注文住宅で失敗しないためには?
注文住宅とは、間取りや仕様を予め決めた上で建築する住宅のことを指します。建売などに比べ、自由度が高く、自分たちの好みを取り入れやすいのが魅力でもあります。
しかし、完成後を見る前に契約を交わすので、建築後のトラブルや問題が起きやすいというデメリットもあります。
こういったトラブルを避けるためには、打ち合わせ内容の記録や書面でのやり取りなどを残しておくことが必要です。せっかく自分たち好みで憧れのマイホームを建てるのに、建築後に失敗と感じてしまっては悲しいですよね。
快適で暮らしやすく、住み心地の良い理想の住宅を建てるためにも、まずは、今まで周囲で起こった問題や、失敗談を参考にすることが重要です。大抵の場合、家を建てることが初めての方が多いです。何戸も家を建てたりすることが出来るなら経験から失敗を活かすことができますが、住宅の場合はそうはいきません。
そのため、既に注文住宅を建てた先人たちの話や事例を知ることで、事前に確認をしたり、失敗を回避することができるようになります。そこで今回は、これから注文住宅を検討している方に対し、部屋や設備などの失敗例も含めてポイントとなる点を解説していきたいと思います。
【今回の記事のポイント】
✓家づくりの失敗談や、失敗しない為のポイントがわかる。
《目次》
・注文住宅で失敗を感じる要因とは
・注文住宅での失敗例を紹介(場所別)
・失敗しないために出来ることとは
・注文住宅で失敗しなため まとめ
注文住宅で失敗を感じる要因とは
注文住宅を建てた際に聞く失敗談の多くは、動線や設備など住んでみて見えてくる使いやすさや、暮らしやすさなどの問題が多いです。これは、設計段階で理想の見た目やデザインに囚われることが多く、実際の生活のイメージがきちんとできていない場合がほとんどで、理想と現実のギャップによって生まれます。
中でも一番多いのは家事動線や生活動線といったところ。
料理や洗濯、掃除など家事をする際に頻繁に通る動線はママさんたちにとっては死活問題にもなりかねません。
また、住みやすい家というのは各部屋への動線がスムーズでストレスがないことで叶います。複雑な動線や、ドアの開閉に至るまで全ての生活をイメージしながら間取りや設備を考えましょう。
そして、長く住む家ですから、将来を見据えることも大切です。
子供が増えたり、その後子供が成長した際には部屋をどうするか?オールシーズン快適な暮らしが出来るのか?来客がある時や災害が起こった場合など、さまざまな事態を起こりうる可能性も加味して対応できるような家づくりをすることがポイントです。
注文住宅での失敗例を紹介(場所別)
続いては、注文住宅での失敗例を場所ごとに分けてお話していきたいと思います。
~ 水回り編 ~
まずは、水回りということでお風呂や洗面所、脱衣所やトイレに関する失敗例です。
水回りは特にリフォームやリノベーションをするにもコストが掛かる部分なので、予め失敗をしないよう念入りにシミュレーションすることが重要です。
お風呂場は毎日家族が入浴するので清潔に保ちたい場所でもあります。そのため、掃除のしやすさや水捌けの良さなどが大切です。おしゃれにだけ気を取られ壁をタイルにしたら溝に汚れが残りやすかったり、ダーク色の壁色にしたらカルキ汚れが目立ちやすかったりという失敗例があります。
また、窓の必要性や換気扇などの設備による失敗例も多く、お風呂以外にも脱衣所や洗面所は湿気がこもりやすい場所となり、カビの繁殖もしやすいです。なので水回りにおいては清潔に保てる方法や工夫が必要になります。
そして、実は見えない部分でも失敗談があります。
寒冷地などで冬場の寒さが厳しい土地では温度差によるヒートショック現象が問題視されています。これは、使用する断熱材の問題でもあり、断熱性能が低く、長期的に効果が持続しない素材を使用した場合に起こりやすいです。
ただ、厄介なのが、新築当初はどの断熱材であっても効果を発揮するため、実感するのは数年後になるということ。
設計段階ではコスト面を気にして安価な素材を選んでしまうケースも多いようですが、数年後になって断熱性能が低下し、外気の侵入や隙間風によって寒さや結露を起こし、ヒートショックだけでなく、結露による被害も起こしかねません。
そうならない為にも、表では見えない部分にも十分な注意を払い、短期的な面ではなく、長期的な視点で考えることも重要です。断熱は注文住宅だけでなく、人が生活をするすべての建物に必要不可欠な存在です。いくらインテリアにこだわり、おしゃれな空間であっても快適でなければ意味がありません。
