木造住宅の寿命は?家を長生きさせるコツと役立ち情報|知識 お家長持ち

木造住宅の寿命は?海外との比較

以前、サイト 内のコラム 記事でも住宅寿命についてはいくつかお話してきたと思います。日本の住宅は未だ多くの住まいが木造の建物とされています。注文住宅の一戸建てやアパートなどもあります。そんな日本の住宅の寿命(戸建の耐用年数)はおよそ何年になるかご存知ですか?

正解は約 30年~40年と言われています。これは木造建築やマンションなどの鉄筋コンクリート造など工法や設計などによっても異なりますが、RC構造も含め全ての住宅が当てはまるとされています。では、国外の欧米などでの住宅寿命はどうでしょうか?
いくつかの国の住宅平均寿命と比較してみましょう。

海外_街並み
  • フランス: 約85年
  • ドイツ: 約90年
  • アメリカ: 約100年
  • イギリス: 約140年

日本に比べると倍以上の寿命であることがわかります。なぜ、こんなにも欧米と日本では住宅寿命に差ができるのか?理由は様々で、一概には言えませんが、文化の違いから断熱方法に至るまで色んな事柄が関係していると言われています。その中でも今回は住宅を長持ちさせるため断熱方法のコツや知識、注意点などについて紹介していこうと思います。

断熱材のことで現在、お困りの方やメンテナンス トラブル、手入れや掃除など実際にご相談をしたい方はお気軽にお問い合わせください。断熱材の専門 店として点検や費用など分かりやすくお答えいたします。

【今回の記事のポイント】
✔️日本と海外の住宅に関する違いがわかる

更新日:2023/12/25
初稿:2021/3/20

《目次》
日本と欧米の考え方の違い
木造住宅の寿命が短いわけ
住宅寿命を長持ちさせるために
木造住宅の寿命は? ~まとめ~

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日本と欧米の考え方の違い

古い家_欧米_街並み

欧米では現在に至っても、貴族文化の特色が色濃く残って流れています。
そのため、日本とは違い「古い家こそ価値がある」とされ、年数が古いほど相場も上がり、住む 人にとってはステイタスにも繋がります。

欧米では中古住宅や中古マンションを購入または賃貸をし、修繕・補修をすることで繰り返し価値を見出し住み替えています

住宅は消費するものではなく、不動産として文化財と同じように考えているのでリフォーム・リノベーションのプロや制度、査定についても日本よりも遥かに整っています。
リフォーム_欧米

また、日本のような島国ではなく大陸として繋がっていることもあり、自然災害や気候条件による住宅被害も少ないことが関係あるのかもしれません。確かに、日本は地震大国と言われるほど地震の発生も多く、耐震 設備や基礎や屋根、外壁においても耐震基準を保つような法定があります。逆に、欧米では地盤がしっかりしていることで耐久性のある石造りの住宅や道路、壁などが多く点在しています。

造りが違うことで断熱方法や素材も変わってきますが、欧米では住宅を長く維持する場合や、住んでいた家族が変わるタイミングに合わせ断熱材の張り替えを行います。それによって定期的に断熱材の状態を確認したり、塗装や配管のチェックも同時に行うケースが多く、日本よりもこまめにメンテナスがされています。

断熱材_メンテナンス

古い家に価値があると考えている欧米人はそれぞれの構造にあった工法と素材を判断し、しっかり断熱をしないと後々の寿命に繋がることをきちんと理解しているのかもしれません。

日本でも最近になってやっと少しづつ断熱の重要性にも目がいくようになりましたが、まだまだ個人で理解をしている方は少ないです。大手建築会社やハウスメーカー、業者の意向もありますから浸透するには時間がかかるかもしれません。しかし、住宅を長く維持したいとお考えの方は少なからず断熱材や断熱方法については知っておいた方が良いでしょう。

断熱材についてご質問やご相談がありましたら、弊社にて無料サンプルや資料などもございますのでお気軽にお問い合わせください。また、弊社で取り扱っているパイナルフォーム優良断熱材として長期安定型で日本の住宅寿命以上に断熱性能が期待できます

木造住宅の寿命が短いわけ

木造建築
日本がイギリスと比べて寿命に100年ほどの差が出るのはなぜでしょうか?
もちろん、先ほど述べた背景も関係していると思いますが、それだとしても日本にも同様に何百年と佇んでいる木造 建築はあります。
例えば神社仏閣、お城などがいい例です。しかし、一般的 な住宅がこれほどまでに寿命が短いのには国としての政策も関係しています。

戦後の日本は「質より量の確保」の考え方で住宅対策を行っていました。ですからその頃は団地や集合住宅といった家が増えていきました。そこから住宅は財産ではなく商品として企業の利益追求が主になり、伝統技術の継承者である大工さんの減少で施工の質も低下。
そして集合団地に住むことがステイタスとするような広告を打ち出したりと民衆がそちらに向くようにしていたこともあります。

住宅の変化_団地

もう一つの大きな要因はの劣化を防ぐ抜本的な対策に目がいかなかったことです。
近年ではお家の高断熱・高気密化が進み、建築用断熱材の使用が欠かせないほどに変化しました。これに輪をかけて住宅ローン減税や省エネによるエコ ポイントなどの政策もあり今では推進され、評判も多く聞きます。ここにきてやっと少しづつではありますが、住む人たちも寿命や断熱の重要性に気付いてきたように思います。

断熱材は種類も様々で、それぞれによってメリット・デメリットがあります。土地や地域、木造かによっても選び方は異なりますがパイナルフォームであればどんな環境下でも断熱性能を発揮してくれます。まずはお気軽にお問い合わせください。

現在では寒冷地向けの工法が全国で主流となりましたが、この工法だと構造上、グラスウールなどの繊維系断熱材では梅雨時期などは雨による湿気を吸い、その湿気が水分となり防湿シートにより滞留し壁の中で壁内結露を起こすことが判明しています。
結露_蒸発
この溜まった水は夏場の高温に熱せられ壁内へ放出されることで蒸れが発生し、そこから腐食が始まり木造の木材に腐朽菌が繁殖してしまいます。そうなると短期間で木材は腐食していき負の連鎖を引き起こし寿命低下に繋がります

腐朽菌によって浸食された木材はやがて強度の低下により耐久・耐震性のリスクが増すだけでなく、シロアリなどの害虫問題カビなどによる健康被害にまで及ぶ恐れがあります。

本来、木造の木材というのは長寿命の耐久性もある素材です。前途でもお話した通り、日本の木造建築では数百年と現存しているものもあります。昔の伝統技術を持つような大工さんに正しく施工されれば木材は呼吸をしながら数百年と耐え、生き続けます。しかし、現代で昔のような技術を持つ職人さんは少ないのが現状です。

大工_職人

それでも日本の家はまだまだ6割近くが木造住宅になります。ですから、これから新築や建て替えなどリフォーム・リノベーションを検討の方は木造の性能を活かしつつ、長期に渡って快適な空間を保てるよう適切な断熱材を選ぶことと、適切な断熱工法で施工することが大切です。きちんとした断熱材を使い断熱効果を保てれば負の連鎖にならず、安心・安全に過ごすことが可能です。

壁内結露は見えない部分で起こり気付いた時には既に手遅れになっていることが多いです。
壁内結露から始まり、家の腐食が進むのはあっという間です。そうならない為にも、効率よく湿気などから住宅を守る耐水性にも耐久性にも優れたパイナルフォームをご検討ください。無料サンプル業者向け特別仕切り価格無料見積りもございます。

住宅寿命を長持ちさせるために

住宅の寿命を縮める負の連鎖から解放されるために一番初めに出来ること!
それは適した断熱材を選択する」ことです。内部結露の恐ろしさは起こってからでは対応が難しく、大規模な工事になり兼ねません。内部結露を最小限に抑えることができる素材として、断熱材自体が吸水や放出をしない性質を持つものを選んでください。

パイナルフォーム_断熱材

そして、断熱材を施工する際にズレや厚みのムラが出来ないことも重要です。しっかりと隙間なく施工することで断熱性能も効果も期待できます。

これらの内容を考えると最適な断熱材はボード状の断熱材になります。弊社で取り扱っているEPS材を使用したパイナルフォームを筆頭に、スタイロフォームや硬質ウレタンフォームなどがあります。

