断熱材 ~グラスウールについて~

グラスウール断熱材について

断熱材_グラスウール

今回は断熱材の代表格である、グラスウールについてご紹介したいと思います。グラスウールは断熱材の中では、比較的よく聞く名前ではないでしょうか?

グラスウールは繊維系の断熱材でガラス繊維の綿状の素材になります。建物の色んな所で使用され、屋根や天井、壁や床、また空調のダクト配管の断熱材としても利用されます。

グラスウールの始まりは昭和40年頃と言われますが、そのルーツは遡ると紀元前2000年のガラス工芸からとされるとか…。昔からガラス素材が扱われてきたのがびっくりですよね。日本では、第一次世界大戦が終わり、ドイツから輸入されてきたものを大量生産できるよう工場化が進み、普及していたようです。その為、昔の住宅では幅広く、当たり前に使用されていたことがわかります。

また、安いコストで施工が可能なのも普及の要因になったのではないでしょうか。しかし、特性を知らずコストだけを考えて施工をしてしまい失敗しているケースもよくあるようです。

そこで、今回はグラスウールの特性やポイント、メリット・デメリットも含めて解説していきたいと思います。これを参考に、新築や中古リフォーム、リノベーションなんかを考えている方は検討材料にしてみてください。

グラスウールの特性について

断熱材_グラスウール

断熱性を高めるにいは、外側から覆う形の外張り断熱や、壁の中などに埋め込む充填工法などがよく利用されます。そこでよく使用されるのが繊維系の断熱材と発泡プラスチック系の断熱材になります。

グラスウールは繊維系の断熱材の中でも無機質繊維系に分類され、繊維と繊維の間に空気をもつことで熱伝導を低くしています。熱伝導率が低いほど熱を伝えにくく、断熱性能が高いとされます。

原料はガラスになりますので、高温で溶かし、遠心力などの力で細かく繊維状にしていきます。主原料は資源ゴミなどで出たリサイクルガラスになるので環境においてもエコな素材と言えるでしょう。しかし、グラスウール断熱材として使用した後で、また再利用することもあります。

また、グラスウールにもいくつか種類がありますが、繊維密度が高いほど断熱性能に優れているとされています。

見た目は黄色や白っぽいモノが多く、ふわふわとした綿状になっているのが特徴です。触った感触だけでは、ガラス繊維ということには気付きません。皆さんも一度はどこかで見たことがあるかもしれない、メジャーな断熱材になります。

断熱材_グラスウール

グラスウールにした場合…

グラスウールのメリット

  • コストパフォーマンスが良い

グラスウールは価格が安いことが売りでもあります。高い断熱性と低コストは魅力的な部分ではありますよね!グラスウールと同じ繊維系断熱材にロックウールもありますが、こちらは原料が玄武岩などになる為、グラスウールと比べると高価になります。

コストが低い分、量を使用して断熱を図る方もいらっしゃいますが、あまり厚みを出しすぎると場所を取ってしまうため、室内が狭くなってしまう可能性もあります。

  • 燃えにくく、害虫被害が少ない

グラスウールの原料はガラスですから、不燃、耐火性に優れています。また、燃えたとしても有毒ガスなどの発生もないので安心です。火災に強いのは、有難い部分でもありますね。

また、グラスウールはガラス繊維になるのでシロアリなどの害虫があまり好みません。なので害虫被害もあまりなく、防虫対策も必要がないです。

  • 防音効果がある

グラスウールの空気層が、吸音効果をなし、防音効果へと繋がります。そのためか、ダクト部分で大きな音がする場所へ使用されたり、音楽ホールなんかでも使用されるようです。メーカーによって様々な加工を施したりしているものもあるので、一概に全てとは言い切れませんが…。

グラスウール_メリット

グラスウールのデメリット

  • 耐水性が低い

繊維の中に空気を含むことで熱を伝えにくくするため、水に濡れてしまったり、湿気を含んでしまうと思うように断熱性能を発揮できません。その為、防水用の袋に詰めて、防水シートを被せるなどの工夫が必要になります。また、水に濡れてしまった後に、乾いたからと言っても断熱効果が戻ることもなく、水分を含んでしまうと効果は下降し続けてしまいます。

日本は高温多湿な国になりますので、湿気対策は大切です。内部結露を防がないと腐食や劣化にも繋がってしまいます。また、施工不良の事例も多く出ているのは、この防水がきちんとされていないからが多いです。

