断熱材EPSとXPS それぞれの違い

それぞれの断熱材 EPSとXPSの違い

断熱材の話になるとよく出てくる2つの単語【EPS】【XPS】ですが、どちらも高性能な断熱材として知られています。

今回はこの【EPS】と【XPS】を比べながら、それぞれの違いやメリット・デメリットも含めて紹介していきたいと思います。

これから新築やリフォーム・リノベーションをご検討中の方は、この記事を参考にしながら家づくりを失敗・後悔のないものへしていってください。

建築_断熱材

【今回の記事のポイント】
✓「EPS」と「XPS」の戸貝やそれぞれの特徴がよくわかる。

《目次》
そもそもEPSとXPSって何?
メリット~断熱材EPSとXPSの場合~
デメリット~断熱材EPSとXPSの場合~
それぞれの違いについてまとめ

住宅の移り変わり

数ある断熱材の中でも同じ類に属し、最近の住宅には多く採用されているものでもあります。

高気密高断熱な家を求める方が増えたことで、昔から使われてきたグラスウールの時代から、【EPS】や【XPS】といった発泡プラスチック系断熱材の時代へと変化しているのも事実です。

そもそもEPSとXPSって何?

まずは、断熱材のことについて初めてこの単語を聞く方もいらっしゃるかもしれないので、そもそも【EPS】と【XPS】が何なのかを解説していきます。

【EPS断熱材】

EPSとは「ビーズ法ポリスチレンフォーム」のことを指します。ドイツで開発され、本格的に生産が始まった発泡プラスチック系の断熱材になります。一般的には発泡スチロールやフォームスチレン、パイナルフォームという名称でも呼ばれます。
炭化水素系のガスを用いて製造されますが、加工後にはガスから空気に置換され、それによって熱伝導率の変化が小さくなり高性能な断熱材として販売されています。

発泡スチロール

【XPS断熱材】

こちらは「押出発泡ポリスチレンフォーム」と言い、ポリスチレンを加熱融解し、発泡剤などを混ぜて押出成形することで製造される発泡プラスチック系の断熱材になります。代表的な商品やメーカーはアメリカのダウで製造しているスタイロフォームや、株式会社カネカのカネライトフォームなどがあります。日本国内での市場はまだ少なく、国内では大手4社ほどで市場を占めています。

スタイロフォーム_断熱材

【EPS】も【XPS】も発泡プラスチック系の断熱材となり、原料もほとんど同じです。なのに種類が異なるのは製造方法に大きな違いがあるからです。

製造方法の違いとは?

EPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)は割って見ると小さな粒の集合体で出来ているのがわかります。皆さんも発泡スチロールを割ったりすると小さな粒があるのを見たことがあるのではないでしょうか?
この粒をビーズと言い、ポリスチレン樹脂を発泡させたものになります。直径1㎜程度と細かく、軽いです。

このビーズに炭化水素ガスを吸収させ高温の蒸気を当てて軟化させながら圧力を加えることで発泡します。この発泡し熱を持ったビーズがそれぞれくっつき、冷却によって個体となりビーズ法ポリスチレンフォームになっていきます。

EPS_製造方法

上記のような製造をするEPS材に対して、XPSはポリスチレンと発泡剤などの材料を混ぜて押出機内にて溶解混合します。その原料を押出成形します。

簡単に説明するのであれば、
原料となるポリスチレン樹脂を先に発泡させ熱や圧力を使って形をつくるのが【EPS】
ポリスチレン樹脂や発泡剤などの原料を全て混ぜ合わせ型に押出し形をつくるのが【XPS】ということになります。

メリット~断熱材EPSとXPSの場合~

ここまでで、EPSとXPSの違いが製造方法にあることがわかりました。
この他の断熱材には無機質系断熱材のグラスウールや、木質繊維系のセルロースファイバー、天然素材系の羊毛などがありますが、素材も原料も異なりますから断熱材の特徴や性能に変化があるのも理解できます。

しかし、EPSとXPSは原料が同じで製造方法が異なることでそれぞれの断熱材に違いがあるのか気になる所です。そこで続いてはそれぞれのメリット・デメリットを比較してみたいと思います。

パイナルフォーム

EPSのメリット

  1. 断熱性が高く、耐水性に優れ、加工がしやすい
  2. 軽くて、衝撃にも強い
  3. 燃えにくく、有害物質も少ない

EPS断熱材のメリットは以上が挙げられます。極めて高い断熱性耐水性があり、加工がしやすいことでサイズ指定やプレカットが可能になります。

プレカット_断熱材

成形が自由に出来ることは住宅の構造やサイズに合わせて断熱材を隙間なく敷き詰めることが出来ます。これにより、断熱性能や気密性が高くなり快適な空間が手に入るということです。

