断熱方法 ~寒い時期前にこそ行いたい~
【今回の記事のポイント】
✔️寒さ対策とのしての断熱材の役割がわかる
✔️必要な断熱、おすすめの断熱材がわかる
更新日:2024/3/17
初稿:2020/10/27
《目次》
・寒い時期に必要な断熱とは?
・基本的な住宅の断熱方法
・お手軽、断熱方法!
・まとめ
寒い時期に必要な断熱とは?
もう年末まで残すところ2か月を切りましたね!
今年の冬は雪が降るんでしょうか? 寒さは例年通り?それとも例年越え? 気になりますよね。
そんな冬に備えての対策や、今から知っておきたい住宅の断熱方法について、今回はお話いたします。
冬場になると外気との温度差によって結露が発生したり、暖房器具を使用していても中々温まるのに時間がかかったりと、各自お悩みも多いんではないでしょうか?
地域によりますが、寒冷地の場合、雪が家と同じくらいに積もってしまうところもありますし、雪が降らなくとも風が強く、痛さを感じるところもあるかと思います。それぞれの地域によって有効的な外断熱や断熱を行う為に、まずは一般的にどんな方法があるのかを知っていきましょう!
その前にまずは、ご自身で住んでいる自宅にどんな種類の断熱材を使って、どんなところに使用されているかを知ることが大切です!
最近、マイホームを建てた方なら、ご存知の方も多いかもしれませんが、住んで長い場合はわからない方も多くいらっしゃるかもしれませんし、そもそも興味もないので知らない。なんて方も中にはいらっしゃいます。
しかし、よく知らないでいるより、断然、知っておくほうが、その後の対応も有効的に行えるので、是非これを機会に自分が住んでいる住宅にはどんな断熱がされているのかを見直してみましょう!(高性能な住宅は断熱にもこだわております)
基本的な住宅の断熱方法
基本的に、現在建てられている住宅では高気密・高断熱などとうたっている住宅も多いので、屋根や壁、床など、ほぼ全てにおいて断熱材を使用している場合が多いです。
これが築年数が古い家や木造住宅だと、断熱材の素材も違えば、施工方法や構造も違い、断熱材を使用している場所があったり、なかったりとバラバラです…。
屋根断熱
これは、寒冷地だけでなく、温暖地にも使用されることが多いです。寒冷地の場合は雪などの寒さ、温暖地では灼熱の太陽の暑さから守る為です。
屋根断熱工法の場合、屋根と2階部分の内側をも空間利用が出来るので、最近流行りの梁を見せるデザインの住宅なんかには屋根断熱が必須です!
天井断熱
屋根断熱に変わって天井断熱は、お部屋の天井部分に断熱材を使用するので屋根裏などの空間利用が出来なくなります。少し前の時代の住宅は天井断熱が多く、使用している素材もグラスウールなどの繊維系が多かったかもしれません。
断熱材の進化も伴い、簡単に施工が可能になったことや、住宅地の土地が狭くなってきたことで屋根裏の空間利用が求められるようになり今では少なくなってきているように感じます。
ただ、先ほども述べた通り、築年数が古い住宅のリフォームや改装などでは素材をグラスウールからパイナルフォームなどに素材を変える方は増えたかもしれません。
壁断熱
こちらもいくつか種類がありますが、代表的なもので言えば外張り断熱工法と言って、外壁に断熱材を施工する方法になります。
もう一つは、充填工法と言って壁の内側に素材を埋めるような工法になります。
外気の寒さや暑さから守る為には壁の断熱も必要です。それによって冷暖房機器のコスト削減にも繋がるメリットがあります。
床断熱
昔の家は床下に空間が空いている家が多く、そこから入る湿気や冷気によって底冷えを起こし、冷たい床が当たり前でした。しかし、床下にも断熱を施したり、基礎の段階で断熱をしたりするようになり冷たい床のイメージが払拭されつつあります。
また、寒冷地では床暖房の性能進化もあり、冷たい床は既に過去のものとして捉えられるほどです。
続いて、断熱材だけではなく、各家庭で行える即席の断熱方法をご紹介いたします。
最近ではホームセンターなどでも断熱材代わりになる資材が売られています。特に今の時期からは店頭に並ぶことが多く、雪が降る前に自分たちで冬支度をする方も少なくありません。
断熱材をリフォームするまでは難しくとも、手軽に出来るのであれば少しでも断熱効果を上げて快適な冬を過ごしたいですよね!今年はコロナ禍ということもあり、自宅で過ごす時間も増えたので尚更ではないでしょうか?
