屋根 断熱で夏の暑さ対策!おすすめ断熱材★|知識 解決 メリット

屋根断熱で夏の暑さ対策!

今年の夏の暑さはどうなるでしょうか?猛暑と言われる日が続くのか心配になりますよね?
夏になると2階が暑くて眠れないと言って、エアコンが効いた部屋に移動される方もいらっしゃるようですが、その原因は、屋根から伝わる熱が原因ってご存知でしたか?
夏の暑さ対策_屋根断熱

今回の記事では、この室内の暑さを改善させる策やポイント屋根の断熱材について詳しくご紹介していきたいと思います。これからマイホームや建替え、リフォームやリノベーションをご検討されている方は知っておいて損はありません!ぜひ、これから家づくりを計画している方は参考にしてみてください。

【今回の記事のポイント】
✔️屋根断熱の対策と方法がわかる
✔️屋根断熱に適した断熱材がわかる

更新日:2023/9/27
初稿:2022/4/22

断熱材と通気性で暑さを改善!

お部屋の暑さを改善させる策として考えられるのは断熱材と通気性です。
特に屋根は直接日光が当たるため、外壁などに比べても日射量も多く、熱の影響を受けやすい場所になります。そのため、屋根に断熱材を施工しないでいると遮るものがなく、室内に熱が伝わりやすくなってしまいます。

屋根_直射日光

屋根断熱の他にも【天井断熱】を選ぶ方もいらっしゃいます。昔の住宅は天井断熱が一般的でしたが、天井断熱の場合、天井裏のスペースは外部と同じ扱いとなり、屋根からの熱気や冷気がそのまま停滞してしまいます。そのため、昔の屋根裏部屋は寒くて暑いイメージがある方も多いのではないでしょうか?
天井断熱を設置すると収納 小屋やロフトとしての活用ができません。

天井断熱について詳しく知りたい方はコチラ➡https://dannetsuzai.jp/column/76/

天井裏_屋根裏

一方、屋根断熱の場合は、天井裏も室内と同様に考えるので、屋根裏部屋にしたり、物置にしたりと空間利用が可能となり、勾配 天井や吹き抜け、天窓を設けることができます。屋根と2階の部屋の間に一つ空間が出来ることで、その分、熱の伝わりも軽減されます。

吹き抜け_天窓

ちなみに、屋根の断熱材で必要な厚みは外壁の倍とも言われ、建築の制度によって定められた省エネルギー法が基準となります。今までの地震や台風などの自然災害の被害、劣化の状況なども含め、全体のデータを取り、法律も何回かに渡って改正されてきました。

古い家

現在では、環境配慮を考えた省エネルギー住宅が求められる時代となり、数十年前の住宅とは断熱材の種類や厚み、性能に大きな差があります。

そのため、トラブルや安全面も考慮し、点検や相談を受け、修理や改修 工事ではなく、葺き替えや交換をするよう勧めていることも多いようです。

築年数が古い住宅は断熱が不十分暑さ対策もできていないお家が多く、熱中症などもリスクも高く、問題とされています。もちろん、天井断熱でも状態をチェックし、内容によっては補修などで断熱を向上させることも可能です。
現在と昔の住宅事情

続いては通気性ですが、暑さ対策以外にも、住宅の基礎や壁、屋根は、換気や通気を適切に行い健全性を保つ必要があります。家の耐久性や安全面において重要な場所になるため、法律でも定められています。夏場の室内の温度環境を涼しく保ち冬場の結露などを防止することにも繋がり、大切な役割があります。

先ほども述べたように、住宅の上部では天井断熱と屋根断熱の工法があり、それぞれ換気の基準が異なります。屋根の形状や換気口から取れる空気の量も異なるので各家に合わせた換気が必要です。

屋根の違い

屋根断熱の場合、通気層を設けることが義務化されています。
棟と垂木の上から野地 板を掛け、その上に断熱材を張り、断熱材の上に通気垂木を設置します。そして屋根の下地材、屋根材の順に取り付けています。断熱材と屋根材の間に隙間ができ、そこを通気層と言います。
通気層を設けることで換気や通気を促します。これにより、外気が停滞することもなく、適度な温度環境が保てるようになります。

屋根断熱
断熱の工法や方法によってそれぞれ求められる数値や方式は異なり、一概に何が良いとは言い切れません。空間に沿って適切な断熱材と工法を選びそれに合わせた換気や通気をするのが一番です。

効率的な断熱には厚みが大切

断熱材は厚みがあればあるほど効果的とされています。
しかし、場所や構造によっては厚みに制限が掛かる場合もあります。その場合は、高性能な断熱材を採用するのも一つ手段です。また、一定の厚さや均等な密度が保てなければ断熱効果にも差が出てきてしまうので注意が必要です。

厚み_吹き付け

断熱材.comで推奨している【パイナルフォーム】はプラスチック系断熱材で、厚みも密度も常に一定を保つことができます。発泡スチロールと同類の原料なので耐水性や耐久性にも優れています。そのため、断熱効果が長期的に見込める高性能断熱材として優良断熱材にも選ばれています。

断熱材のパイナルフォームについてもっと詳しく知りたい方はコチラ➡https://dannetsuzai.jp/column/50/

弊社では自社製造をしているため、厚みだけでなく、長さや形状も自由自在でオーダーカットなども対応可能。どんな場所にもサイズを合わせて施工が出来るので隙間なく断熱材を敷き詰めることができます。効率的な断熱には厚みだけでなく、気密も大事になってくるので隙間ができにくいパイナルフォームは優秀素材です。

