断熱材の種類について|知っておきたい豊富な断熱素材について

断熱材は種類が豊富!

断熱材の種類

皆さんの住んでいるご自宅には、必ず断熱材が使用されているのを知っていますか?

その範囲は屋根や天井に壁、床や基礎に及ぶまでです。もちろん、地域や構造などによって使っている部分があったりなかったりもしますし、工法もそれぞれです。しかし、断熱材を一つも使わない住宅は現在では考えられないでしょう。

住宅にとってこれほどにまで必要不可欠な断熱材ですが、実はどんな種類があって、自宅にどんなものが使われているかを知っている人は少ないのではないでしょうか?

これから新築を建てる方も、中古物件をリフォーム、リノベーションする方も是非、断熱材の種類にどんなものがあるのかを知っていただき、住まいづくりの役に立てていただければと少しだけ解説をしていきたいと思います。

 

断熱材の分類について

様々な断熱材

断熱材は大きく分類すると以下の3種類になります。

【繊維系】 【発泡プラスチック系】 【天然素材系】

この三本柱からまた枝分かれして、いくつかの種類に分かれますが、まずはこちらの3種類から紹介していきます。

 

【繊維系】

こちらは簡単に言うとガラスを繊維状にしたものを凝縮させたものになります。

繊維と繊維の間に空気を含むことで、空気層をつくりクッションのような役割で断熱をしてくれます。

【発泡プラスチック系】

名前の通り、プラスチックを発泡させて細かい気泡をつくり空気を含む断熱材になります。

技術開発が進み、高性能なものも多く出回ってきているので断熱性の高さを求める場合はおすすめです。

また、軽量化もあり、施工が簡単になったお陰で現在では一番多く利用されている断熱材と言えるでしょう。

【天然素材系】

天然素材系は無添加で素材本来の特性を生かした断熱材になります。

環境に優しく、自然派を好む方には人気があります。ただ、天然由来なので他の商品に比べると価格が高いものが多いです。

断熱材

以上、3種類が大きなくくりになります。

では続いて、3つの断熱材を更に種類を細分化してみていきましょう!ちょっと専門的になってしまうかもしれませんが、なるべくわかりやすいようにお伝えしていきたいと思います。

【断熱材_繊維系】

まず、ここでも繊維系断熱材は大きく2つに分かれます。【無機質系断熱材】と【木質繊維系断熱材】になりますが、この中でも更に種類が分かれます。

 

無機質系断熱材

  • グラスウール

繊維系断熱材の中でも一番知られている断熱材ではないでしょうか?

原料はガラスで、綿状になっています。建築現場や家庭内で出る資源ゴミを利用したリサイクルガラスを使っているものが多いです。そのためか、再生利用が効き、環境保護やゴミ減量などの環境に対しての配慮がなされている断熱材として注目も浴びています。

グラスウールは絡み合った繊維の中に沢山の空気を含むことで空気層をつくり断熱性能を高めます。高性能のグラスウールは繊維がより細かく製造されることで、空気層を多く持ち、それにより断熱効果を更に高めます。

また、素材がガラスになるのでシロアリなどの害虫被害や火災などにも効果をもたらします。

住宅用としてももちろんですが、ビルの空調ダクトや排水管の保温、保冷にも一役買われ使われることが多く、防音効果もある為、音楽ホールやスタジオなどの吸音材としても使用されるみたいです。

機能、コスト、環境面においてもメリットがあるので繊維系断熱材の中では一番需要が高いとされるでしょう。

  • ロックウール

ロックウールは名前の通り、玄武岩や天然岩石を原料として製造される岩綿になります。

高温の炉で溶融したりする人造鉱物繊維になりますので様々な形に成形が可能です。原料が岩石になり、高温で処理されているほどなので耐火性に優れています。

また、石ですから重みは多少あるようですが、グラスウール同様に防音効果もあり、不燃材に当たるので空港などの重厚な場所に使用されることが多いようです。

また、歴史も意外と古く、ヨーロッパなどでは採石場も多いですし、建物も石造りなどが多いので幅広く使用されていたようです。日本においても昭和初期に工業化され、ロックウール専門メーカーもあるみたいです。

断熱材_ロックウール

木質繊維系断熱材

  • セルロースファイバー

セルロースファイバーは天然繊維の断熱材になります。パルプと言われる古紙や製紙に用いる素材をリサイクルして耐熱、撥水加工を施して作られた断熱材製品です。

無機質系断熱材とは少し違い、天然の繊維が細かく絡み合っているので空気層だけでなく、繊維の中にまで自然の空気胞があります。この存在がより一層、熱や音などを遮断します。また、木質繊維特有の調湿性で適度な湿度も保ってくれます。

