断熱材を考えて見えるメリットと住宅事情について|長期安定性のパイナルフォーム

断熱材を考えることで見えること

はじめに・・・

家づくりにおいて重要なポイントと言われる断熱。最近では沢山の種類や性能があり、何がいいのかもわからない方が多いと思います。また、断熱を語る上ではどうしても数字やデータといった専門的な難しい話にもなりがちです。それに付随して素材の種類や形状、工法なども加わってくるので尚更です・・・

専門的で複雑な情報が混ざっている世界なので素人が考えたくないのも理解できます。しかし、先ほどもお伝えしたように住宅にとっては断熱材は重要なものになるので、まずはシンプルに断熱をきちんと考えることで見えてくるメリットなどをわかりやすくお伝え出来ればと思います。

《 目次 》

  • はじめに・・・
  • 断熱材はなにをもって万全か?
  • 断熱材の供給量について
  • 断熱材のバランスが大事
  • 断熱材を考える ~まとめ~

 

断熱材_選ぶ基準

断熱材は何をもって万全か?

家の断熱性能を考えた際に重要になってくるのは「断熱材」だけではありません。もちろん性能がいい断熱材を使用することは間違いではないですが、良い断熱材を使用したからと言って必ず効果があるか?というとそれだけでは計りきれないのが正直なところです。

それは、住宅の造りや構造といった側面と、断熱材を施工する際の工事の面が関係しています。

例えば、雪国における冬場の屋根を想像していただきたいのですが、つららは冬の風物詩としてよく目にするかと思います。しかし、つららが出来るということは断熱性能の効果が低い証拠です。確かに、言われてみると新築などの築年数が新しい家ではあまりつらら見ないような気がします。

つららができる現象としては、断熱材に隙間があることで家の中の暖気が抜けて屋根で結露が起きることから始まります。雪国では結露の代わりに屋根に積もった雪を融かし、それによって屋根先で凍ってつららとなります。

断熱材を隙間なく施工することと、天井や屋根の断熱は夏場にも冬場にも効果をもたらしてくれるので、壁などの断熱材よりも厚みをもって施工することがいいでしょう。このように断熱材の素材や性能だけでは万全とは言い切れないのです。

断熱性能_低い_つらら

他にも、最近の住宅の内装でよく目にする「ニッチ」。お客様からの需要もあり、ニッチを付けたいという要望が多いようです。また流行りのDIYでご自身でニッチを造られる方もいるようですが、その場合は付ける場所には注意が必要です。断熱材の入っている壁に穴を開けてニッチをつくってしまうと、単純に断熱材の厚みが薄くなります

厚みが均等にならなくなってしまうことで、断熱性能は低下し、せっかくニッチに何かを飾ろうと考えていても、そこにカビが繁殖してしまったりしては意味がありません。どうしてもニッチを付けたいというご希望があるのであれば、高性能の断熱材を使用して他の壁と均等な断熱効果が期待できるものを使って施工すること。または、設計者に話をして断熱効果が薄れないように設計の段階からニッチをつくってもらいましょう。

ニッチ_断熱

玄関なども見過ごしがちですが、玄関は床が掘り下げられています。そのため玄関部分にも基礎断熱が必要になります。本来は入っているものですが、施工者や設計者の意識が低かったり、ローコスト住宅で削減されるなんてこともあります。玄関は出入りも激しく、外気の影響も受けやすい場所です。タイルのような湿気を吸わない素材でつくることも多いので結露が発生しやすくカビの発生原因となります。

以上のことから、断熱材本来の性能だけではなく、設計や施工によって多きく左右されることもあります。良い断熱材を選んだから大丈夫と思わずに、設計や施工段階から確認していくことが大切です。

弊社で取り扱っているパイナルフォーム優良断熱材としても評価を受け、綿状素材とは違い厚みも均等です。また、成形が自由にできることで隙間なく断熱材を敷き詰めることができます。個人の方も、業者の方も是非、一度パイナルフォームの良さを実感してみませんか?無料サンプルもございますのでお気軽にお問い合わせください。

断熱材の供給量について

数年前、住宅用断熱材が極端に品薄状態に陥っているというニュースが報道されました。それは消費税のアップや住宅ローン減税、住宅エコポイントなど、国による政策の恩恵によるものです。住宅ローン減税が受けられる長期優良住宅の建設が駆け込みで急増し、次世代省エネ基準に対応させる断熱材の注文が殺到し、メーカーなどの生産が追い付かず市場に行き渡らないといった異例の事態でした。

また、これを機にリフォームやリノベーションを検討し、断熱材を入れ替える方も増えたことで主要の繊維系のグラスウールがその中でも特に品薄になったようです。グラスウールは安価なため、建築着工数が最高だったバブル期などには大量の需要がありました。その影響を引きずる形でも現代でもシェアは多いです。ただ、バブル崩壊後の住宅の在り方はガラリと変わり、性能や品質などが見直されてきてボード状のパイナルフォームスタイロフォームといった断熱材が出回るようになりました。

そして今回の品薄状態になった要因の一つとして考えられるのが原料です。グラスウールの原料はガラスなので、他のパイナルフォームなどの原料に比べるとそもそもの原料が少なくなってきています。と言うのも、グラスウールはリサイクルによってつくられていることが多く、使用済の瓶やグラスなどが主になります。しかし、現在の瓶などの需要はどうでしょうか?ご自宅で廃棄するガラス製品はどのくらいありますか?また、瓶のものを買うことを懸念している方が多く、ペットボトルや袋詰めになっているものが多く出回っています。

