屋根断熱と天井断熱について

【天井・屋根】断熱について ~それぞれの特徴~

天井と屋根の断熱ってどんな工法なの?

断熱材_天井_屋根

天井断熱とは?

まずは、天井断熱についてです。天井断熱は一般的な工法とも言われ、昔はほぼ天井断熱だったのではないかと思います。天井断熱は繊維系の断熱材を使用することが多く、天井より上は外と同じような扱いになるので夏場は熱せられ高温になりやすく、こまめに換気することが必要となります。昔、よくおばさんが夏場になると2階の寝室では寝苦しいようで、1階で寝ていたのを覚えています。皆さんも夏の暑い日に2階へ行ってモワッとした空気を感じたことはありませんか?それは天井断熱に原因があるのかもしれません。昔の古い家などは現在ほど断熱材の性能が良くなかったり、施工に不備があったり、そもそも断熱材がなかったりなんてこともあります。そうなると屋根の熱がそのまま熱気として屋根裏から2階部屋に流れてきますのでエアコンを付けても中々冷えないのは当たり前ですよね…。

今の時代、年配の方の熱中症なども多く見られるのはこういったお家の背景も少なからずあるかもしれません。ただ、天井断熱は比較的簡単に施工可能なのでプチリフォームを考えてみるのも方法としてはいいかもしれませんね。例えば断熱材が薄かったりした場合は足してあげるだけでも全然違ってきます。もし、築年数が古い住宅などに住まわれている方は見直してみるのもいいかもしれません。また、断熱材が入っていたとしても先ほどもお伝えしましたが今と昔では素材の質が全然違います。昔の暑さでは耐えれてきたかもしれませんが猛暑が続く昨今では既に対応しきれないものが多くあります。築年数25年以上になるのであれば一度、断熱材を取り扱っている会社に見てもらうことをオススメいたします。

天井断熱のメリット・デメリット

【メリット】

まず第一のメリットは断熱材の厚さの制限がほとんどないこと!暑さ寒さ対策を強化したい場合、断熱材をいくらでも厚くして断熱性能を高めることが可能になります。また、屋根断熱とは違い、断熱面積も小さいのでコストも抑えることができます。使用する材料も繊維系が主なので価格が安価で施工自体も簡単なので、そういったところでもコストダウンが見込めます。

次に、冷暖房が必要な空間も小さいので、こちらの空調のランニングコストも抑えることが可能になります。通年で考えると冷暖房費が省エネになるのはとても有難いことですよね!是非、築年数が長い住宅は検討してみることをオススメいたします。

【デメリット】

天井に断熱材を使用する為、屋根裏を部屋やモノ置きとして使用することが出来ない。桁上に作った場合でも夏は猛烈に暑く、冬は外気温とほぼ変わらない状態になり快適に使用することは不可能となります。また、前途でもお話したように施工自体は簡単かもしれませんが丁寧な仕事が必要とされます。と言うのも、断熱材と断熱材の間に少しの隙間があると断熱の効果を減少させてしまうことに繋がりますし、天井をつっている材(桁・梁や吊り木など)があるので雑な仕事をしてしまうと断熱の効果が無くなるどころか家を劣化させてしまったり、耐久性を失ってしまうことにもなってしまうからです。

断熱材_天井断熱

屋根断熱とは?

文字通り、屋根で断熱するのが屋根断熱。天井で断熱するのが天井断熱なんですが、それぞれに特徴や良し悪しがあります。また、屋根断熱には大きく分けて2つ、充填断熱と外張り断熱があります。屋根の架け方や構造、または家の印象(見え方)によって選ぶ場合もあります。

屋根断熱にした場合、屋根で遮断をするので屋根裏と言われるような場所が室内(居間や寝室といったような部屋)と同じような環境になります。そして、ここでも充填断熱か外張り断熱かを検討することで更に効果は変わってきます。充填断熱であれば発泡プラスチック系または繊維系の素材を使用し、外張り断熱であれば発泡プラスチック系のパイナルフォームなどの断熱材を使用することが多いです。また、外側に空気層を設置することで屋根で熱せられた空気を外へ排出する通気構造をとっていきます。

屋根断熱の最大のメリットとしては前途でもお話したように、室内と同じ環境を保てるので屋根裏を部屋として利用出来ることです。昔、友人宅で屋根裏部屋を発見し、子供ながらに秘密基地感覚で遊んでいたのを思い出しますが、暑さや寒さによって長時間居座ることが難しかったのを覚えています。今思えば、きっとあの友人宅は屋根断熱ではなかったんでしょうね!

また、最近流行りの梁を見せるような勾配天井やロフトとして空間を利用したり、物置きとしても利用が可能になります。デザインや解放感を重視する方にはオススメかもしれませんね!

屋根断熱のメリット・デメリット

【メリット】

先ほどから何度かお伝えしてますが、屋根断熱の最大のメリットは屋根裏の有効活用になります。狭い敷地や、収納が少ない家でも屋根裏を使用できるとなると心強いですよね?シーズンによって使うモノや使わないモノを収納できる場所があると、季節ごとにインテリアや衣替えなんかも楽しめるんではないでしょうか。

もう一つのメリットとしては、何といっても暑さ対策です。室内と同じ環境が保てるので昨今のような猛暑であっても快適な屋根裏空間を保てることでしょう!

【デメリット】

続いてデメリットですが、単純に天井よりも面積が大きくなる為、断熱材の使用量も増え、コストがかかります。ただ、こちらも充填断熱か外張り断熱かによって多少金額が変わってきます。また、断熱材の厚さに制限が出てくるため種類を変えることも必要になってきます。

そして、空調空間が増えるので、エアコンなどの機器のランニングコストはかかってきてしまうかもしれません。空調空間が増えるというのは先ほども述べたように部屋としての利用が可能になる為、ロフトや勾配天井にした場合、天井が高くなり、空間が広くなるのでその分の空調管理が必要となるということです。しかし、こちらも天井にファンやプロペラなどを設置することで室内全体の空気が混ざり合い、常に循環される環境をつくることも可能です。

断熱材 屋根断熱

最後に

今までの天井断熱と屋根断熱を比べてみてわかるように、両者とも正反対のメリット・デメリットがありますね!

どこを基準に選ぶか、それは皆さんの要望や用途などによって全然変わってきますので、一概に冷暖房のランニングコストが抑えられるからと費用の面だけでみて天井断熱にしよう!ではなく、今後、自分たちが生活をする上で快適で住みやすい家造りを考えて検討することが必要となります。      

敷地面積が小さく、部屋数も限られている中でコスト面だけ見て決めても、いずれ、住んでいくうちに小屋がなかったり、収納場所が確保できずモノが溢れてしまう環境になっては、せっかくのお家も快適にはなりませんよね?また、色々なところでデメリットを改善、最小に抑えることができますので是非、皆さんの要望や用途を専門家、プロの方々と相談していくことをオススメいたします。

それにお金では買えない、それぞれの「夢」や、「絶対に譲れない条件」などもそれぞれ人によって違います。皆さんはどんな家が理想ですか?今は快適な生活を送れていますか?そんな事、日頃中々考えられないかもしれませんが、改めてゆっくり考えてみると見えるものや、案外楽しい時間を過ごせるかもしれませんよ!

断熱選び
受付時間:09:00~17:00 (土日祝除く)