住まいの新常識?日本の住宅に危険が潜む

住まいの新常識?日本の住宅に危険が潜む

人生に影響を与える住まいの新常識として、先日某TV番組で特集が組まれていたのをご存知ですか?
現代の住宅は思っている以上に危険が潜み、この先の未来に大きく関わってくる可能性があるといった内容で話題となっていました。
そこで今回の記事では、この先の人生を安心安全な住宅で迎えるために必要なことについて解説していきます。

日本の住宅

【今回の記事のポイント】
✔️これからの日本の住宅と現在の住宅事情がわかる
✔️今後必要になってくる対策がわかる

更新日:2024/4/27
初稿:2023/06/15

《目次》
寒すぎる日本の住宅事情
厚着をしていても予防には繋がらない
ヒートショックによる死亡率が増えている
解決するには断熱性能を高めること
日本の断熱性能が低いワケ
日本の断熱基準について
断熱を見直して高断熱化を

寒すぎる日本の住宅事情

前回の記事「家選びの基準が変わるって本当?」でもご紹介いたしましたが、今後は国が定めた基準によって2025年には現在の省エネ基準が最低ラインとなります。しかし、世界で見ると日本の基準はまだまだ低く、世界的に見ても日本の家は寒く多くの人が病気になっていることが話題となっております。
日本に住んでいる私たちも、冬が近付くにつれ、家が寒いと感じたことがある方は多いのではないでしょうか。特に、北国と言われる東北・北海道地域では、家の中でも場合によってはマイナス気温になるところもあるそうです。

冬の家

また、調査をしてみると、室温が16度と18度の家に住み続けた高齢者を比較してみると、わずか2度しか変わらない中で暮らしていてもその後の要介護期間が3年も違うことが明らかになりました。たった2度、しかも16度と18度という北国の人たちからすると温かい方とも言える気温でさえ、そこまで違うとなると実際のところはもっと大きな差が生まれるのではないでしょうか
また、現在のように燃料や電気代が高騰している際には、光熱費を抑えようと節約・我慢をし今まで以上に寒さを感じるケースが増えるのではないかと予想されています。

節約節電

厚着をしていても予防には繋がらない

光熱費を抑えたい、でも寒さには耐えられない。と思ったときに考えられる手段の一つは厚着です。
確かに、衣類を複数身に付けたり、布団を被るなど、温かくするためにはいくつかの方法がありますが、厚着をして温かくしたからといっても気の予防には直結しないと言われています。
厚着をしていても顔や手足が出ていることで空気に触れ、そこから血圧が急変化してしまう可能性もあります。血圧が変化するということは身体にも何らかの影響が及びます。そこからいろいろな病気や体調不良につながるため、予防どころか悪影響になるケースも

家の中 厚着

ヒートショックによる死亡率が増えている

寒い家と聞くと必ずと言ってもいいほど関連して出てくるキーワードが「ヒートショック」です。
ヒートショックとは、家の中での急激な温度差によって血圧が大きく変動し失神や心筋梗塞脳梗塞などを引き起こすことを指します。特に高齢者や疾患を持っている方に多く発症されると言われ、日本でも高齢者の死亡原因ランキングの上位にあたります。

ヒートショック

現在、自宅のお風呂場で亡くなる方は年間で19,000人とも推定され、この数字は交通事故で亡くなるケースの約4倍とも言われています。
交通事故の方が頻繁に起き、死亡率も高そうなイメージですが、実は安心して過ごすはずの自宅でヒートショックによって亡くなられる方が多いようです。
お風呂は身体を温めてくれる場所でもあるので、寒い日にはゆっくり湯船に浸かり、冷えた身体を芯から温めたいと入浴する方がほとんどだと思いますが、長湯をする際にも注意が必要です。

お風呂

中でもヒートショックによって亡くなる方のほとんどが高齢者で、稀に若い人でも発症する場合があるようです。
WHOの調べからも、住宅の室温が18度を下回ると脳卒中・心筋梗塞・肺炎などを患い亡くなりやすいというデータが出ています。そのため、WHOでは春夏秋冬関係なく、室温は18度以上に保つよう勧告しています。しかし、日本の住宅の現状からいくと、未だに9割もの住宅が18度未満の中で生活をしているようです。

室内 冬

解決するには断熱性能を高めること

冒頭でもお話ししましたが、世界と比べて日本の住宅事情はまだまだ世界基準に対して足りていないという事実があります。他国との足並みを揃えるためには、まずは自宅の断熱性能を見直す必要があります。

アメリカ・ドイツ・イギリスでは室温が18度以下の場合、法律違反とされてる場合も多く、賃貸の場合であっても室温が保てなければ貸してはいけないとまでされているようです。しかし、日本の法律ではそこまでの基準もなく、未だ自宅や賃貸住宅であっても室温にこだわるようなところは皆無です。

賃貸部屋

室温を一定に保つようにするためには断熱が欠かせません
断熱性能が取れていない住宅は、冬の寒い時期には暖房を使用し、夏の暑い時期にはエアコンなどを使って室内温度をコントロールしなければなりません。ですが、外気の温度も常に一定ということもなく、上がったり下がったりと左右されやすいです。

外気の気温に左右されないためには十分な断熱材で最適な断熱をすることが求められます。

断熱材

上記写真は床断熱の施工になります。
底冷えといった言葉があるように、基礎や床からしっかりと断熱を行うことで家全体で断熱性能を高めることにもつながります。

ボード状のパイナルフォームは隙間もなく厚みも均等に施工できるため、一定の断熱効果が得られます。また、EPS断熱材パイナルフォーム(発泡スチロール)商品は加工の自由性長期性能性を兼ね備えているため、【環境にやさしいエコ素材】です。
発泡スチロールを構成する要素の中で、石油はわずか2%。さらに「パイナルフォーム」はノンフロン・ノンアルデヒドなので環境にやさしい断熱材です。

日本の断熱性能が低いワケ

断熱に関わる部分は、屋根・天井・壁・窓・床・基礎とされています。
しかし、従来の住宅では断熱の施工は天井や壁のみで床下は剥き出しの土のままという住宅も少なくありません。
そのため、床下から冷気が入り込み足元が寒く床が冷たいといった現象が起きていました。特に日本の住宅は木造建築が多く、高温多湿で四季が分かれているため、換気を良くすることが最良とされてきました。

木造建築

また、使用している建材や断熱素材も異なり、今まで安価で主流となっていたグラスウールを建てた当初から使用している場合、断熱性能は低下し、断熱の意味を失ってしまっているケースも多いです。グラスウールは湿気に弱く、厚みを出すことで断熱性能を高めるとされていますが、経年と共に、ヨレや沈みが起き、一定の厚みを維持することが難しく、隙間などもできやすいです。

グラスウール

また、開口部と言われる玄関や窓の対策も遅れていて、昔はアルミサッシの窓が主流でしたが、断熱性能の高い住宅にするためには二重サッシや複層窓にすることが求められています
窓と断熱材の関係についての記事はこちら⇨【窓と断熱性能の関係について】

こういった背景から、日本の住宅のおよそ3割の住宅には全く断熱材の使用がなかったり、4割は部分的に使用されているという状況にあります。そのため、約7割もの住宅が断熱性能が低い住宅として今もなお、健在しているということになります。これは、高度成長期に人口が増えたことで家が足りなくなり、大量に家を供給しなければならなかった背景もあります。とにかく早急に家を建てることが優先され、断熱などの細かな部分にまで配慮ができなかったのでしょう。

日本の断熱基準について

日本の断熱基準を指標とするUA値や断熱等級ですが、これは1990年代に定められ、以降日本の最高断熱等級は4でした。
しかし、現在に至るまでの環境問題や世界との基準の格差から、見直されるようにはり、2025年以降は断熱等級4以上の住宅でなければ建ててはいけないというように法律が決まりました。
さらに2030年にはこの等級が上がり、等級5以上でなければ新築として建てられないというふうにもなっています。

新築住宅
では、新築以外で現在の住まいの断熱性能を高めるためにはどうしたらいいか?
それは断熱材リフォームを行う他ありません。
今住んでいる住宅の断熱材や断熱性能を見直し、リフォームすることで、前途でお話ししてきたような光熱費を削減できたり、健康リスクの軽減にも繋がります。また、2025年の基準に沿って、国や自治体によって断熱のリフォームを推奨するように手当てや補助金を助成する動きも多く見受けられます。

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断熱を見直して高断熱化を

今までの話を聞いて、ご自身の住宅にも思い当たる節がある方は多いかもしれません。長く住まう家は快適であってこそ落ち着ける場所として居心地の良さにも繋がります。断熱材の性能が低下するのは、使用している素材にもよりますが20年前後と言われています。しかし、弊社で取り扱っているパイナルフォームiZAパネルは断熱性能が極寒の地でも約40年と低下せず、高い断熱性能を誇った実績があります
長期安定性施工性に優れ工期短縮にもなることで多くのお客様よりご好評いただいております。

断熱材比較

高度成長期に建てられた住宅はすでに20年を超えています。
この機会に断熱材を見直しリフォームを検討されてもいいかもしれません。しかし、本当に断熱材だけでそこまで違うのかと疑心暗鬼になってしまうところもあるかと思います。実際に高断熱の家は現在の住宅とどのくらい違うのか気になりますよね。

高断熱と言われる住宅で、外気温が12℃、湿度が37%だった場合、エアコンなども何も付けずに部屋の温度を測ったところ、室温は23℃、湿度は40%だったそうです。これは断熱材の厚みを十分に確保し、窓なども断熱対策がなされた住宅、いわゆる高断熱化住宅だからです。

高断熱化住宅
高断熱の住宅にはZEHHEAT20なども含まれ、高い基準で建てられただけでなく、省エネや環境配慮も考えられたまさに次世代の住宅です。24時間換気システムや太陽光パネルを設置することで、光熱費を抑え蓄えることも可能になります。家の中は高い断熱性能によって冬は暖かくは涼しいを実現。常に一定の温度をキープし、保温されているような室内は快適そのものです。

パイナルフォーム高断熱化住宅にも対応可能な断熱材です。
高品質・高断熱な優良断熱材としてこの先の快適な住まいを提供いたします。

商品についてもっと詳しく知りたいという方や、実際にご覧になりたいという方には無料資料請求にてご案内しております。また、今までご利用いただいた業者様からのインタビューもぜひ、参考にしてみてください。
【お客様インタビュー】

コラム監修者からのメッセージ

監修者
杉森 康裕(気密測定技能者)
断熱材は建物の性能の「柱」となる重要なポジションを担っています。私たちは一貫して「より良い住宅のお手伝い」をモットーに断熱はもちろん、気密や工法に関わる商品の提案・サポートを行っています。多くの方に『松原産業のパイナルフォーム』をご採用頂けるように精進していきますので是非よろしくお願い致します。

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