そう考えると、今後は原料である瓶やグラスなどは量が減っていきグラスウールなどの生産にもそれなりの影響が出るのではないかと考えます。もちろん、リサイクルをせずに一からつくる方法もあると思いますが、そうなってくると今度は安さが売りだったグラスウールの値段も変化するのではないか?と思うのです。

もちろん、グラスウールにもメリットはあります。しかし、今後の供給量や品質や性能を全て考えてみた時には、やはり弊社で取り扱っているパイナルフォームなどのボード状のものが主流となり移行していくのではないかと思います。その前兆か、パイナルフォームなどの断熱材のランキングは上位に上がってきています。

パイナルフォームは環境配慮も考えた次世代断熱材で、長期安定性にも優れていることで優良断熱材としても高く評価されている最強の断熱材です。正直、グラスウールに比べると値段は高いです。しかし、施工の段階で特殊な技術も、難しい職人の技なども必要がないことで、厚さが均等になっていないといった施工レベルの低さや、それにより欠陥になったり断熱性能が低下するといった懸念は避けられます。

是非、無料サンプル資料請求にてパイナルフォームの利用価値を実感してみてください。目先の判断ではなく、長く安全に、そして快適に暮らせる住宅をつくりませんか?

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断熱のバランスが大事

断熱材と合わせて重要なキーポイントになるのが「気密性」「開口部」です。実は、断熱はこのトライアングルの構図が大事になります。特に断熱材と気密性は一心同体のように、常に一緒に考えることが大切で、いくら断熱材の性能が高くても隙間が多ければ意味がありません。それどころか各所で結露を起こし腐食やカビといった住宅にとって悪影響を起こし兼ねません。

断熱に大切な3つのポイント

そうならない為にも、近年では気密をとる為の対策として目に見えない住宅の性能を数値化し判断できるようにしました。それが【Q値(熱損失係数)】【C値(相当隙間面積)】です。Q値は家全体から逃げるエネルギー量のことを指し、家そのものの断熱性能を比較する基準値です。C値は家全体の隙間の面積を求めるための気密性能を表す数値になります。この二つの数値が家の断熱性能に大きく影響してくるので気になる方は調べてみてください。

従来は大手ハウスメーカーなどが行っていましたが最近では家の性能自体が高まり、それにより計測業者も増えてきたみたいです。会社の規模に限らずデータを取る工務店もあるようですから依頼する業者に問合せてみるのもいいかもしれません。

そして、最後に残った「開口部」です。開口部は窓や通気口などといった外気と直接触れ合ったり、通り抜ける箇所をいいます。実は数十年前に出された新省エネ基準というものがありました。これによると通常の一般的な住宅だと、夏は日射を含めた熱量のうち7割が開口部から出入りをし、冬は5割が室内から開口部から逃げていくというデータがありました。そう考えると開口部は断熱性能を左右する重要なポイントで断熱性能においてはかなりのデメリットであるのがわかります。

昔に比べ、現代の住宅は家自体の性能も断熱性能も各段にアップしていますから、以前のデータほどではないでしょうが、築年数の古い住宅は考えられます。ある程度の断熱材の性能を検討したら、次は開口部の対策をとることで断熱性能を底上げすることに繋がります。

窓なんかは、現在はペアガラスが主流になりましたがサッシはアルミ製のままだったりもします。それでもペアにするのとしないのとでは全然違います。それ以上を求める場合は遮熱・断熱が施されたタイプもあるようで、こちらも数年でかなりの進化をしています。トリプルガラスや真空ガラスなど種類も豊富なので、お住まいの地域や窓の特徴などを含めて最適なものを選んでください。

窓などの開口部については専門外になりますが、断熱材については専門店ですから何でもお気軽にご相談ください。知りたいこと、わからないことなど丁寧にご説明いたします。

断熱材を考える~まとめ~

最近は断熱材の重要性が広まってきたのか、断熱材に興味を持つ方も増えました。しかし、住宅全体で考えるとまだまだ知られることは少なく、表面部分のことしか理解していない方がほとんどです。デザインや間取り、使い勝手の良さはもちろんですが、長く住み続ける住宅にとっては同じくらい断熱材は重要なポイントになります。あまりに酷い場合は数年後にリフォームしなければならないこともあります。そうなってしまうと想定外の出費が大きくなってしまいます。

ここまででお話してきた通り、断熱材はパイナルフォームやグラスウールだけではなく、ウレタンやロックウール、セルロースファイバーなど他にも種類が沢山あります。断熱材のことを知っておくことで見えてくるメリットはこれから先、数十年と過ごす住宅には欠かせない内容だと思います。住宅を建てる時だけは慎重になって、価格だけでなく、工法や熱伝導率などと一緒に検討していただければと思います。

せっかく新築を建てたのに数年後には結露によってカビが繁殖していたり、冬場が思っていた以上に寒かったりと建ててから気付くのでは遅いのです。そうならない為にも、住宅を検討する際にはその時だけでも断熱材のことを知っておいてください。

確かに、建築後に応急処置や対処として出来ることもありますが、断熱材による効果ほどは見られませんし、対処した部分で新たに隙間ができ、そこに結露が発生し、開けてみたらカビだらけなんてこともよく聞きます。断熱材をフルリフォームするなら別ですが・・・

新築の場合は建てたら一度きり、中古物件であっても欠陥になってしまっては意味を成しません。是非、見えない部分だからこそあやふやにせず、きちんと納得した上で決めていってください。後悔のないよう、皆さんがこの先、何十年も快適で笑顔で過ごせる住宅になることが一番です。

断熱材をご検討の方は、一度弊社のパイナルフォームもご検討してみてください。無料サンプル資料請求も行っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

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