  • 施工に技術が必要

グラスウールは壁などに充填する場合が多く、隙間なく埋めることが必須です。隙間が空いてしまうと、そこからの隙間風や湿気などが入ってきてしまい、断熱効果を低下させてしまいます。

グラスウールは枠などに合わせてぴったり施工することで効果を成しますし、ぴったりカットする技術が必要です。パイナルフォームなどの発泡プラスチック系とは違い、簡単にカットは難しいので技術が必要になります。

また、ぴったりと施工しないと地震や経年変化によって歪みが生じてきてしまいます。

  • 耐久性に劣る

先ほども述べた通り、耐水性に劣っているため、きちんと防水加工をしないと断熱効果は低下する一方です。そうなってしまうと、後は劣化していってしまいます。また、施工もきちんと隙間なく行われていない場合、外見ではキレイに見えても内側が歪んでいたりする場合もあります。見えない部分で、かつ、素人では判断が難しいところもあるので見極めが難しいです。

そのまま、歪んだ状態の場合、もちろん断熱効果はまばらになりますし、数十年と同じ状態で保てるかは怪しいところです。ですので、きちんとした実績のある業者様に依頼することをおすすめいたします。

グラスウール_経年劣化

グラスウールについてまとめ

グラスウール_断熱材

グラスウールは以上のような特徴を持ちます。断熱材としての役割はもちろん、低価格なことで幅広く使用されてきました。昔に比べるとシェアは減ったように思いますが、未だに人気の断熱材と言えます。

断熱材といっても全てにおいて永久なものはありません。それぞれの耐用年数はある程度決まっています。それ以外にも実証実験を行って検証しているところもあるようなので参考にしてみるといいでしょう!それ以外でも現代のように情報社会であれば、色々なところで様々な情報を掴めますから、検索してみるのも良いかもしれませんね。

住宅をつくるにあたって、今や断熱材は必要不可欠です。素人からすると、そこまでの重要性は感じられませんが、今後数十年と暮らしていく住宅にとっては大切な存在になります。

家を建てる際には、どうしてもデザイン性や使い勝手に目がいきがちですが、これからは断熱材や素材にまでこだわることで失敗しない家造りが出来るのではないでしょうか?

もちろん、コスト面のこともあると思うので、全てを叶えるのは中々難しいと思います。譲れない部分を残しつつ、将来のことまで見据えて考えることでブレない決断が出来るはずです。

また、最近では断熱材のリフォームも増えています。これは中古物件の需要が増えたことで、需要が高まったように思います。やはり、既に数十年と過ごしている中古物件は修繕が必要です。物件見学時にはわからない内側のことですから、購入後に断熱材をリフォームする方が多いです。そうなった時に、よく使われるのは発泡プラスチック系の断熱材ですっぽり外側から覆ってしまう外張り断熱工法です。

内部は経年劣化などで修繕や手直しが必要になってきます。そこまで手を付けると時間もかかってしまったり、コストもかかってきてしまいます。そこで、有無をも言わさず外側から覆ってしまうことで簡単に、しっかりと断熱が出来ます。

 

とにかく、何よりも自分たちだけではわからないことは専門家に聞く!それが一番の近道です!もし、近隣にそういった方がいるのであれば一度相談してみることをおすすめします!私たちも専門の会社として、お役に立てることもあるかと思いますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

皆さんがこの先、数十年後と長く快適に暮らせることが何よりも大切です。人生において一番高価な買い物と言われる住宅ですから、後悔と失敗のないように、細部までこだわって欲しいと願うばかりです。

温かい家_断熱材

グラスウールが出来るまでの道のり

ここで少しだけ、グラスウールが出来るまでの道のりをご紹介いたします。本当に簡単な豆知識程度になるので頭の片隅にちょっと覚えていただければいいかなと…。

グラスウールはガラス原料を採取した後、調合します。これは最後の製造方法によっては配合はどは変わります。その後に工場で溶解されます。ここ色々な形に形成されていきます。

そこから遠心力などの力によってガラス繊維化を図り、結合剤を混ぜていきます。ここまでがグラスウールのおおまかな製造工程になります。これ以降は各自、製品によって仕分けをされるわけですが、バットやボード、ロール状に、先ほどあった配管工などで使用するように保温筒などになります。

また、小塊状化することで、吹き付けに使用するようのグラスウールもつくります!グラスウールの変幻自在の姿は断熱材においては珍しいのではないでしょうか?まさに、断熱材のカメレオンと言えるかもしれませんね!

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