もし、現場でサイズ変更や微調整が必要な場合には刃物や電熱線、カッターなどでも切ることができます。

また、軽量なため効率的で短時間で施工することもでき、施工性に優れています。発泡スチロール同様に衝撃にも強く、断熱材以外にもさまざまな梱包材にも使われています。特に精密機器の運搬や鮮魚の配送、クーラーボックスの内側部分など、EPS材の特徴を活かした使われ方をされています。

耐火性_EPS材

そしてEPS材は燃えにくく、有毒性が低いので安全の面でも安心です。
本来は樹脂製品と言えば、燃えやすさが欠点として挙げられていましたが、難燃剤を添加することでその欠点さえもクリアしている断熱材です。

家を建てる上で、火災を想定して防止対策などを施すのは必須です。消防法などの取り決めもありますし、EPS材のような耐火性のある建材を使用することも必要になります。

万が一にも火災が起き、断熱材に着火したとしても有害物質を発生させないですし、加工時にフロンガスなども使用していないので環境に優しい断熱材でもあります。

現在のように世界的に環境問題が問題視されている中で、EPSのような環境配慮がなされている素材を選ぶこともエコ活動のひとつです。家にも環境にも、そして住む人にとっても優しいEPS材は、正に優良断熱材として評価される断熱材です。

中でも弊社で取り扱っているパイナルフォームは、約40年と極寒の地で断熱性能の低下が見られないという実績もある断熱材です。
断熱材としての役割も、周囲の環境に与える影響も申し分ないEPS断熱材のパイナルフォーム無料サンプルにて実感してみませんか?業者様向けの特別仕切り価格無料見積りもございますのでお気軽にお問い合わせください。

XPSのメリット

  1. 断熱性能が高い
  2. 水分や湿気に強い耐水性
  3. 軽量

XPS断熱材のメリットは以上が多く挙げられます。ほとんどEPSと同様のメリットが得られるとされています。同じプラスチック系断熱材ですから、断熱性能が高いことはもちろんですし、耐水性に優れていることも同様です。

断熱性能が高いことで年間の冷暖房機器のコスト削減にもなり、節電によりエコな生活が手に入ります。繊維系の断熱材と比較しても耐水性があることで劣化や腐食になる恐れも少ないですし、それにより住宅寿命も長くなります。

デメリット~断熱材EPSとXPSの場合~

続いてはそれぞれのデメリットについてお話していきます。デメリットを知っておくことで、そこに対する対策なども取れます。
先ほどのメリット同様に、EPSとXPSは製造方法が異なるだけでデメリットも同じなんでしょうか?

EPSのデメリット

  • 他の断熱材に比べると熱に弱い

先ほどのメリットの中で「燃えにくい」とは言ったものの、繊維系の断熱材に比べると燃えやすい傾向にあります。ただし、難燃剤を添加していることもあり、プラスチック系断熱材の中では燃えにくいとされています。

しかし、大きな火災ではほとんどの断熱材は燃えてしまうでしょう。また、モノによっては有害物質などを排出する種類もあるので注意が必要です。その点、EPSは熱で収縮してしまいますが有害物質などはほとんど出ません

火災_断熱材

XPSのデメリット

  • コストが高い
  • 熱に弱い

XPS断熱材は他の繊維系などに比べると高価になります。ただし、繊維系の断熱材比べ気密が取れること断熱性能の低下は見られないので価格だけで判断すると失敗や後悔に繋がります。そして熱に弱いのはEPS同様です。

スタイロフォーム

それぞれの違いについてまとめ

いかがでしたでしょうか?以上がそれぞれの特徴や性能になります。
今までをみてわかる通り、EPSとXPSの断熱材の違いは製造方法が異なることで、原料はほぼ一緒。その為、メリットやデメリットも大差がないのかもしれません。

家を建設する際に、どの断熱材を選ぶか?特に注力したいのは、やはり断熱性能です。いくら安く済むからといって安価な断熱材を選ぶと夏や冬の快適さだけでなく、使用する冷暖房のランニングコストに関わってきますし、数年後には断熱性能の低下によってリフォーム・リノベーションを考えなくてはならない場合もあります。

住宅設計_断熱材

その点、EPSやXPSの断熱材は他の断熱材に比べると高断熱・高気密の断熱化が計れるので初期費用が掛かったとしても後々の事を考えると経済的かもしれません。実際に、現在の住宅事情ではEPSやXPSといったボード状の断熱材が主流となりつつあります。各メーカーや工務店での推奨だけでなく、ZEH住宅HEAT20などの基準にも適応され、国としても推奨し環境配慮に繋がります。

それぞれの断熱材の特性を伺いつつ、自分たちの自宅に合ったものを選ぶことで失敗や後悔のない家づくりが可能となります。ハウスメーカーや建設会社に任せきりにするのではなく、自分たちで判断しましょう。

判断材料として、弊社のように無料サンプルを提供している会社もあります。是非、そういった部分は活用し、実際に見て触れて確認してみてください。弊社では業者様向けの特別仕切り価格無料見積りもございますので、気になる方はお気軽にお問い合わせください。

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