外構の塀をレンガにした場合の安全性を比較
庭やガーデン、建物の境界など、おしゃれな家づくりに欠かせない外構ですが、その中でも、門扉や塀の存在はとても重要です。
外からの視線を遮ったり、子どもの飛び出しを防いだり、防犯面(セキュリティ)でも頼れる存在です。
しかし、中には「塀ってどれも似たようなものじゃないの?」と思っている方も少なくありません。
「見た目の良さでレンガ塀に惹かれてるけど、地震が心配…」
「最近よく聞くパイナルウォールって本当に安全なの?」
そんな疑問を持っている方も多いはずです。
今回のページでは、そんな疑問を解決しつつ、それぞれを比較して解説していきたいと思います。
外構塀は一度設置すると長く使うものだからこそ、デザイン性だけでなく安全性の違いもきちんと理解して選ぶことが大切です。

【今回の記事のポイント】
✔️家族や住まいを守るための「安心できる塀選び」のヒントが得られる
✔️外構リフォームや新築で後悔しない選択ができる
✔️見た目だけじゃない、本当に選んでよかったと思える塀が見つかる
初稿:2025/5/25
《目次》
・外構の塀の種類とそれぞれの特徴
・レンガ塀のメリット・デメリット
・発泡スチロール塀の特徴と強み
・レンガ塀とパイナルウォールの安全性比較
・費用・工期・メンテナンス性の違い
・こんな人にはパイナルウォールがおすすめ!
・最適な塀の選び方とは?〜まとめ〜
外構の塀の種類とそれぞれの特徴
外構の塀にはさまざまな種類があります。ブロックやフェンス、木製などがあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。どの素材を選ぶかによって、見た目の印象や安全性、施工のしやすさが大きく変わります。ここでは一般的によく使われる塀の種類を紹介し、それぞれの基本的な特徴をわかりやすく整理します。
塀の素材でどんな種類があるの?
外構の塀には主に以下のような素材が使われています。
それぞれの特徴を知っておくことで、理想の外構デザインや安全性に合った選び方ができるようになります。
【代表的な塀の素材】
ブロック塀・・・安価だが倒壊リスクがある
レンガ塀・・・デザイン性は高いが、重くて施工が大変
発泡スチロール塀(パイナルウォール)・・・軽くて安全性も◎
アルミフェンス・・・軽量で施工も簡単、防犯にも有効
木製フェンス・・・ナチュラルな雰囲気だが、劣化しやすい





例えばブロック塀は昔から広く使われており、コストも比較的安いですが、地震に弱く倒壊事故が多い素材でもあります。レンガ塀はデザイン性が高く、花壇や玄関アプローチを含め、洋風住宅によく合いますが、重くて施工や補修が大変です。
一方で、発泡スチロール塀(パイナルウォール)は軽くて安全性に優れ、近年注目を集めている素材です。自宅に限らず、会社や店などの外構まわりにも最適で、全体を通した統一感のある演出がしやすいものでもあります。店舗のオープンスペースでもあるテラスやウッドデッキに合わせて、お好みのデザインで施工することができます。
外構の塀や壁は、デザインだけでなく、機能や安全性、将来的なメンテナンスも含めて、慎重な素材選びを行いましょう。
外構に合う塀を選ぶポイントとは?
塀を選ぶときのポイントは、見た目の好みだけでは不十分です。
外構の塀には、安全性・メンテナンス性・施工性・コストなど、トータルでのバランスが求められます。また、住んでいる環境や状況によっても異なり、地震や台風の多い地域では、軽くて倒壊リスクが少ない素材を選ぶことで安心感が高まります。お子さんがいる家庭では、角が尖っていない塀や、万一ぶつかってもケガをしにくい素材が理想です。
そして、塀の高さや配置によっても、プライバシーの確保、防犯性、街並みとの調和が変わってきます。外構は家の顔となる部分でもあるので、デザインと機能性の両方をしっかり考えましょう。
【塀選びで注目すべきポイント】
⚫︎ 地震・風への耐性(倒壊リスクの有無)
⚫︎ 家との調和・デザイン性
⚫︎ 施工のしやすさ・工期
⚫︎ コスト(素材+施工費+維持費)
⚫︎ メンテナンスの頻度と難易度
⚫︎ 将来的なリフォームのしやすさ

