冷蔵庫の断熱で性能の向上を図る|知識 解決 おすすめ

冷蔵庫の断熱で性能の向上を図る

冷蔵庫と断熱材は一見して関係があると思えないかもしれませんが、実は冷蔵庫にも断熱は不可欠なのをご存知でしょうか?
冷蔵庫は食品や飲料の鮮度を新鮮な状態で保つため、今では一家に一台が当たり前の重要な家電製品です。今回の記事では、この冷蔵庫と断熱の関係や、必要性についてご紹介していきたいと思います。

冷蔵庫

【今回の記事のポイント】
✔️冷蔵庫と断熱の関係がわかる

初稿:2023/12/18

《目次》
冷蔵庫・冷凍庫の性能とは?
冷蔵庫と断熱の関係について
大型冷蔵庫や倉庫でも大活躍!
断熱材で環境配慮も考える
冷蔵庫と断熱材についてのまとめ

冷蔵庫・冷凍庫の性能とは?

先ほどもお伝えした通り、冷蔵庫や冷凍庫は、食品や飲料の鮮度を保つために開発された家電です。
発売当初は、今の大きさよりも半分以下で、冷蔵庫内に収納できるスペースもごくわずかで、購入する際の金額も高額だったため、昭和の時代の裕福な家にあるものとして認識されていました。
その後、経済や開発が発展していくにつれ、様々な家電が登場。
洗濯機や掃除機、エアコンなど家庭内で使われる家電が普及し、白い外観が一般的なことから「白物家電」という名称で括られるようになりました。

白物家電

冷蔵庫・冷凍庫は設定温度を一定に保つことができます。
一貫して温度を保ち冷却効率が高いほど、食品などの鮮度を維持しやすいとされています。
そのため、外部からの熱を内部に侵入させないことや、逆に内部の冷気を外部に逃さないように設計されています。

冷蔵庫

冷蔵庫と断熱の関係について

上記で述べてきたことを考えると、冷蔵庫と断熱の関係にもなんとなく気付く方もいらっしゃるかと思います。
冷蔵・冷凍の効率や性能を高めるために、実は冷蔵庫の外部や扉などには断熱材が使用されていま
熱の伝導を抑制することで冷蔵庫内部の温度を一定に保ちやすくしているのです。
クーラーボックスなんかも同じ原理で、内部構造には断熱材が使用されていますし、発泡スチロールでできたボックスもご覧になったことがある方は多いのではないでしょうか?

クーラーボックス

使用されている断熱材には色々な種類があり、上記写真のような発泡スチロールから発泡ポリウレタン、発泡ポリエチレンやグラスウールなどが代表的で、どの断熱材も軽量なため、大型家電と言われる冷蔵庫の軽量化にも繋がります。

また、発泡スチロールなんかは、軽量なだけでなく耐久性・耐水性にも優れています
そのため、建築材料や梱包材としても重宝され、住宅の断熱材(EPS材)としても採用されるほどです。中でもEPS断熱材は軽くて強度がある以外にも湿気や水分にも強く腐食しにくい特性を持ちます。

断熱材

大型冷蔵庫や倉庫でも大活躍!

ここまでの話で、断熱材が冷蔵庫や冷凍庫、クーラーボックスなどの温度を一定に保つために(保温)、使用されていることが分かりました。他にも、住宅用の断熱材としてはもちろんですが、大型の倉庫や冷蔵室でも採用されています

物流で要となる冷蔵庫や倉庫には食品や冷凍品、農家から仕入れた多種多様な野菜や果物、生花などがあります。
これからスーパーや販売店に並び、皆様の手元に届くまで、良い状態で鮮度を保つためには、倉庫や冷蔵庫でのきちんとした管理が大切です。特に、食用となるものに関しては、鮮度が命とも言われます。鮮度が良ければ良いほど、消費者からの支持も高く、そのために生産者の皆さんも努力をしています。

また、一定の温度管理はもちろんですが、冷却効率の向上を考えることで物流倉庫全体の省エネにも繋がり、コスト削減の手助けになることも考えられます。

物流倉庫

近年、環境配慮や世界情勢によって、光熱費やエネルギー関連の料金が高騰しています。
そんな中、少しでも価格高騰の影響を抑えたいと、多くの企業が業務の見直しや改善・改革に努めています。

冷蔵室・倉庫などの大型物件で使用する断熱材もその一つ。
たかが断熱材と思う方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、高性能・高品質な断熱材を選ぶことで長期的な断熱効果や冷却効率の向上に繋がります

物流倉庫

断熱材.jpで取り扱っているパイナルフォームは極寒の地でも断熱性能が40年低下しないという実績を持ち、優良断熱材としても認定されています。強度はもちろん、腐食や伸縮などの心配もなく、施工箇所に合わせて隙間なく施工できるようプレカットをして納品が可能!