パイナルフォーム_製造

現在お住まいの住宅の断熱材は大丈夫でしょうか?
グラスウールやロックウールなどの繊維系の断熱材は安価ではあるものの、耐用年数はプラスチック系に比べて低いとされています。一度、メンテナンスも含めて業者様に確認してもらうことも夏の暑さを防ぐためには欠かせないかもしれません。

DIYなどでご自身でリフォームされる方も中にはいらっしゃいますが、注意点もございます。使用する断熱の種類や、屋根の構造によっては専門業者でなければ判断や見分けが難しい場合もあるので、実績のある会社に依頼して見てもらうことをオススメします。

断熱材の選択について~種類や特徴~

前途でもお話したようおに、断熱材には様々な種類があり、それぞれに特徴が違います。屋根断熱の場合は、ほとんどの種類が対応可能とされていますが、断熱材の性質や特徴によって求める部分も異なり、選択肢が変わってきます。

◆◆無機質繊維系
こちらの代表となるのが、グラスウールやロックウールなどです。無機質系は防火性や防音効果があるとされ、価格も安くコスパが良いです。その反面、ホルムアルデヒドなどの有害物質が含まれている場合もあり、シックハウス症候群を引き起こす可能性もあります。また、湿気などにも弱くヨレやたるみなど経年劣化も早いです。

グラスウール

◆◆天然素材系
天然素材系には羊毛やコルク、セルロースファイバーなどが挙げられます。天然素材になるので、無機質系とは異なり、有害物質などの恐れはありませんし、自然の吸湿効果などが見込めます。ただし、天然素材系は入手困難なことが多く価格が高い傾向にあります。

セルロースファイバー

◆◆発泡プラスチック系
発泡プラスチック系は先ほどご紹介した通り、パイナルフォームやスタイロフォームが代表的です。プラスチック成分を発泡させ、気泡をつくり空気層をつくる断熱材になります。発泡スチロールと同様の成分になりますから、湿気などの水分にも強く軽くて衝撃性にも強いです。無機質系とは違って、経年劣化もしにくく、有害物質なども含まれていないので環境配慮もなされた断熱材です。

発泡プラスチック系断熱材

また、成形が自由にできるため、厚みや隙間の心配もなく、手軽に施工できるとして現場でも好評の断熱材です。その中でも、硬質ウレタンフォームは断熱材の中でも一番高価とされています。最近では材料難が叫ばれたりもしているので、価格も上がっているかもしれません。

以上が主な断熱材になります。断熱材の性質や特徴を考慮しつつ、ご自宅の構造に適した断熱材を選ぶことがおすすめです。パイナルフォームであれば、屋根以外にも色々な場面で使用可能です。サイズ指定やプレカットオーダーも承っておりますのでお気軽にお問い合わせください。

 

最近は商品開発技術も進み、断熱効果がある塗料や、断熱材と屋根材を組み合わせた商品なども販売されているようです。正規の断熱材の他にもこういった商品と併用することで相乗効果が生まれ断熱効果も高まるかもしれませんね。今ではインターネット通販も増え、サイトも溢れています。たくさんの商品や特性をご覧になって、後悔のないよう納得のできるものをお選びください。

断熱以外の暑さ対策について

夏の暑さ対策だけでなく、冬の寒さ対策にも断熱材は欠かせない存在で、一番効果があるとされています。しかし、断熱材以外にも夏の暑さ対策は必要です。例えば、窓や玄関といった開口部には断熱材の使用ができません。そのため、外光によって熱が室内に入り込み室内の空気を暖かくしてしまいます

明るく、開放的な窓や玄関は理想の住宅のイメージの一つですが、その反面、暑さ対策には天敵とも言えます。

夏_窓

その場合、遮熱をする必要があります。よく断熱と同じ扱いをされやすいのですが、遮熱は名前の通り、熱を遮ることを言います。遮熱性能がある高性能な窓を採用したり、日差しが強い日にはカーテンや簾、シェードを利用して日光を遮ることで遮熱ができます。最近では庇(ひさし)を長めにとっているご家庭も少なくありません。

シェード

それだけ?とも思われがちですが、遮熱をしているのとしていないのではお部屋の温度も大きく異なります。皆さんも断熱と遮熱のダブルでいつでも快適な暮らしを手に入れませんか?

窓と断熱性能の関係について詳しく知りたい方はコチラ➡https://dannetsuzai.jp/column/51/

リビング_快適空間

屋根断熱で夏の暑さ対策~まとめ~

いかがでしたでしょうか?屋根断熱と夏の暑さ対策についてご紹介してまいりましたが、暑さ対策となるポイントや対策はご理解いただけましたか?
夏の暑さは、気温の上昇だけでなく、強い日差しによっても左右されます。住宅の中でも日差しの影響を一番受けるのが屋根ですから、屋根のことを考えることは住んでいる人にも住宅にも大切なこととなります。

断熱材の種類や工法と同じように、屋根材も瓦やスレートなど種類があります。外観のデザインだけで選ぶのではなく、屋根の下の事も含めて考えましょう!

また、屋根からの影響を受けやすい2階の空間や吹き抜け部分の温度を下げるためには、断熱材の厚みを出し十分な通気や換気を確保することが重要です。

コラム監修者からのメッセージ

監修者

杉森 康裕(気密測定技能者)
断熱材は建物の性能の「柱」となる重要なポジションを担っています。私たちは一貫して「より良い住宅のお手伝い」をモットーに断熱はもちろん、気密や工法に関わる商品の提案・サポートを行っています。多くの方に『松原産業のパイナルフォーム』をご採用頂けるように精進していきますので是非よろしくお願い致します。

おすすめのパイナルフォーム商品はこちら

最終更新日: