家づくりのプレカットとパイナルフォームについて

家づくりのプレカットとパイナルフォームについて

現在、住宅などの建物を建てる際に現場で必要な建築用材を使用しやすいように、あらかじめ工場で加工した状態で納品することが多くなっています。
そのため、スムーズに作業が行うことができ工期の短縮にも繋がります。今回は、この家づくりをする際のプレカットと弊社で取り扱っているパイナルフォーム商品についてご紹介していきたいと思います。
建築用材_プレカット

【今回の記事のポイント】
✓プレカットについての知識や、得られるメリットなどがわかる。

更新日:2024/1/17
初稿:2021/5/18

《目次》
初めにプレカットとは?
プレカットのメリット
プレカット工法のデメリット
プレカットが可能な材料
プレカット工法と手刻みの比較
家づくりのプレカットについてまとめ

初めにプレカットとは?

まず初めに、プレカットとは?
プレカットとは先ほどもお伝えした通り、建築で使用する用材や材料を使用しやすいように加工したものを言います。施工現場においてプレカットがされている場合には、施工期間の短縮や作業の簡略化を図ることができます。

近年では木造軸組工法やツーバイフォー、SW工法など様々な構造や工法がある中で、断熱材だけに留まらずプレカットの採用率や需要が増えています。

プレカット_建築用材

今までの従来の工法や、伝統工法など昔からよく目にしてきていたように、現場で大工や職人が部材を加工しながら建てることは少なく、設計に基づいて必要な部材を事前に加工し、工事現場では組み立てていくだけの「プレカット工法」と言われる工法が主流になりつつあります。

また、このようにシステム化することで木質パネル工法やプレハブ(ユニット)工法が可能となりました。全ての建材がプレカットされていることで現場では図面を見てそれに沿って見立てていくだけという作業になり、言わばプラモデルをつくるのと変わらないほどです。
職人の熟練した技術や手間が掛からないことで、後継者不足や人手不足、育成の必要もなく、そして何よりも少ない時間で多くの家が建てれることが可能となりました。

効率的で生産性も上がり簡略されたプレカットは今ではなくてはならないものになっています。プレカットの代表的な素材として断熱材がありますが、優良断熱材パイナルフォーム商品プレカットに最適な建材といえるでしょう。軽量で厚みも出せる断熱材は性能だけではなく、現場でも喜ばれる断熱材となります。まずは、無料サンプルにてパイナルフォームを実感してみませんか?

プレカットのメリット

1:効率が良い!
従来の方法に比べると既にぴったりサイズに加工されていることで作業効率が各段にアップします。
そのため、工期短縮や人手が少なくても簡単に施工を進めることが可能になります。
また、高精度な構造計算も工場で行うことで現場での誤差も大幅に減ります

断熱材でこのプレカットが出来る素材はボード状のものになり、そのうちの一つがパイナルフォームです。その他の吹き付けだったり、綿状の断熱材ではここまでの作業効率の良さや、工期短縮は敵わないでしょう。

作業現場_プレカット

2:一貫性した施工が可能!
ミリ単位の精度によってプレカットされた資材は、家づくりに於いて肝心な「隙間」をなくすことができバラつきやミスも少なく施工精度も高いです。職人の感覚だけでは経験や知識が必要になるところも機械によって高度な構造計算ができることで回避できます。
熟練した技術や経験を持っている方であれば安心ですが、職人の腕を判断するのは中々難しいです。
一貫した施工を求めるのであればプレカットされた材料を使った方が、技術がなくても組み立てるだけなので安心です。

パイナルフォーム_断熱材

断熱材は隙間があるとそこから外気が侵入してきて室内との温度差によって内部結露が起きてしまいます
結露は住宅にとって天敵と言われます。パイナルフォームのように隙間をなくすことで気密の取れた住宅になります。

パイナルフォームは住宅の基礎部分や屋根、床、壁に天井まで採用することができ、施工性に優れた断熱材です。
最近では「高気密高断熱の家」というワードが多く出回っていますが、それを可能にするのはパイナルフォームなどの優良断熱材です。

3:コスト削減ができる!
品質の均一化や精度の高さによって資材のロスや時間のロスなどをなくすことが出来ることでコスト削減に繋がります。断熱材だけではなく、木材に至っても端材や木屑などの余りが出ることも少なく、環境にも配慮されています。
また、柱や梁などの要となる部分の品質も工場にて強度や耐久性を確認することで、現場でも安心安全に使用することができます。

断熱材のパイナルフォーム商品なども規定の条件をクリアしたものだけを納品するので現場での心配はありません。つまりプレカットとは、無駄なく効率的高品質・高精度の加工を実現するための工法とも言えます。パイナルフォームのお求めのサイズや見積り・配送など気になることがございましたらお気軽にお問い合わせください。

プレカット工法のデメリット

1:複雑な部分の加工が難しい
プレカット工法は機械による加工ですから、複雑な継て手などの加工が難しいとされています。最近の機械は精密で、複雑なものも加工が可能な場合もありますがそこまで普及はしていないようです。そのため、こだわりの詰まった住宅や、難しい高度な技が必要な場合にはやはり熟練の技術を持つ、大工や職人の腕が必要となります。