外構の素材は色々となる中、検索をしても多くのメーカーや会社で購入が可能ですし、施工業者様からの提案も異なるでしょう。デザイン性を高めるために、タイルを利用した塀を設計したり、土間やアプローチ、階段との統一感を持たせるために、セメントや漆喰を勧められることもあるでしょう。昔とは違い、現在は多くの選択肢とバリエーションがあり、条件や環境に合わせて選択することができます。
もし、今回の記事をご覧になって、発泡スチロール(パイナルウォール)での外構を検討したいという方がいらっしゃいましたら、お気軽に電話やメールにてお問い合わせください。個人のお客様はもちろん、業者様からの注文も承っております。
レンガ塀のメリット・デメリット
レンガ塀はその美しい見た目から外構において根強い人気があります。
重厚感や温かみのあるデザインが魅力ですが、その一方で重さによる倒壊リスクや施工・修繕の難しさといった課題も抱えています。ここからは、レンガ塀のメリットとデメリットをそれぞれ整理して解説します。
レンガ塀のデザイン性と魅力は?
レンガ塀が選ばれる最大の理由は、そのデザイン性の高さです。
南仏風の洋風住宅やナチュラルモダンな外観との相性が抜群で、街並みに個性と高級感を加えてくれます。
また、天然素材特有の色味や風合いは、年数を重ねるごとに味わいが増し、時間とともに家と馴染んでいくような温かみがあります。素材自体の耐久性も高く、風雨にさらされても比較的劣化しにくいのが特徴です。

発泡スチロール塀の特徴と強み
発泡スチロール塀「パイナルウォール」は、見た目は本物の塀のように仕上がりながらも、内部は軽量な素材で作られているのが大きな特徴です。施工が簡単で、安全性にも優れているため、近年注目されている新しい外構素材です。
軽さによって倒壊リスクを大幅に軽減し、工期も短縮可能になります。さらに、デザインの自由度も高く、コンクリート調・レンガ調・カラー変更など、周囲の外構と自然に調和させることができます。
パイナルウォールはなぜ軽くて強いの?
パイナルウォールの大きな特徴は、発泡スチロールを芯材に使用しているため非常に軽いという点です。
重さが従来のコンクリート塀やレンガ塀に比べて圧倒的に軽いため、地震や台風などの自然災害時でも倒壊による重大な被害を防ぎやすくなっています。
「軽いと壊れやすいのでは?」と思われがちですが、表面には専用のコーティング材を用いており、見た目の仕上がりはまるで本物の石やコンクリート塀そのものです。加えて、外部からの衝撃にも強く、耐久性もしっかり確保されています。
また、現場での加工が少なく済むように、あらかじめ成型されて届くため、施工時の手間や廃材も少なく、作業員の負担も軽減されるというメリットもあります。

見た目はどう?レンガとの違いは?
発泡スチロールと聞くと、「安っぽく見えそう」「本当に外構になじむの?」と不安になる方も多いかもしれません。しかし、ご安心ください。
パイナルウォールは表面にリアルな塗装加工を施すことで、見た目はレンガ塀や石塀とほとんど変わりません。
実際の施工事例を見ると、色味やテクスチャの細かさに驚く方も多く、「まさか中が発泡スチロールだとは思わなかった」という声も多く寄せられています。
さらに、好みに合わせてデザインや色を選べるため、「自宅の外構デザインにしっかり合わせたい」「オリジナリティを出したい」という方にもぴったりです。レンガのような風合いを持ちつつ、軽くて安全という両立ができるのがパイナルウォールの魅力です。
「おしゃれな外構にしたい」
「洋風な家に合う塀が欲しい」
という方にとっては、レンガ塀は非常に魅力的な選択肢です。
見た目だけでなく、重厚な印象が防犯面での安心感にもつながることがあります。

レンガ塀の弱点や気をつけるポイントは?
一方で、レンガ塀には注意すべきポイントも多くあります。
最大の懸念点は重さです。しっかりとした基礎工事が必要で、設置場所の地盤や環境によっては倒壊リスクが高まります。実際に地震や豪雨の際にレンガ塀が崩れ、事故につながった事例も少なくありません。
また、施工には高い技術が必要で、DIYでは知識がない限り、難しいとされています。さらに、破損した場合は修繕費用もかさむ上、同じ色味のレンガを見つけるのが難しいこともあります。
他にも、塀そのものに厚みが出るため、敷地が限られている住宅には不向きなケースもあり、総合的なコスト・安全性のバランスを見て判断することが大切です。
【レンガ塀の注意点】
⚫︎ 重くて地震・風災時の倒壊リスクがある
⚫︎ 施工に手間と技術が必要(DIYは難しい)
⚫︎ 修繕時の費用や手間がかかる
⚫︎ 敷地を圧迫しやすい
⚫︎ 劣化やひび割れが進行すると危険性が増す

