断熱材 ~スタイロフォームについてのご紹介~|商品知識

断熱材のスタイロフォームとは?

スタイロフォームという断熱材をご存知でしょうか?スタイロフォームは発泡プラスチック系の一種で、押出発泡ポリスチレンと言います。よく皆さんが口にするスタイロフォームとは実は商品名で、正式な名称は【押出発泡ポリスチレン】になります。
スタイロフォーム

以前のコラムでも書きましたが、ポリスチレンを原料としたボード状の断熱材で、パイナルフォームなどのビーズ法ポリスチレンフォームと同様の素材になります。ビーズ法ポリスチレンフォームとの違いは加工段階での製造の方法が違います。
今回はこの押出ポリスチレンやスタイロフォームについてご紹介していきます。

今回の記事のポイント
✓スタイロフォームの特徴や用途がわかる。
✓スタイロフォームの環境配慮などがわかる。

更新日:2023/11/21
初稿:2020/12/26

《目次》
スタイロフォームの特徴
スタイロフォームの用途
環境配慮や健康への被害
安定の品質と供給量
最後にスタイロフォームについてまとめ

床下_スタイロフォーム

使用例は住宅の床や内装、外壁、基礎や屋根などの建築資材以外にも、多方面での使用が可能です。
スタイロフォームの断熱効果は高く評価されており、手軽さからDIYの材料としても、手ごろな価格でホームセンターなどでも購入できます。

弊社で取り扱っている【パイナルフォーム】は、スタイロフォーム同様の発泡プラスチック系断熱材として幅広く利用されている断熱材となります。【無料サンプル】もございますので是非、一度お試しください。

スタイロフォームの特徴

◆断熱効果◆

スタイロフォームは熱伝導率が低いため、熱を伝えにくくする性質があります。他の断熱材と比べても低く小さな値を記録しています。
また、断熱材として優れているのは製造過程で注入されるガスが外気との温度差にクッションのような役割を果たしてくれます。見えないガードがされているようで何だか心強いですよね。

下記画像をご覧の通り、スタイロフォームよりも断熱効果が高く、熱抵抗値の経時変化がもっともないものが弊社のEPS断熱材パイナルフォームになります。長期安定性の高いEPS断熱材パイナルフォームをオススメいたします。

◆厚み◆

厚みに関しては、スタイロフォームを製作している会社のサイトでも記載がありますが、様々な規格があります。用途や使用箇所に応じて厚みを変えて使用出来ます。
また、日本では地域や、住宅の構造によって断熱材の厚みは決められています

断熱材_スタイロフォーム

例えば、関東圏においては木造の一般住宅の床であれば薄くても30㎜以上、外壁は50mm以上、屋根などの厚みが必要な部分では130㎜もの厚みを施工する場合があります。
それぞれの場所に合わせて最適なものを選ぶことで、断熱効果もより一層発揮します。

◆耐久性◆

スタイロフォームは製造販売を行っている会社の調べでいくと、なんと施工してから約20年経過していてもなお、効果を発揮しているといった調べもあります。他の断熱材に比べると、耐久性においても長年の効果においても抜群の実力を持っていることがわかりますね。

耐久性が高いのは、これから長く住む住宅にとってはかなりの高評価に繋がります。耐久性が高い理由のひとつとして、耐水性にも優れていることがあります。結露などの水滴や水があっても吸収することなくいることで、カビなどの繁殖を防ぎます。カビはお家の天敵と言いますから、カビ対策は重要になります。
スタイロフォーム同様に長期安定型のパイナルフォームは約40年近く断熱性能が落ちないと立証済の優良断熱材になります。

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◆硬さ◆

スタイロフォームは発泡スチロールの一種です。中にはガスが入っている空洞があるので硬さはありません。家庭用のカッターなどでも容易にカットすることが出来ます。この簡単さもDIYへ繋がるんでしょうね。
また、建築現場に於いても同様で、簡単にサイズを合わせてカットができるのは施工のしやすさにも繋がり、職人さんに好まれる理由でもあります。

◆防音性◆

防音_断熱材

よく、自宅にピアノなどがある方でスタイロフォームを使い、DIYにて防音室をつくろうとする方がいらっしゃいますが、結論からいうと、スタイロフォーム単体では防音効果は果たしません
防音をする場合にはもっと中身の詰まった素材が向いています。よく利用されるのは石膏ボードなどですね。石膏ボードと二重にして組み合わせて施工する際には立派な防音室をつくることが出来ると思います。

◆重さ◆

プラスチック系の断熱材は発泡されていますから、非常に軽い建材と言えるでしょう。しかし、全てがというわけでもなく、重さにも多少の差があります。

断熱材のことでお悩みや、ご質問がございましたらお気軽にお問合せください。断熱材専門店として豊富な知識で最適な断熱材をご紹介いたします。
また、業者向け特別価格業者向け無料お見積りもご用意しております。

スタイロフォームの用途

基礎部分_スタイロフォーム

スタイロフォームの用途は、まず断熱材としてがメインになります。基礎や床、壁や天井など、住宅のいたるところで使用が可能です。お家の構造や、施工の工法においても色んな対応が可能になります。それは、スタイロフォームの優れた加工性や、軽量で作業効率も良いことなどが挙げられます。