しかし、このデメリットは構造や軸組などに使用する木材などに当てはまり、パイナルフォームなどの断熱材の場合は違います
充填工法や外張りなど、断熱の工法もいくつかありますが、それぞれに複雑な部分であっても機械によってぴったりサイズの断熱材を成形することができます
また、その場でカットして削ったりすることも出来るので現場で多少の誤差があった場合でも、その場で対処することが可能です。これは軽量で成形が自由自在なEPS材だからこそのメリットでもあります。

断熱材_パイナルフォーム_プレカット
プレカット_木材

2:木の個性を活かせない
こちらも断熱材ではなく、建材に限った話になります。
未だに木造住宅が多い中で構造や軸組に木材を使用する場合が多いです。木はそれぞれに個性があり生き物です。
熟練した経験豊富な大工さんは木材の個性を見抜き、それに合わせて施工します。一方プレカット工法では木材を一括りに加工するので個性を活かすといった考え方はありません。

断熱材にもグラスウールやスタイロフォーム、セルロースファイバーなど素材は複数ありますが、パイナルフォームはどんな場所でも合わせることができ、断熱性能も長期的に見込める優良断熱材です。まずは無料サンプルでパイナルフォームの特性を実感してみませんか?
他にもデメリットとして、プレカット工法が増えることで、大工や職人の技術が継承されず、途絶えてしまうことを危惧する声もあるようです。
確かに、昔ながらの工法や技術によって現在まで存在している建築物や宮大工のように専門的な知識がないと建てれない建物もありますから、技術や経験、後継者が途絶えてしまうのはもったいないことかもしれません。

プレカットが可能な材料

一番多く見かける梁や柱などの構造材はプレカットされていることが多いです。そもそもの建材の大きさもあることで、各現場でスペース確保が困難なことから事前に工場などでプレカットした状態で納品されることがほとんどです。ただ、物によっては特殊な加工が必要なものもあるようです。

ここ数年でプレカットが普及した中には床材や屋根材、断熱材などが増えました。断熱材は残材が処分しにくかったり、加工精度が気密性能や断熱性能に直結する部材なのでプレカットと相性がいい部材です。

断熱材_プレカット

プレカット工法と手刻みの比較

先ほどからお話している通り、現在の軸組工法で家を建てる場合にはほとんどがプレカット工法で施工されます。これまでの大工や職人が柱や梁などの家を建てるのに必要な構造材に施す仕事を全て機械によって工場で加工し、現場では組合せて建てていくというスタイルになります。
一方、手刻みは建材に墨で印を付け、組合せの接合部に刻みをつくり組み立てるまでも含め、全ての工程を行います

では、比較した場合にはどちらがいいのでしょうか?
前途で述べたように家を建てる際にプレカットを採用するにはメリット・デメリット、長所と短所があり、一概にどちらが最適かの判断はし兼ねます。部分的に双方を上手に併用することが出来れば良いとこ取りの施工が可能になるのではないでしょうか?

比較_プレカット工法
丸梁_プレカット

家を考える際には様々なこだわりがあるものです。
例えばリビングには剥き出しの丸梁を採用したいというのであれば、プレカットには不向きですから手刻みがおすすめです。
その他でも、神社仏閣や日本家屋など、従来の技術でしか成し得ない建物や、素材を活かした住宅づくりが好みの方は手刻みとなります。

逆に下地材や合板などの一定して決まった材料を使用する場合にはプレカットが最適です。SW工法や2×4(ツーバイフォー)はプレカットだかこそ出来る工法となります。

 

パイナルフォーム_断熱材

一方で隙間を嫌う断熱材はプレカットが適していると言われます。建材に沿ってぴったりと施工できることで断熱性能も上がります。断熱材の厚みも均等で、バラつきも出ず、現場をキレイに保つこともできます。

硬質ウレタンフォームやスタイロフォーム、弊社のパイナルフォームなどはボード状の断熱材になるのでプレカットに最適です。正方形や三角形、入り組んだ形でさえ寸法さえわかれば加工が出来ますし、現場でのカットも可能です。

無料サンプルパイナルフォーム商品を実感することが出来ますし、業者向け仕切り価格無料お見積りもご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

家づくりのプレカットについてまとめ

これからの家づくりには欠かせないプレカットですが、工法や素材によってメリット・デメリットが違います
それぞれの特徴や特性を理解し、最適なものを選択することでより良い家づくりが出来ると思います。

弊社で取り扱っているパイナルフォーム商品プレカットとの相性が良く、住宅の気密性や断熱性能を維持するには重要な工法になります。
その他の断熱材と比べてもプレカットが精密に成形でき、現場での負担も少なくて済むことで、住宅だけではなく現場で働く大工や職人にまで重宝される素材となります。
また、端材なども少ないことで無駄もなく、断熱材を効率的に高品質な状態で施工することができます

是非、断熱材を考える時にはプレカットができるパイナルフォームをご検討ください。無料サンプル無料見積り、各種お問合せなどもお気軽にお問い合わせください。

コラム監修者からのメッセージ

監修者
杉森 康裕(気密測定技能者)
断熱材は建物の性能の「柱」となる重要なポジションを担っています。私たちは一貫して「より良い住宅のお手伝い」をモットーに断熱はもちろん、気密や工法に関わる商品の提案・サポートを行っています。多くの方に『松原産業のパイナルフォーム』をご採用頂けるように精進していきますので是非よろしくお願い致します。

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