レンガ塀とパイナルウォールの安全性比較
塀の素材選びで見逃せないのが安全性です。
特に、地震や台風が多い日本では、倒壊リスクの少ない素材を選ぶことが大切です。ここではレンガ塀と発泡スチロール塀(パイナルウォール)を、地震・強風・施工強度・耐久性など複数の視点から比較します。
どちらも見た目は美しく、外構デザインの面では優れた選択肢ですが、安全性という観点では大きな違いがあります。それぞれの特徴を表も含めてまとめてみましょう。
地震や台風で倒れにくいのはどっち?
地震や台風などの自然災害が起きたとき、重さのある塀ほど倒壊の危険が増します。実際、過去の地震ではレンガ塀やブロック塀の倒壊により、人的被害が発生した事例もあります。
レンガ塀は見た目の重厚感が魅力ですが、その分構造物としての重量があり、倒壊時の被害が大きくなる傾向があります。また、施工の質によっては経年劣化でヒビ割れや傾きが起きやすく、安全性に不安が残ります。
一方、パイナルウォールは内部が発泡スチロールでできており、圧倒的に軽量です。仮に地震で揺れたとしても、重みによるダメージが少なく、倒れても人的被害を大きくしにくい構造になっています。
また、地中にしっかり固定する設計になっており、強風や突風にも耐えられる強度を確保しています。
見た目が似ていても、安全性という面ではパイナルウォールに軍配が上がると言えるでしょう。

《 比較表 》
レンガ塀とパイナルウォールの安全性
比較項目 | レンガ塀 | パイナルウォール |
---|---|---|
重量 | 非常に重い (倒壊時に危険) |
非常に軽量 (被害リスクが低い) |
地震・台風への耐性 | 倒壊の可能性あり | 揺れに強く 倒れても被害が少ない |
経年劣化リスク | ひび割れや傾きが出やすい | 劣化しにくく、補修もしやすい |
固定性 | 基礎次第で安定性が変わる | 地中にアンカーで固定され 安定性が高い |
倒壊時の被害 | 人的被害が大きくなる可能性あり | 万が一の倒壊でも怪我をしにくい |

軽量素材は本当に安心?防犯面は?
「軽い素材=壊れやすい、防犯性が低いのでは?」と心配される方もいますが、パイナルウォールはただ軽いだけの塀ではありません。
表面には高強度の特殊モルタルが塗布されており、叩いたりぶつかったりしても簡単に壊れることはありません。耐久性のテストも実施されており、屋外環境に適した強度がしっかり確保されています。
さらに、パイナルウォールも高さや厚みを自由に調整できるため、目隠しや敷地の囲い、門塀など防犯的役割も十分に果たせます。実際、夜間の視界遮断や敷地の明確化によって「不審者の侵入を防ぎやすくなった」という声も多くあります。
つまり、「軽量=弱い」というイメージは間違いで、軽さと強さのバランスを備えた新素材であることが、安全性と防犯性の両面での魅力につながっているのです。

費用・工期・メンテナンス性の違い
塀の選び方で意外と見落とされがちなのが「施工コスト」「工期の長さ」「維持・管理のしやすさ」です。どんなに見た目や安全性が良くても、施工やメンテナンスに手間やお金がかかりすぎると、長期的には不満や後悔につながりやすくなります。
続いては、レンガ塀とパイナルウォールの費用感・施工スピード・メンテナンス負担について、それぞれを比較していきます。
工期が短く済むのはどっち?
塀の工事期間は、日常生活への影響にも関わる重要な要素です。
特に、住宅街などでは、近隣との関係にも配慮が必要になるため、工期は短いに越したことはありません。
レンガ塀は一つひとつのレンガを手作業で積み上げ、接着・固定していく工程があるため、施工の前から着工に至るまでにも時間がかかります。また、地盤や天候によっても左右されるため、想定より工期が伸びるケースも少なくありません。
一方、パイナルウォールはあらかじめ工場で成型されたパネルが届き、現場では設置・固定するだけで、簡単に施工可能です。加工もほぼ不要で、天候の影響も受けにくく、施工の流れがとてもスムーズです。