快適でくつろげる環境をつくるには断熱性能が高く、効果を維持できる断熱材を選ぶことです。中でもパイナルフォームは優良断熱材として実績もあり、高性能の断熱材として人気です。施工性も高く、プレカットによって隙間なく施工できるので気密性にも富んでいます。
住宅全体を見ても、断熱材の重要性はかなり高く、現在は見直されてきている部分でもあります。
パイナルフォーム商品を詳しく知りたい方には、無料サンプルや業者様向けの特別仕切り価格、無料見積りもご用意がございますのでお気軽にお問い合わせください。
そして忘れちゃいけないのが水回りの動線です。
洗面所や脱衣所はほとんどが一緒になっている場合が多く、誰かが使用していると、その設備は使用できないなんてことも。洗濯をしたいのに洗濯機が使えないと家事にも支障が出てきますよね。
また、玄関からお風呂場に直接行けず、汚れた状態で仕方なく部屋を通ると余計なところまで汚してしまうこともあるでしょう。トイレについても浴室と同じ空間にあると、片方を使用しているともう一方が使えないなど不便になってしまいます。
続いて見落としがちなのが収納やドアです。
収納については場所や大きさはもちろんですが、無暗に付ければいいと言うことでもありません。何を収納するのか目的を定めることがポイント!
そしてドアです。ドアはデザインにこだわっても後はお任せという方が多いのではないでしょうか?引き戸や開閉式、向きなども考えて設計すると動線もスムーズなものになります。
~ 玄関編 ~
玄関やエントランスは家の顔として、整頓されていることが望ましいです。
傘や靴もありますし、収納を充実させたいという声も多いです。
そんな中、玄関でありがちな失敗は収納場所がないこと。子供が産まれてベビーカーや遊び道具が増えたり、ものが溢れてしまう前に収納場所を確保しましょう。最近では玄関にウォークインのクローゼットを作る方も増え、自転車や趣味のものも収納出来るように工夫されています。
ただし、ここでも動線の注意が必要です。使い勝手の良い玄関にするために自分たちの生活スタイルを見直すことがポイントです。この他にも「鏡を取り付けるべきだった」「土間にすればよかった」などそれぞれの家庭で必要性と使いやすさは異なります。
~ キッチン編 ~
キッチンは暮らしやすさや舵の効率化を図る為には重要な場所です。
特に、毎日お料理をするママさんたちにとっては使いやすさは譲れません。
キッチンの高さや幅といった作業をする上での使いやすさは、長くその場で作業する人にとっては大きな問題です。事前に自分の身長に見合ったサイズや、手の届く範囲での収納などメジャーなどで測っておくことで回避できます。
通路が狭いと動きにくかったり、パントリーがないと物が溢れてしまったり、ゴミ箱を置くスペースの確保など失敗の声が一番多いのはキッチンかもしれません。また、配置や様式なども重要で、アイランド型が良いのか?L字が良いのかもそれぞれです。
子どもの様子がうかがえるようにオープンキッチンにするのか、キレイを保つ為に敢えて白いキッチンにするのかなど、デザインも含めてママの意見を一番に取り入れて検討しましょう。
例えば、床下収納を設けたい場合には床断熱ではなく、基礎断熱がおすすめ。基礎部分から断熱を行うことで床下の空間利用も可能となり、底冷えもしにくいです。
パントリーの他にも見えない床下に収納をつくることでたくさんの収納場所を確保できます。
基礎断熱におすすめの断熱材
~ リビング編 ~
家の中で一番人が集まり、過ごす時間が多いリビングや居間は、家族にとっても居心地が良く、落ち着ける場所でありたいものです。
どんな雰囲気で家族団欒をしているのが理想的かをよくイメージしておくことが大切。
大きな窓を設置し、光が良く入るリビングは健康的で温かくもありますが、家の向きによっては強い日差しや西日のせいで常にレースカーテンをしている状態になってしまったという失敗例もあります。
また、憧れの吹き抜けリビングにしたのはいいが、室温のキープが難しく冷暖房費の費用がかさんだり、床暖房を入れれば良かったといった声もあります。
他にも、「照明をダウンライトにしたら取り換えが大変だった」や「可動式のライトで数を増やせばよかった」「壁紙の色が思ってたのと違う」などなど、注文住宅は完成前に全てを決めることがほとんどで、完成後のギャップが大きかったり、完成した時には好みが変わっていることもしばしば。
~ その他 ~
他にも屋外での失敗談は、駐車場の面積が狭かったり出入庫が難しい位置、カーポートの設置や水場をつくるべきだったなどがありますが外構に関しては、後付けが可能な場合もあるので敢えて新築時に一緒にしない方もいるようです。
間取りや設備に関しても以下のような声があります。
「通路が狭くて通りにくい」「子供が増え、部屋が足りなくなった」「ロフトを思った以上に活用出来ていない」
「コンセントの位置や数をもっと考えるべきだった」「床暖房にすればよかった」などなど様々です。
冒頭でもお話したように、家を建てることは大抵の人は未経験です。そのため知識も薄く、どのように進めていけばいいか迷ってしまいます。さらに、注文住宅は事前契約になるので失敗をしやすい傾向にあるのかもしれません。
失敗しないために出来ることとは
今までお伝えしてきた通り、注文住宅での失敗の声は数多く、書ききれないほどあります。しかし、注文住宅が悪いというわけではなく、知識や情報がないことで失敗しないための術がわからないというのが実際問題のように感じます。
そこで、注文住宅で失敗しなために出来ることを事前に調べ、少しでも回避できるよう対策していきましょう。
対策1:将来を見据えた余裕のある空間づくり
注文住宅に限らず、家のリフォームやリノベーション、引っ越しを考える時にも未来を想定してイメージすることは重要です。しかし、いくらイメージをしても必ずしもその通りにことが運ぶとは限りません。
そうなった時でも柔軟に対応ができるよう、余裕のある空間づくりをすることで様々な局面で臨機応変に対応することができます。例えば、今回の新型コロナウイルスによって在宅ワークやリモートワークに切り替わることなんて誰もが予想だにしていなかったでしょう。
その際、自宅に書斎や仕事場がなかったとしても、余裕のある空間づくりが出来ていれば簡易的なデスクを設けることも可能です。あまり空間を分けすぎず、多目的でフレキシブルに使えるスペースを確保することはオススメです。
そして現在は、DIYなどの流行もあり、簡単に自分たちで部屋をアレンジすることが容易になりました。手軽な組立て式キットなんかも販売されているので初心者でも安心して楽しめます。
対策2:こだわり過ぎない
こちらも【対策1】と似ているんですが、注文住宅に限らず家のデザインや内装にこだわりだすとキリがなく、最終的には迷うことになります。デザインや内装はその時代の流行などもありますから、数年後には飽きてしまったり好みじゃなくなってしまうことも…
そのため、シンプルなものを選んだり、自分たちで取り外しが可能なものを選ぶことがいいかもしれません。
こだわりを見せるのは、機能や性能といった部分。建築後に簡単に変更が効かないような場所(構造・断熱材・工法など)は後悔のないようしっかりと下調べをした上で検討しましょう。
注文住宅でも高気密高断熱の住宅を叶える為には、高性能な断熱材の存在が必要不可欠です。中でも、弊社で取り扱っているパイナルフォーム商品はプレカットオーダーによって隙間なく施工することが可能ですし、高断熱化にも保証があります。
是非、注文住宅を失敗しない家にするためにも高品質なパイナルフォームを使用してみてはいかがでしょうか?
注文住宅で失敗しなため まとめ
いかがでしたでしょうか?
注文住宅はメリットも多くありますが、完成後になって住んでみないと気付かない部分があるというデメリットもあります。しかし、注文住宅だけではなく、すべての住宅にメリット・デメリットはあり、一概に何が一番適しているかを判断するのは難しいです。
また、それぞれの家庭によって生活スタイルも好みも異なるので、一般的に良いとされていたことが必ずしも当てはまるわけではありません。
そのため、注文住宅の失敗例が多くあったとしても、そこに振り回されず、自分たちのスタイルや意向をしっかり見据え、どこを重視するかを考えた上で判断することが大切です。今ではインターネットの普及によっていろいろな情報や知識を検索し調べることが出来ます。注文住宅に関する本や雑誌も多く出ているので色々と精査しながら検討していきましょう。
注文住宅を失敗しない為の第一歩として、まずは将来を詳細にイメージし、計画をすること。そして、色んな場面を想像して動線や位置、間取りなどを考えましょう。