窓と断熱性能の関係について知っておきたいこと|対策 ボード シート

窓と断熱性能の関係について知っておきたいこと

冬場など、室内の熱は半分ほどは外へと逃げてしまいます。その原因となるのが実は【窓】というのはご存知ですか?
窓はガラスと窓枠によってつくられています。その両方が断熱性能にとても重要な役割を担っています。冬場に窓ガラスが曇ったり結露などの水滴がつくのは断熱性能の低さを表している証拠です。

今回はこの窓と断熱材についてお話していきたいと思います。皆さんの部屋の窓には水滴など付いていませんか?断熱材を見直す機会としても参考になればと思います。

窓_結露

【今回の記事のポイント】
✔️窓と断熱の関係性がわかる
✔️窓の断熱方法を知れる

更新日:2023/12/25
初稿:2021/2/21

《目次》
窓と断熱性能の関係とは?
窓枠の断熱性能について
窓ガラスにも断熱性能は影響する
窓の断熱は開口部として大切
窓の断熱のシートやボード
窓と断熱性能の関係についてまとめ

窓と断熱性能の関係とは?

まず、窓に水滴などの結露が生じる住宅で多いのが、築年数が古い住宅になります。
断熱材は永遠の断熱性能があるわけではありませんから、住宅同様に劣化していきます。また、断熱材によって耐用年数も異なります。こちらは後ほどご紹介していきます。

断熱性能_冷暖房コスト

熱は伝わりやすい性質を持ちますから、住宅と外壁を通して室内の熱と屋外の熱が行き来します。

築年数が古い住宅はこの熱の行き来がしやすく、夏に冷房を付けても涼しくなりづらかったり暖房を付けても冷気が中々温まらず時間がかかってしまったりと冷暖房コストがかかってきてしまいます

例えば同じ面積のお部屋で、同じ冷暖房機器を扱っていたとしても、断熱性能が低い住宅と、高い住宅では効果が全然違います。断熱性能が低い住宅にはその分、エネルギーを消費するため、光熱費の面ではかなり損をしていると言えるでしょう。そのような状況を打破するためにも、断熱性能が高く維持出来る断熱材を貼ることが必要になります。
光熱費_コストカット

もちろん、現在お住まいの住宅にて断熱材をリフォームする方法もありますし、新築時などに断熱性能の良い断熱材と出会って、その断熱材をしっかり施工してもらうことも可能です!そのためには、まず断熱材関連の知識を少しでも持っておくことが重要です。通常だと中々重要視されずにハウスメーカーや設計事務所、工務店などに任せがちですが、この先も長く快適に過ごすためにはご自身で納得のいく断熱材の選び方を身に着け、後悔のない住宅づくりをすることが大切です。

弊社で取り扱っている優良断熱材パイナルフォーム長期安定型で耐久性にも優れています!無料サンプルやお問い合わせなど、断熱材のことなら何でもご相談ください。

窓枠の断熱性能について

断熱性能が低い窓枠の多くはアルミ製です。このアルミによって結露などが発生する大きな要因とされています。アルミは加工しやすく、錆びにくく耐久性にも優れ、安価で大量生産が簡単に出来ます。そのため、住宅業界では経済的なメリットがあるとしてアルミサッシの窓枠が採用され、今では主流になりました。

アルミサッシ_窓枠

しかし、このアルミサッシの断熱性能の低さは否めません
このアルミの欠点を補うためにアルミと樹脂の両方を取り入れた複合サッシが流通しています。

紫外線の影響をダイレクトに受ける外側を耐久性に優れたアルミを使用し室内側には断熱性や結露防止のために樹脂を使用したものを使うことで断熱性能を保ちます。

寒冷地の北海道などでは冬が厳しいのでアルミではなく、この樹脂を使った窓枠が標準化されて対策されていますが、価格でいくと樹脂サッシはアルミサッシに比べると高価になります。逆に沖縄などの日照時間が長い地域では樹脂サッシは紫外線の影響を受けやすく、メンテナンスが必要になることもあるので地域によってや、必要性能などのバランスをみて検討することが良いでしょう。
窓枠_断熱性能

続いて、窓枠の周囲などに使用されている断熱材についてお伝えしていきます。
現在、高いシェアを占めている断熱材は袋に綿を詰めたような形状のものになります。これはバブル経済時に大量に使い込まれたことで、現在の住宅でもシェアが高いとされていますが、断熱性能としてはいかがなものでしょうか?

