ではなく、私たちの暮らしと安全、そしてプライバシーを守る大切な存在です。
今回ご紹介した発泡スチロール塀は、その見た目の印象を大きく裏切るほどの軽さと安全性、さらにはデザイン性の高さを備えた「これからの時代にふさわしい素材」だと感じていただけたのではないでしょうか。
ブロック塀やアルミフェンスのような従来の選択肢では実現できなかった「倒れても安心」「施工が早くコストも抑えられる」「デザインの自由度が高い」といった利点は、住宅はもちろん、店舗や施設などでも導入しやすいポイントです。
特に目隠し塀としての活用では、外からの視線を遮る防犯の役割も持ち、空間の圧迫感を感じさせず、住宅の外観と調和するスタイルを実現できます。施工事例からもわかるように、仕上げ方ひとつで印象は大きく変わり、空間そのものの価値を高める力があります。また、最近はエクステリア関連に力を入れるケースも多く、単なる境界としての役割だけでなく、塀やフェンス周辺に花などの植物を植え込み、屋外全体のデザイン性を高めることが人気です。
「軽くて強く、美しく、そして安心」
そんな発泡スチロール塀は、これからの住まいや暮らしに、ちょうどいい新しい答えなのかもしれません。

監修者からのメッセージ

杉森 康裕(気密測定技能者)
パイナルウォールは画期的なスタイルで塀だけでなく、目隠しや門柱をつくりあげることができ、従来の方法では実現できなかった軽量化によって、可能性を拡大!
私たちは一貫して「より良い住宅のお手伝い」をモットーに断熱材はもちろん、外構や塀に関わる商品の提案・サポートを行っています。多くの方に『松原産業のパイナルウォール』をご採用頂けるように精進していきますので是非よろしくお願い致します。
発泡スチロール塀を検討している
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