話題のZEH(ゼッチ)について
最近よく聞くこの名前。皆さんは【ZEH】をご存知ですか?
【ZEH】とは【ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス】の略になります。ここで言うネット・ゼロ・エネルギーとはどんなことかと言うと、外壁の断熱性能などを大幅に向上させることと同時に、効率的な設備システムを導入。それによって室内環境を一定に保ちつつ、大幅な省エネルギーを実現。そして再生可能エネルギーを導入することで、年間の一次エネルギー消費量を抑えようと目指した住宅のことになります。
何だか難しく聞こえますが、要するに住宅の質を向上させ省エネを計り、冷暖房機器などを最小限に抑え自給自足するような家をつくろうということになります。
【今回の記事のポイント】
✓ZEH住宅についてのことがよくわかる。
更新日:2023/11/21
初稿:2021/6/19
《目次》
・ZEH住宅のメリット
・ZEH住宅で使うから創るへと
・ZEHを環境問題から考える
・ZEH住宅のデメリット
・ZEH導入は長期的な視点で考える
・ZEH住宅についてまとめ
経済産業省では、2020年までにハウスメーカーなどが新築する注文住宅の半数以上。そして2030年までには新築住宅の平均までZEHの実現を目指すという政府の目標達成に向け様々な政策や事業・課題などを整理しています。このZEHを推奨、浸透させるためにロードマップまでつくり普及に向け取り組んでいます。
そのため、全国のハウスメーカーや工務店、建築設計事務所、リフォーム業者などが参加し「ZEHビルダー」として登録を行い支援をしています。
ZEH住宅を実現するためには高性能な断熱材が不可欠です。弊社で取り扱っているパイナルフォームは優良断熱材として実績もあり、施工性にも優れています。パイナルフォーム商品をご検討中の方は是非一度、無料サンプルにてお手元でご確認してみてはいかがでしょうか?プレカットオーダーも受け付けておりますのでお気軽にお申し付けください。
ZEH住宅のメリット
1:経済的なシステム
高い断熱性能や効率的な設備の利用によって月々のランニングコストと言われる光熱費を安く抑えることが可能となります。さらに、太陽光発電システムなどのエネルギーを生み出すシステムによって売電などを行うことも可能になり、新たな収入源を得ることも出来ます。
2:快適で健康志向
高断熱の住宅は部屋の温度を一定に保つことができ、夏は涼しく、冬は暖かいといった理想の室内を実現することができます。また、冬には効率的に家全体を暖めるのでヒートショックなどの急激な温度差による事故を防いでくれます。
3:災害時も安心
近年、多くなってきている自然災害。台風や地震などの災害が発生し停電した際にも、太陽光発電や蓄電池を活用することで電気を使うことができます。
非常時でも安心して過ごすことができたり、焦りや心配が軽減されることは嬉しいですよね。
4:補助金や手当などがもらえる
国が定めたZEH住宅の基準を満たした場合、国から補助金がもらえます。また、県や各市町村県によっても省エネ住宅として制度や各種手当などが付く場合もあります。2018年の段階では1戸あたり70万円程度の補助金が給付されたり、発電したエネルギーを蓄えることが出来る蓄電池を設置することで1kWhごとに3万円の補助金がもらえるなどの政策があります。
(※詳しくはお住まいの自治体や国のHPをご覧になってみてください。)
ZEH住宅で使うから創るへと
先ほどもお伝えした通り、ZEH住宅は一次エネルギーを抑えることを目的としています。
一次エネルギーとは天然ガスや石油などの加工せずにそのままの状態で得られるエネルギーのことを指します。この消費量の中には冷暖房や給湯、換気や照明などに使用するエネルギーが含まれます。
ZEH住宅として認められた家は国や県から補助金などを受け取ることができますが、そのためには細かく必要条件が定められており、ポイントとなるのが【断熱】【省エネ】【創エネ】の3つになります。
Point1:断熱
ZEHを計る為に、まず一番必要となってくるのが断熱性能になります。暑さや寒さに影響されず、一定の室温を保てるような住宅をつくることでエネルギー消費はかなり抑えることができます。
そのため、断熱材はもちろんですが、窓などの開口部と言われる部分の性能も同時に高める場合があります。断熱性能が上がれば上がるほどに快適で暮らしやすい家が手に入り、一次エネルギーの消費を抑制することで経済的にも嬉しい家となります。
グラスウールなどの綿状の断熱材は価格は安価ではありますが、厚みやヨレによって断熱性能が一定に保つことが難しい場合があり、長期的な維持が見込めず採用に至りません。
Point2:省エネ
ZEH住宅として認定されるには断熱材の使用だけの省エネでは足りません。
家の中で使用する電気などの消費エネルギーも抑えれるようなシステムや設備が必要となります。
例えば、省エネタイプのエアコンや、効率よく少ないエネルギーでお湯を沸かすことが出来る給湯システム、消費電力が少ないLED照明などを導入する必要があります。
Point3:創エネ
ZEHの家では太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーシステムの導入が求められます。そして創エネとして新たに自宅で創り出されるエネルギーが、使用しているエネルギーを上回るようにしないといけません。