と言うのも、壁の中などに袋状の断熱材を詰め込んでいくわけですから、窓 枠の隅っこやコンセントボックス周辺など詰めるのが難しい箇所が出てきます。袋に入っているため、建物の形状に沿って密着させることは難しく、手間もかかるのがデメリットです。
また、きちんと施工が出来ていないとそこから隙間風などの外気との行き来が発生し、結露の原因になります。その上、パイナルフォームなどのEPS材の断熱材は厚みにバラつきもなく、細かい部分でもその場に合わせてカットが出来るので隙間なく埋め込むことができます

断熱材_袋状

結露が起こると、柱や梁などを腐食させ、シロアリを呼び込みやすく、カビやダニの発生も促してしまいます。これは建物においてかなりのダメージと、寿命を縮める要因になります。
見えない部分だからと安心して任せきりにしないで、見えない部分だからこそきちんとした説明の元、施工をお願いすることが大切です。業者やメーカーによってはあまり細かい説明をせずに行う方もいるようなので、要注意です。

断熱のことでお困りの方や、ご相談がございましたらお気軽にお問い合わせください。断熱材の専門店として正しい知識でご案内いたします。

窓ガラスにも断熱性能は影響する

窓 ガラスにも種類が様々あり、タイプが違いますが、ガラス素材というのは元々熱を利用して溶かして成形をします。そのため、熱が行き来しやすい特性があります。そのため、断熱 性能にも影響しやすいと言えるでしょう。

その中でも単板ガラスは非常に結露しやすく、最近ではペアガラスが主流となっています。しかし、築年数が古い住宅や、アパートやマンションなどはまだ単板ガラスのところが多いかもしれませんね。
また、ペアガラスを標準化し採用しているところも増えましたが、ペアガラスにも価格と種類が豊富にあります。

二重窓_アルミサッシ

一般的なペアガラスの採用はガラスを2枚重ねただけで、ガラスとガラスの間に空気層をつくるタイプです。単板ガラスに比べると断熱性能はあるかもしれませんが、十分に効果があるかと言われると難しいところです。。。

また、これとは別にアルゴンガスを使用したタイプや、真空層を挟んだりしている高性能なタイプなどもあります。出来るのであれば高性能なガラスを使用することで外気からの熱を遮ることができ、断熱の効果を維持しやすいと思います。
他にも窓ガラスを三層に3枚重ねたトリプルガラスなんていうのもあるみたいですが、コストなどのバランスを見て各自でご検討してみてくださいね。

窓ガラス_断熱性能

窓の断熱は開口部として大切

住宅全体の断熱を考える上で重要になってくるのが開口部です。
開口部とは窓や玄関、通気口などの直接外との行き来が出来る場所になります。開口部は内側からの断熱が難しい部分でもあるため、いかに外気からの熱や冷気を抑え室内の温度を一定に保てるかが重要となります。

先ほどもご紹介した通り、二重窓や複層ガラスで厚みを持たせ、外気の侵入を防ぐことや、窓の外側にフィルムを貼って光をカットするなどの遮熱も大切です。それに合わせて遮熱用シートや遮熱ボードなどの商品も多く販売されていてdiyされる方もいらっしゃいます。

遮光カーテン_断熱

ただ注意点として、よく耳にする遮光が付く商品のうち、遮光カーテンなどがありますが、遮光カーテンはあくまで光を遮るだけのものになり遮熱の効果はありません
これは意外と知られていない事実になります。

遮熱をする場合には必ず、建物の外側部分から行わないと機能を果たさないので遮光カーテンだけでは効果を成しません。

窓の断熱のシートやボード

遮熱とは別に窓の断熱を考えた際にはシートやボードが多く使われます
季節ごとに交換し設置することができ、サイズやデザインも種類がありホームセンターなどでも購入可能です。
貼り方も簡単で、専用テープを使ったり、製品自体もカットが出来るので、上記でお話した通りdiyなどで誰でも手軽に行えます

窓_断熱_シート
シートであればすりガラス風なものから透明なものまでインテリアに合わせることもでき、ボードの場合は窓際の目隠しにもなり人気があるようです。少しでも防寒の対策をとることで省エネにも繋がります
ただ、目的が断熱なので中々おしゃれにはいきませんが、最新の製品は少しづつ柄モノなども増えているようです。

ここまでお話してきた通り、【断熱材は入っていればいい】とか【ガラスはペアガラスであればいい】といったことではなくなってきているように感じます。こういった背景には時代や環境変化も伴い、誤魔化しが効かないように思います。これからは細かい知識を少しでも持ちながら賢い家づくりをし、それぞれの価値観でそれぞれの選択が必要になってくると思います。
賢い家造りは、目先だけの金銭感覚ではなく、長い目でみた金銭感覚を持ち、選択することで理想の家づくりが叶うのではないでしょうか?

理想の家_断熱材
家づくり
先ほどお話した断熱材も同様に、【誰が?なんの断熱材を?どのように施工するのか?】によっても精度は変わってきます。基本的に断熱材の施工を行うのは大工さんですが、大工さんの腕や心掛けなんていうのは正直、判断しづらいのが現実ですし、こちらで選べない場合も多いです。
そのため、施工にバラつきが出てしまったり、お願いしたはずなのに蓋を開けたら出来てなかったなんてこともあります。

そういうことが起きないよう、断熱専門業者が扱う【パイナルフォーム】隙間を全く出さない断熱材を採用することで腕や技術に左右されることもなく、安心して断熱材を施工することが出来ます。
また、パイナルフォームのように成形が自由自在にできることでどんな場所や隙間でも埋めることができるので高気密な住環境を整えることが出来ます。

断熱材の価格だけを比較すると安価ではないものの、施工不良の心配も少なく、高気密によって外気の行き来も減り、冷暖房機器のランニングコストを抑えることにも繋がり省エネ住宅が可能になります。
まずは無料サンプルでご覧になってみませんか?パイナルフォームの性能や様々な用途までご紹介しています。

窓と断熱性能の関係についてまとめ

いかがでしたか?窓の仕様や、素材によって断熱性能が変わるということや、窓が重要な役割を果たしていることがご理解いただけましたか?断熱材だけではなく、窓ガラスや窓枠に至ってまで細かくこだわることで断熱性能が上がるということはあまり知られていない事実かもしれません。

窓_断熱
皆さんのご自宅の窓はいかがですか?
二重サッシになっていますか?
結露や水滴がついていませんか?
断熱性能の判断基準が素人でも見てわかるのは有難いですよね。これから新築を検討中の方も、築年数が古い住宅にお住まいの方も、断熱材と一緒に窓のことも少しこだわってみませんか?

今では簡単に購入できるプチプチや断熱材シートなどを活用して凌ぐ方法もありますが、断熱性能を上げるためにはやはり一番は断熱材です。高品質で長期安定性に優れていて耐久性も安全性も兼ね備えたパイナルフォームを採用し、快適で長寿命の住宅を手に入れましょう。
「目先のことよりも先の事。」これから長く住まうお家だからこその考え方で、皆さんにとってより良い選択をすることが重要です。断熱材のことなら、私たち専門家にいつでもご相談ください。

弊社では、このEPS材のパイナルフォームを専門として製造、販売しております。個人のお客様だけでなく、法人様や業者様へも対応しておりますので、お客様のご相談に応じて形成することも可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

コラム監修者からのメッセージ

監修者
杉森 康裕(気密測定技能者)
断熱材は建物の性能の「柱」となる重要なポジションを担っています。私たちは一貫して「より良い住宅のお手伝い」をモットーに断熱はもちろん、気密や工法に関わる商品の提案・サポートを行っています。多くの方に『松原産業のパイナルフォーム』をご採用頂けるように精進していきますので是非よろしくお願い致します。

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