加工性が良いことで、ぴったりと隙間なく施工できます。それによって気密性も上がり、高断熱、高気密の住宅が望めます。また、メーカーの種類によっては、高性能住宅用のものもあったり、冷蔵・冷凍庫用の製品もあります。それぞれの用途に応じて、性能を高めたりすることで効果も共に上がります。

断熱材_畳

他にも、色々なものと組み合わせることで製品になっているものもあります。
例えば、畳なんかも、間に断熱材を挟むことで従来の畳の性質に断熱効果をプラスすることができます。
スタイロフォームの薄さも併せてスライスすることで幅広いものと融合ができます。

断熱材_ペットゲージ
また、断熱材以外の用途では、DIY建材として個々で様々なことに使用されます
ペット(小動物や爬虫類など)を飼育している方は、スタイロフォームを利用してペットのゲージや水槽、寝床を囲い温度を一定に保つようDIYをしていたりします。
植物の越冬のために簡易ハウスを製作してみたりする方もいらっしゃいます。ご自身のベットや布団のマットレスの下に敷いて寒さ対策を行う人もいるようです。
スタイロフォームと同様に耐久性・耐水性に優れ断熱性能が長期に渡って見込めるパイナルフォーム無料サンプルでお試ししませんか?お気軽に下記フォームよりお申込みくださいませ。

環境配慮や健康への被害

スタイロフォームの環境配慮

グリーン購入法

国などによる環境物品などの調達推進に関する法律がグリーン購入法なんですが、この判断基準をクリアし、適合製品として認証されています。この法律は国などの機関で物品を調達する際に環境への負荷の少ない持続可能なものを選び、必需性を考慮して選ぶ基準となっています。

シックハウス対策

シックハウスの原因となるホルムアルデヒドの発生がほとんど認められません。その為、住宅用建材として使用しても安心してご利用できます。小さいお子様がいるご家庭には嬉しい建材ですよね。
担が少ないモノを調達するように定めたものになります。

ノンフロンガス

ノンフロン

現在ではほとんどの製品がノンフロン対応になっています。オゾン層の破壊や温暖化などの地球規模の環境問題に対しても取り組むことが国によって推奨されてきた背景もあり、スタイロフォームだけでなく、様々な建材が環境配慮にも力を入れています。

リサイクル

リサイクル性

最近は、資源の廃棄物の原料と、再利用する循環的な観点から有効活用を図るようリサイクルが推奨されています
使用済みの中でも良質な製品を探し、製品へのリサイクルを進めます。資源が少ない日本では、こういった再利用や廃棄物の減量が各方面で当たり前になりつつあります。​​

海外ではこれ以上に進んでいる国は多いです。エコや消費エネルギーの低下を望み、より良い環境で、自然と共に住みやすい国をつくることで、この先も長く在り続けることでしょう。

安定の品質と供給量

スタイロフォームの多くは【JISマーク表示認証】※1を受けています。厳しい品質管理のもとで製造されることで、品質の安定した製品を販売することが出来ます。また、国内生産もあることで、供給量が足りないということも少ないでしょう。

品質の良さや、安定性などは、やはりモノづくりの国、日本だからこそ可能なのかもしれませんね。きっと、色々な製品と組み合わせて出来たスタイロフォームの製品も、こういったモノづくりの背景があって叶ったのかもしれません。

品質チェック_JISマーク表示
※1 JISマーク…日本工業規格(JIS)の品質や性能、安全性などの基準に合格した製品のみに表示ができるマークになります。この他にも、電池やノートなど身近なものでもよく目にするマークです。

最後にスタイロフォームについてまとめ

いかがでしたか?断熱材としての役割はもちろんですが、他の製品との融合で出来た新たな製品としても活躍しているスタイロフォーム。どんな場面においても、自由な形状と、簡易作業で済むといった性能は他の製品と比べても優秀かもしれませんね。

熱を遮断する目的での用途はかなり幅広く、DIYでも可能なのが身近に感じる要因かもしれません。そして安定した品質と供給量で今後も愛される製品のひとつでしょう。

皆さんも何か、DIYをする際なんかは手助けになるかもしれないので頭の片隅に入れておいてくださいね。もちろん、これから新築を建てる方や、リフォーム・リノベーションを検討中の方にもおすすめの建材になりますので、色々な角度で見てみて判断していって最適な断熱材をお選びください。

断熱性能の長期安定性の高いEPS断熱材パイナルフォームもぜひご検討ください。

私たちで良ければ、ご相談、お問合せなど、専門家としてお答えいたしますので、いつでもお気軽にご連絡ください。

断熱材.jp監修者コメント

監修者

堀 清憲(気密測定技能者)
Hori  Kiyonori

しっかり断熱をすることで省エネ効果の高い住宅になることは容易に想像できますが、もう1つ大きなメリットがあります。断熱性能の低い家に住んでいる場合と高断熱住宅に住んでいる場合とでは、健康に対する弊害が生じる可能性も異なります。断熱は家の基本性能。皆さんが快適に暮らせるよう断熱材を通してお手伝いしていきたいと思います。

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