セルロースファイバーには、ホウ酸が含まれていて、このホウ酸は害虫駆除などにも使われるものなので害虫被害防止にも繋がります。

施工方法が特殊で、専門的になるので専門業者さんにお願いする必要があります。使う材料自体も値段が高く、断熱材の中でコスト面だけで考えると高価なものになります。

  • インシュレーションボード

木の繊維から製造したものになります。木のチップと水を加熱処理し、繊維状になるまで混ぜ合わせ、そこに接着剤など必要素材を混ぜて型にはめて形成し乾燥させたボードです。インシュレーションボードに使用するチップは廃材などを利用することもあり、こちらもエコロジーです。

木質繊維なので多孔質になり、無数の穴が音の振動を吸収してくれる為、防音効果にも繋がります。音楽ホールや音楽スタジオでの使用が多いでしょう。また、意外な使われ方として、畳の芯部分にも多く利用されているそうです。

ただ、インシュレーションボードは原料が木材になるので水や湿気には弱く、そのデメリットを補うように開発されたシージングボードというものがあります。これはインシュレーションボードにアスファルトを塗ったり、染み込ませたりして製造します。この加工を経て耐水性を増し、幅広い箇所で使えるようになりました。

断熱材_セルロースファイバー

【断熱材発泡プラスチック系】

こちらも【発泡プラスチック系断熱材】から枝分かれしていくつかの種類があります。

 

  • 押出発泡ポリスチレン

ポリスチレンを連続して発泡することで出来る断熱材になります。

業界用語としては【XPS】とも呼ばれ、断熱材の商品名でいうとスタイロフォームなどが一般的です。

耐水性に優れているのが特徴で、シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドが入っていないので安全性もあります。

  • ビーズ法ポリスチレン

粒状のポリスチレンを型にはめ、発泡させる製造方法になり、皆さんがよく知っている発泡プラスチックの一種、ポリスチレンフォームです。こちらは【EPS】と呼ばれます。こちらの断熱材の商品名でいうとパイナルフォームなどが有名です。

こちらも同様、耐水性があります。また、軽量で厚さや長さなど、自由自在に形成が可能です。現場においてもカッターなどで切断ができるので簡易的に施工が出来ます。

コスパも良く、利用範囲が幅広い断熱材と言えるでしょう。

  • ウレタンフォーム

ウレタンフォームはハイドロフルオロオレフィンなどの発泡剤を加えて製造します。軽くて、柔らかく弾力性もあります。

高い断熱性と省エネ効果もあるようですが、値段は高めの部類になります。しかし、耐久性や透湿性に優れているので長い目で見るといいかもしれません。

  • 高発泡ポリスチレン

発泡剤とポリエチレン樹脂を混ぜて発泡させてつくった断熱材になります。

柔軟性もあり、耐水性もあります。燃えた際にも有害物質を出しにくく環境配慮された材質と言えるでしょう。

発泡スチロールと似ているように見えますが、発泡スチロールとは違い、割れにくく、欠けたりすることもありません。

  • フェノールフォーム

フェノール樹脂と言われるものに発泡剤を混ぜて、硬化剤なども加えて形成したものです。

耐火性にとても優れているのがメリットで、燃えたとしても有毒物質がほとんど出ません。その為、不燃材料の認定も受けているようです。

グラスウールの上にフェノールフォームを施工するダブル断熱も可能です。ただ、そうなるとコストも2倍になる可能性があります。

断熱材_スタイロフォーム

【断熱材_天然素材系】

最後は天然素材系断熱材になります。

こちらでいう断熱材は、羊毛や炭化コルクなどが挙げられます。

 

  • 羊毛

羊毛はウールブレスとも呼ばれ、原料の70%以上が羊毛(ウール)になります。

今も昔もウールは人々にとって保温のために衣類や布団などに使用されてきました。そして断熱性もあり、羊の身を守る天然コートですから調湿効果もあります。

羊毛は国産では少ないのでほとんどが海外からの輸入品になり、価格も他の断熱材と比べると多少高くなります。天然素材ですので自然派の方にはおすすめです。

  • 炭化コルク

ワインのコルクやバージンコルクを製造する際に出る廃材を加工して作られています。

断熱性、調湿性、防虫効果もあり、天然素材なのでエコです。

ただ、生産する上でコルクをとれる樹木は決まっていますし、海外のものになってしまうので断熱材としては高価なものになるでしょう。

断熱材_天然素材_炭化コルク

断熱材の種類について最後に…

ここまでくると思ってた以上に種類があって、何をどう選んだらいいか迷いますよね?

特徴や、原料も様々で、何が良くて何が足りないのか…考えてしまうと思います。ただ、あくまでも【断熱材】ですから何よりも一番、断熱効果がなければ意味がないと思います。

日本は特に四季があり、小さな国の割には色んな気候があります。皆さんの住んでいる環境によっても選ぶ基準の優先順位は違ってきますので、そういったところも含めて検討することが大切です。

また、専門的な話もあるので、家や店舗に関わる設計関係者や建築関係者、メーカー関係者などに断熱の素材や熱伝導率、結露、防湿など様々な対策を聞けるのであれば一番良いかもしれませんね!

私たちも専門家の会社として、お役に立てることもあるかもしれませんのでお気軽にお問い合わせください。

 

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