パイナルフォーム_断熱材

特にEPS材(ビーズ法発泡ポリスチレン)は吸収率が極めて低く経年劣化も少ない上に、接着剤などで簡単で頑丈に施工で貼り付けることができます。発泡スチロールと同様の素材になりますから軽量で耐水性に優れているのはご理解いただけるかと思います。そのため、キッチンやバスルームといった水 回りでの利用も高いです。壁内結露といった内部結露を防ぐには最適な素材です。

比較的安く手軽に手に入る繊維系断熱材のグラスウールなどは、高気密高断熱とは言い難いでしょう。
80年以降に建てられた住宅を検索して見てみるとほとんどの断熱材がグラスウールとなります。

グラスウール_断熱材

その後、現在までグラスウールを使用した住宅での暮らしを見てみると、断熱性能はほぼありません

繊維系の場合だと、様々な箇所で汚れや腐食ヨレや沈みが原因となり断熱の効果を大幅に低下させてしまいます。今後、繊維系の断熱材を施工する場合には5年~10年程度の期間で定期メンテナンス全面張替えを視野に入れ選びましょう。

是非、ご自宅を長生きさせるために、高性能で優良なパイナルフォームの断熱材をご検討してみませんか?現場でも好評なパイナルフォームはプレカットオーダーも受け付けておりますし、業者様向けの無料見積りなどもご用意しています。

木造住宅の寿命は? ~まとめ~

今までお伝えしてきた通り、住宅にも寿命があり、世界の中でも日本の住宅寿命はとても低いことを解説してきましたが、現在でも築 30年以上の戸建ては多く存在します。これだけの年数が経ったものは売却するのも価格が付きにくいのが現状です。

DIY_リフォーム
しかし、欧米では生活に影響が出るような不具合がなければ築年数に関係なく売買されます。人気のエリアであれば尚更です。
元々、日本の不動産会社のようなサポートやサービスなどの文化もなく、住みたい人が自分たちで間取りを変えたりフローリングを交換したり、大きく部屋の模様替えで壁を塗ったりするのが当たり前となっています。所謂、diyです。

このように所有者が変わることで、ひび割れなどや建材に問題があったとしても早期に発見でき各々で対応するため、私たちが思う平均の目安や数字・基準などが当てはまらない場合もあります。

他にも要因は色々とありますが、日本でも住宅を蝕む内部結露や腐食は抑えることができます。昔の住宅建築断熱材はもう古く、現代には適していません。中古物件を購入した場合でも断熱材だけは必ず張り替えをしないと老朽化は進行していくばかりです。古き良きものを活かしつつ、ライフスタイルや環境に合った素材を選び、しっかりと先を見据えて住宅を考えましょう。

住宅_購入

せっかく住宅ローンを組み購入する自宅が、何の財産にもならず只々劣化していくだけではもったいないと思います。子や孫に受け継がれるような資産としての自宅を建てるには欧米を参考に経過を見てリフォームを行うか、高性能な断熱材が必要です。もちろん、高性能な断熱材でも経年や場合によって張り替えが必要になることもあります。

その中でも、パイナルフォーム優良断熱材は他の断熱材に比べて断熱性能も長く維持できる超長期安定型の断熱材です。まずは、無料のサンプルや資料などの用意がありますのでお気軽にお問い合わせください。他にも断熱材のことで何かお困りの方や、良い断熱材を探している業者様がいらっしゃいましたらご相談にのりますのでご連絡くださいませ。

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コラム監修者からのメッセージ

監修者
堀 清憲(気密測定技能者)
しっかり断熱をすることで、省エネ効果の高い住宅になることは容易に想像できますが、もう1つ大きなメリットがあります。断熱性能の低い家に住んでいる場合と高断熱住宅に住んでいる場合とでは、健康に対する弊害が生じる可能性も異なります。断熱は家の基本性能。皆さんが快適に暮らせるよう断熱材を通してお手伝いしていきたいと思います。

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