工期で比較すると、圧倒的にパイナルウォールが優位だといえるでしょう。
【工期のポイントまとめ】
✔️レンガ塀・・・施工に日数がかかる/天候に左右されやすい
✔️パイナルウォール・・・短期間で施工可能/工場加工で品質も安定
発泡スチロール塀「パイナルウォール」に関する記事はこちら
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価格差とメンテナンスの違いは?
費用面で見ると、レンガ塀は素材費だけでなく、施工費や基礎工事費が高額になりやすい傾向があります。特に複雑なデザインや高さのある塀は、職人の技術が必要になるため、その分コストが上乗せされます。
さらには、レンガの劣化やヒビ割れが出た場合の補修費用も高めです。一部だけを交換しようとしても、同じ色・形のレンガが見つからないこともあり、全体をやり直すケースもあります。
パイナルウォールは軽量素材であることや現場加工の少なさから、施工費が抑えられやすく、トータルコストが低くなるのが特徴です。表面塗装も耐久性が高く、汚れも付きにくいため、メンテナンスの手間も少なく、長く安心して使える素材として注目されています。
項目 | レンガ塀 | パイナルウォール |
---|---|---|
施工費用 | 高額 (職人作業・基礎工事が必要) |
比較的安価 (工場成形・軽量素材) |
工期 |
長め |
短い (1〜2日で施工可能なケースも) |
補修費用 | 高額になりやすい | 表面塗装の再仕上げで済むことが多い |
メンテナンス性 | 汚れや劣化が目立ちやすい | 汚れが付きにくく メンテナンス性が高い |
長期的なコスト面 | 高くなりがち | 抑えやすい |
こんな人にはパイナルウォールがおすすめ!
「おしゃれな外構にしたいけど、安全性も妥協したくない」
「なるべく費用を抑えたいけど、安っぽくは見せたくない」
そんな希望を叶えられるのがパイナルウォールです。
ここでは、どんな人・どんな家庭にこの塀がぴったりなのか、具体的なシーン別に紹介します。
家族や子どもがいる家庭に向いている理由
小さなお子さんや高齢の家族がいるご家庭では、安全性と安心感が何より大切です。そんな家庭にこそパイナルウォールはぴったりの選択肢です。
まず、発泡スチロール素材による軽量構造は、万が一の地震や強風で万が一塀が倒れたとしても、ケガのリスクが格段に低いというメリットがあります。さらに、角が比較的丸く仕上がっているため、遊んでいてぶつかってしまっても大きなケガになりにくい構造です。
また、表面がなめらかで凹凸が少ない仕上げも、日常の安全性を高めています。「子どもが自転車でぶつかっても大丈夫だった」という実際の声もあり、日常使いの中で安心して使える塀として評価されています。
家族の安全を第一に考えたい方には、パイナルウォールはとても現実的かつ理想的な選択です。

リフォームや後付けにも使いやすい?
「今ある外構に後から塀を追加したい」
「リフォームでブロック塀を置き換えたい」
そんなケースでも、パイナルウォールは非常に柔軟に対応できます。
最大のポイントはその軽さにあります。
通常、ブロック塀やレンガ塀を新たに設置する場合、基礎工事が大がかりになりがちですが、パイナルウォールは軽量素材のため、既存の基礎を活かしたり、少ない施工で済ませられるケースが多いのです。
さらに、カット加工やカスタムもしやすいため、既存の門柱や植栽と干渉しないような形状に柔軟に対応可能です。
「部分的に囲いたい」「一部だけ目隠ししたい」といったニーズにもぴったりです。
工期も短く、生活にあまり影響を与えずに外構リフォームができるという点でも、パイナルウォールは後付け派の強い味方と言えるでしょう。

最適な塀の選び方とは?〜まとめ〜
今までの解説をご覧になってご理解いただけたかと思いますが、塀選びは、見た目のデザインだけでなく、安全性・費用・メンテナンス・施工性といった多くの視点から考える必要があります。
レンガ塀は美しさと重厚感が魅力ですが、地震や風災に対するリスクや、施工・補修の手間がネックになることもあり、注意が必要です。一方、パイナルウォールは軽くて丈夫、安全性と施工性に優れた新しい選択肢として、非常にバランスの良い素材です。
家族構成やライフスタイル、予算、リフォームの有無など、自分たちの暮らしや生活に合った塀を選ぶこと、施工場所の環境や状態に適したものを選ぶことで満足のいく外構づくりが実現できます。
皆さんも、パイナルウォールを採用して、理想の塀づくりを始めてみませんか?

パイナルウォールに関して質問がある方は、過去にあった「よくある質問」を参考にご覧ください。
また、初めての方向けに、購入のガイドや詳細については「ご購入ガイド」をご参照ください。実際にパイナルウォールをお手元で確認したいという方には、「無料のサンプル資料請求」もご用意しておりますので、こちらもご活用ください。
その他、商品のサイズや支払いなどのサービスに関するお問合せにつきましては、担当スタッフが丁寧に対応いたしますので、お気軽にご相談くださいませ。
監修者からのメッセージ

杉森 康裕(気密測定技能者)
パイナルウォールは画期的なスタイルで塀だけでなく、目隠しや門柱をつくりあげることができ、従来の方法では実現できなかった軽量化によって、可能性を拡大!
私たちは一貫して「より良い住宅のお手伝い」をモットーに断熱材はもちろん、外構や塀に関わる商品の提案・サポートを行っています。多くの方に『松原産業のパイナルウォール』をご採用頂けるように精進していきますので是非よろしくお願い致します。
発泡スチロール塀を検討している
エクステリア・外構・左官会社様、工務店様、設計事務所様
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