お手軽、断熱方法!
窓の断熱アイテム ~プチプチシート~
皆さん、よく聞くプチプチ。指で潰すのが楽しく、無になれてストレス発散になると疑似プチプチおもちゃが流行る人気のアレです!
実はあのプチプチは梱包材として使われる以外にも断熱シートとして大活躍なんです。ホームセンターでも筒状で大きなものから小さなものまで幅広いサイズで購入可能です。
これはプチプチの中に入っている空気が、外気からの直接の冷気が当たる窓と、室内の暖かい温度が逃げる窓の間に貼ることで、そこに空気層ができ、断熱効果をもたらします!
また冬場に起こる結露の防止にもなる為、とっても手軽で有効的な手段と言えるでしょう。
窓の断熱アイテム ~サッシ用テープ~
これは、上記のプチプチ同様、窓の金属部分であるサッシに対して使用するアイテムで、熱伝導が速い金属部分にもこのテープを使用することで抜かりなく断熱が行えます。
窓のサッシ部分にも結露は起こりやすく、カビの原因にもなりますのでプチプチと併用することで効果がアップしますね!
窓の断熱アイテム ~ビニールカーテン~
これは断熱アイテムというよりかは、普通に販売しているものの転用といった感じなんですが、お風呂場で使用するようなビニール製のカーテンを普段使っているカーテンの間に入れるだけで断熱効果に繋がります。
ビニール製なので空気を通しづらくしてくれるので外気の冷気と、室内の暖気を遮断してくれる役割をします。ただ、このビニールカーテンのみの断熱にしてしまうと結露が起き、床面に水滴が垂れてしまう可能性があるので和室などのデリケートな場所には控えた方がいいかもしれません。
プチプチと隙間テープを併用しつつ使用するか、玄関や風除室などで一時的に使用する方も多いみたいです!
ドアの断熱アイテム ~隙間テープ~
ご自宅のドアは長年使っているとネジが緩んできたりして、ドアとドア枠の間に隙間が出来ることがあります。「ドアが閉まっているのに何だか寒いな~」って思ったことはないですか? それは隙間から入ってくる冷気かもしれません。
そこで活躍するのがこの隙間テープです!こちらもホームセンターなどで販売していますので手軽に手に入ります。
スポンジのようなクッション性のあるテープになっているので、ドアの隙間部分に貼るだけで隙間を埋めてくれます。これで室内の気密性も高まりますね!
壁の断熱アイテム ~スタイロフォーム~
スタイロフォームは断熱材のパイナルフォームと同様、ビーズ法ポリスチレンフォームなんですが、製造工程が違うものになります。効果や特性は似ているので軽くて扱いやすく、自由にカッティングも出来ます。厚さもそれぞれあるのですが、室内であまり厚すぎるよりは40㎜程度がいいかもしれません。
ただ、色がブルー系が多いのでインテリアのデザイン的には少々難ありなので、仮に壁紙クロスを貼ったり、布を被せてみたり、タンスや棚で目隠しする方もいらっしゃるようです。
発泡スチロールも同じように断熱効果を生みますが、密度的にはスタイロフォームの方が断然高いので高い効果をお求めの方はスタイロフォームをオススメします。
床の断熱アイテム ~アルミシート~
床の断熱には人気のアルミシートがオススメです。アウトドアでも活用するアルミシートは床とカーペットの間に敷いたり、キッチン回りに敷いたり、越冬をする為に室内へ移動した植物の下に敷く方もいらっしゃいます。
床からくる冷気を遮断し、保温性にも優れているので電気カーペットの下なんかには最適かもしれませんね!
まとめ
いかがでしたか?
手軽にホームセンターで購入可能な商品で、自宅の断熱が出来るのは嬉しいことですよね!
ただ、毎年毎年行う手間を考えたり、そもそもが古い住宅で断熱材がいきわたっていない住宅は、リフォームを検討するのも一つの手かもしれないですね。
これから迎えるクリスマスやお正月は、温かいお家で家族団欒、ゆっくり快適な時間を過ごせるように、お家の断熱もしかっり行いたいものです。
コロナにも寒さにも負けない、快適な住まいづくりのお役に立てれば嬉しいです。
コラム監修者からのメッセージ
断熱材は建物の性能の「柱」となる重要なポジションを担っています。私たちは一貫して「より良い住宅のお手伝い」をモットーに断熱はもちろん、気密や工法に関わる商品の提案・サポートを行っています。多くの方に『松原産業のパイナルフォーム』をご採用頂けるように精進していきますので是非よろしくお願い致します。