日本では環境問題に対する考え方や取り組みが他国に比べて低いです。そのため、こういった取り組みや政策も先進国として、他国と足並みを揃える一環として行っています。世界的に見ると環境問題の重要性は昔に比べかなり大きくなっているのは確かです。
ZEHを環境問題から考える
上記でも述べたように、今や環境問題は世界的な大問題となっています。中でも地球温暖化ガスの排出量削減が課題となっており、日本政府としても国際会議などで目標を公言しています。
最近ではビニール袋の廃止でエコバックが主流になったり、プラスチック製のストローから紙ストローに変わったりと、少しづつ日本も環境に対する政策などが増えてきています。
時代の変化と共に、人や暮らしもエコな対応や考え方がこれからは必要になり、それが当たり前になることでしょう。それによって住宅も従来の家造りとは異なり、環境配慮や省エネな住宅へと移行していくことになるのでZEH住宅も増えていくことが予想されます。
また、環境問題の悪化に伴い、近年の気候変動や自然災害は増え続けています。従来の木造住宅でも生活することは可能ですが、猛暑や大寒波などが増えている昨今では適応しきれない場合もあり、熱中症やヒートショック現象の恐れもあります。
熱中症やヒートショック症状を防止するためにはやはり高断熱化が重要となります。外気からの影響をシャットダウンするように隙間をなくし、しっかりと気密が取れることや、長年の経年によっても断熱性能が一定に保てるような耐久性、そして湿気や結露からも住宅を守ることが出来る断熱材の特性などをふまえると長期安定型で優良断熱材のパイナルフォームがおすすめです。
プレカットのオーダーも可能で、指示通りのサイズや厚みで納品することもできます。それにより現場での作業も簡易的になり、施工性に優れた断熱材でもあります。職人さんや業者さんからも選ばれるパイナルフォーム商品をご検討してみませんか?無料サンプルや、業者向け特別仕切り価格などもご用意しておりますのでお気軽にお問い合わせください。
ZEH住宅のデメリット
1:初期費用のコストが掛かる
一番初めに考えられるデメリットの多くはZEH住宅を導入する際のコストが高価になることです。ZEH住宅にするためには省エネ設備や太陽光発電システムなどを備え付けなければなりません。補助金がいくらか受給されるとはいえ、ある程度の初期費用は理解しておく必要があります。
ただ、通年で見た際にはメリットの部分でもお話した通り、ランニングコストの抑制にもなるのでトータルで見て考えることが賢い選択に繋がります。
2:屋根の形に制限がかかる
屋根に設置する太陽光発電システムは日射量の確保や安全性などを考慮し設置する必要があります。そのため、屋根の形状や向きなどに制限がかかり、自由な屋根を設計することは難しい場合があります。
3:天候によって太陽光発電が左右される可能性がある
太陽光発電は太陽の光によって発電します。そのため天気の状況によって発電量に差がでます。梅雨時期や冬などはどうしても日射量が減り、それに伴い発電量も低くなる可能性があります。日本は四季がある国です。そして縦長に列島があるので地域によっても天候の差は大きいので寒冷地や温暖地でも差が出る場合があります。
しかし、太陽光発電を設置することで売電をすることも可能なので、日射量が多く、発電量も多い際には余った電気を電力会社に買い取ってもらうようにすることで副収入を得て、日射量が少ない場合に備えることも可能です。
ZEH導入は長期的な視点で考える
デメリットでもお伝えした通り、ZEHの導入を検討する際には必ず、初期費用の部分が高くなってしまいます。しかし、長期的な面で見ることで地球環境に配慮したエコな住宅であることはもちろん、資産価値の向上や健康面においてもメリットがあります。
賃貸住宅とは違い、新築や注文住宅の戸建てを購入する際には一生住む家になりますから、長期的な視点で快適な暮らしや生活を考える必要があります。
ZEH住宅についてまとめ
いかがでしたでしょうか?ゼロ・エネルギー・ハウスがどんなものなのかご理解いただけましたか?
ZEH住宅の特徴は省エネでエコロジーであること、そしてランニングコストを抑えることができ、快適な暮らしが手に入るということがわかります。ただ、その反面で初期費用の価格や太陽光発電に振れ幅があることなどもあります。
しかし長期的な目で見て、この先何十年と生活をする住宅を思うとZEH住宅に需要が向くのもわかる気がします。また、国による政策も相乗効果となり、これからはZEHの住宅が当たり前になる日が来るかもしれません。一生に一度と言われる大きな買い物の住宅ですから、慎重に後悔の少ない選択をしていってください。
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コラム監修者からのメッセージ
断熱材は建物の性能の「柱」となる重要なポジションを担っています。私たちは一貫して「より良い住宅のお手伝い」をモットーに断熱はもちろん、気密や工法に関わる商品の提案・サポートを行っています。多くの方に『松原産業のパイナルフォーム』をご採用頂けるように精進していきますので是非よろしくお願い致します。