実績

冷蔵庫の場合と同様、外気を侵入させず、内部の冷気を外部に逃さないためには、隙間なく断熱材を施工することが大切です。パイナルフォームはサイズ指定やどんな形でも自由自在にプレカットすることができるため、現場の方々にも重宝される断熱材です。

断熱材選びでお困りの方や、とりあえず見積りが欲しいという方はお気軽にお問合せください。当スタッフが丁寧に対応いたします。

断熱材で環境配慮も考える

近年、環境への意識が高まる中、断熱材の選定においても、環境配慮が重要なポイントとなります。
リサイクル可能な素材を使うことや、断熱材の製造過程におけるエネルギー消費の低減など、各メーカーや企業によって積極的に推進されていますし、断熱性能が高まることで、他のエネルギー消費を抑えることにも繋がります。

EPS材は環境配慮にも対応した断熱材で4つの「N」がキーポイントとなっています。
・Non asbestos(ノンアスベスト)
・Non fleon(ノンフロン)
・Non HBCD(ノンHBCD)
・Non formaldehyde(ノンホルムアルデヒド)

ノンアスベストやノンフロンはご存知の通り、有害とされるアスベストが含まれておらず、オゾン層などの影響を与えるとされる特定フロンも使用していません。

ノンアスベスト・ノンフロン

聞きなれない単語の【HBCD】については、難燃剤ヘキサブロモシクロドデカンの略になります。
これは自己消化性を付与するための材料で、今まではこのHBCDを使用していました。
しかし、最近の研究においてHBCDが自然環境に排出された際に成分の分解が遅く、生物の体内に蓄積しやすいという報告結果があり、中には、長期毒性を持つことが懸念され、平成25年以降にストックホルム条約において廃絶することに正式決定しました。
これに伴い、日本国内でも化学物質などの審査における法令などが政令されるなどして使用が出来なくなり、海外からの輸入品においてもこのHBCDが使用されている断熱材の場合は輸入も出来ません。

ストックホルム条約

最後のノンホルムアルデヒドについては以前から、何度かお話しているかと思います。EPS断熱材は原料ビーズ製造と発泡体形成時に、このホルムアルデヒド・クロルビリホスは使用していません。
シックハウス対策の規制対象にもなりませんから安心して利用いただけます
このホルムアルデヒドは接着剤に使用されることが多く、現在では別の接着剤を使用することで回避しています。

以上のように4つの「N」で環境配慮を考え、対応しています。
その他にも、リサイクル・エコマーク認定基準・グリーン購入法などにも対応!

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冷蔵庫と断熱材についてまとめ

冷蔵庫と断熱材の関係や、冷蔵庫の性能を向上させるためには必要不可欠なことがご理解できたかと思います。
そして断熱材の素材や特性、環境への配慮についても知ることができましたでしょうか?

断熱材が進化することで、冷蔵庫がより省エネかつ効率的に食品や飲料を保存できるようになることはもちろんのこと、環境への配慮をすることで地球に優しいものがつくれるようになることでしょう。
そのため、大型倉庫や業務用の冷蔵庫を保有している企業・会社の方々にもぜひ、ご理解いただいた上で、断熱材の選定などを考えていただけると嬉しいです。

倉庫建設

また、断熱材は使用している素材によって寿命や断熱性能の効果が異なりま
特に古い物件に関しては、断熱性能が低下している可能性もありますので、断熱材リフォームなどを検討されることも良いかもしれません。もし、断熱材の選定やリフォームをお悩みの方はいつでもお気軽にお問合せください。サイズ調整や変形サイズ、プレカットなどのご要望も伺います。

商品についてもっと詳しく知りたいという方や、実際にご覧になりたいという方には無料資料請求にてご案内しております。また、今までご利用いただいた業者様からのインタビューもぜひ、参考にしてみてください。
【お客様インタビュー】

コラム監修者からのメッセージ

監修者
杉森 康裕(気密測定技能者)
断熱材は建物の性能の「柱」となる重要なポジションを担っています。私たちは一貫して「より良い住宅のお手伝い」をモットーに断熱はもちろん、気密や工法に関わる商品の提案・サポートを行っています。多くの方に『松原産業のパイナルフォーム』をご採用頂けるように精進していきますので是非よろしくお願い致します。

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