断熱リフォームについての紹介
断熱材のリフォームと言われても、どこをどのようにしてリフォームするのか?わかりづらいですよね。
実際にリフォームするにあたっても、高性能な素材がいいのか?実績があるもの、予算や相場など、選び方によって違います。
また、必要性や効果の程度なども中々伝わりづらいところもあり、住んでみてから初めて実感してわかることも多々あります。
ただ、リフォームを考えた際には耐震や、暖房効果を高めることで節約に繋がるなど複数の効果を期待してリフォームすることが一般に多いです。
今回の記事ではそんな断熱材のリフォームについて少しご紹介できればと思います。
【今回の記事のポイント】
✓断熱材の特徴や断熱性能についてわかる。
✓断熱材をリフォームする際の箇所やポイントがわかる。
更新日:2023/11/21
初稿:2020/8/22
《目次》
・断熱材のリフォームが必要なわけとは?
・断熱性能の期限はどのくらいか?
・断熱リフォームできる場所とは?
・断熱材リフォームについてまとめ
断熱材のリフォームが必要なわけとは?
住宅などの建物は築年数の経過とともに、どうしても劣化していきます。それは目に見えてわかる部分だけではなく、裏の見えない部分の腐食や破損も気付かないうちに進んでいます。
これは解体してみないとわからなかったり、どんなに性能が優れている素材を使って建てたとしても同じです。
大袈裟かもしれませんが、形があるものはいつかは壊れます。
ただ、現代のように技術が進み、性能や品質が向上し、劣化や破損を遅らせることはできます。
しかし、建築時にそこまで考慮した上で住宅を建てる方は少ないのではないでしょうか?
また、様々な製品が進歩したとは言え、場所や条件によっては数十年が限界というのも少なくありません。これは断熱材に限らず、外壁や屋根部分、基礎や内装等に於いても言えることです。
そこで、今回は私たちの専門である、断熱材に特化して話をしていきたいと思います。
断熱性能の期限はどのくらいか?
そもそも断熱材の効果が期待できる期間はどれくらいなのか?というとろこです。
これは製品によって異なりますが、大体、約15年~20年と言われています。
断熱材にも色々な種類がありますので、それぞれの特性や性能に微妙な差があり、それ以前になることも考えられます。
例えば、代表的なところで言うとグラスウール。
これは繊維系の断熱材になります。
ガラス素材を加工した製品で綿状になっているのが特徴です。
グラスウールはリサイクル性にも優れ、環境配慮もあり、価格も安価で購入できます。
この背景から、昔はよく利用されていた断熱材になります。
しかし、耐水性においてはあまり高くはなく、住宅の天敵である結露などが発生しやすいため劣化していく可能性があります。
結露や隙間から腐食、劣化が進み、綿状の為よれたり沈んだりして断熱効果が低くなっていくことも考えられます。
そのため、そこまでの耐久性はあまり期待できないので特にリフォームや張り替えが必要とされています。
また、綿状になっていることで隙間の有無が判断しづらく、一定の厚みを出すことも難しいところもあり、断熱効果が不安定になってしまうこともあります。
定期的なメンテナンスや確認をすることが必要になり、その上で維持していくことは可能かもしれません。
逆に、吹き付けウレタンフォームのように隙間なく断熱材を敷き詰めることができる素材もあります。
しかし、吹き付けウレタンフォームの場合は特殊な技術が必要なので工賃が高い傾向にあり、施工期間なども天候によって左右される場合もあります。
また、一度施工してしまえば、リサイクルなどはできないので環境的とも言い難いです。
他にも、私たちがおすすめしている【パイナルフォーム】などは、長期安定性もあり、施工性においても優れています。
このように、断熱材の効果が期待できる期間は約15年~20年だとされていても、種類や質によってそれは大きく変わってきます。
また、素人では判断が難しい場合が多いです。
住んでいながら、なんだか部屋が温まりにくいなと感じた時には、既に効果はなくなっているものとして考えてもいいでしょう。
その際には断熱材のリフォームが必要な時期を経過している可能性があります。
人生80年時代と言われる現代で考えると、これから先、数年後も住まいを快適に暮らしていくためには、断熱材のリフォームは重要になってくると思います。
断熱リフォームできる場所とは?
住宅の中で使用されている断熱箇所は、現代の住宅においてはほぼ全てと言ってもいいでしょう。
最近は高断熱・高気密といったような住宅づくりが流行っていますから、ハウスメーカーや住宅会社でもよく耳にするワードです。
例えば、エリアや地域によっても断熱の箇所はそれぞれです。
冬場の北海道はマイナスを越えることが当たり前だったりします。
そのため、寒冷地と言われる地域では開口部と言われる窓から熱が逃げないようにサッシを二重にすることや、風呂やトイレ、キッチンなどの水 回りの断熱もしっかり施工することが大切と考えられています。
冬を快適に過ごせるようにするには断熱は欠かせない部分です。
そのため、国や地方自治体で住宅の補助金や事業や制度として取り組んでいる事例も多くあります。
弊社で取り扱っているパイナルフォーム商品は、極寒の地でも約40年と断熱効果が低下しなかったという実績を持っています。
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そして、それぞれの使用箇所によって、断熱材の工法や素材も変わってきます。
各住宅や土地、構造に適した工法を採用し、断熱することで効果も上がります。
また、昔の住宅構造では難しかった箇所の断熱も、現代の製品であれば、性能や品質が進化したことによって施工が可能となる部分が増えました。
そのため、流行っている中古物件のリフォームやリノベーションなんかでも、従来の古い家の構造のまま断熱 材だけを取り外し、新たに施工することができます。
特に、「外張り断熱工法」はすっぽりと建物全体を覆うので、施工もしやすく断熱性能も期待できます。
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それではリフォームが可能な箇所をそれぞれご紹介していきます。
今後のリフォームや現在の状況も含めて参考にしてみてください。
基礎・床の断熱リフォーム
まずは住宅の基盤となる、基礎部分です。
床下が外気によって冷たく感じる経験は誰もがしたことのある経験ではないでしょうか?
この外気を遮断するために、床下の断熱 材は聞いたことがありますが、基礎から断熱をすることで床下断熱よりも効果を出す場合もあります。
基礎断熱をリフォームする場合、住宅の外周にある基礎部分に断熱材を施します。
これで床下の空間への外気の侵入は遮断できます。
基礎断熱のメリットは住宅全体の気密性を確保しやすくなること!
また、外周部分だけに施工すればいいので使用する量も床下の場合よりも少なく済みます。
リフォームの際にも生活環境を変える必要などもないので、住んでる方にも安心です。
そして、床下全てを覆う形になるので床下の空間利用もできますし、冬の水道管などの凍結においても和らげることができます。
寒冷地に住んでいる方には有難いですよね!
また、基礎断熱ではグラスウールのような綿状の断熱材の使用ができませんのでご注意ください。
基礎断熱におすすめの断熱材はこちら
続いて床下部分の断熱についてです。
床下断熱は上記同様、底冷えとなる原因の外気から室内への侵入を防ぐために床下に施されます。
昔の住宅ではほぼ床下断熱が施されていない場合が多いです。
それによって昔の住宅は床が冷たいといったイメージがついたと言っても過言ではありません。
床下断熱を施工する際には、一度床を剥いで床下改修を行う場合と、床下に潜り込んで裏側から施工する方法があります。
改修工事を行う場合、生活環境に多少の支障が出てしまいます。(新築の場合は関係ありません)
また、この工事によって床下のメンテナンスにもなり早期にカビや損傷、ヒビ割れ、シロアリなどを発見できる可能性があります。
他にも床下のみ断熱材を使用することで、基礎部分の換気が十分に行えるので湿気や結露になりにくいメリットもあります。
壁断熱のリフォーム
先ほどからもお話している通り、築年数の古い住宅にはほとんど断熱材の使用がありません。
そのため、断熱材の厚みもないので壁が薄いと言われるケースも多かったです。
木造の一戸建てなどが多く、現在のように気候の変化もあまりなく、快適に過ごせた時代だったのかもしれません。
しかし、今の時代に断熱材のないお家は不向きです。
数年前から、新築を建てる場合には、ほとんどが壁断熱を施工していると思います。
また、マンションなども増え、先ほども述べたように断熱材だけではなく、断熱材の厚みを利用して防音として併用するために用いられるケースもあります。
壁断熱のメリットは、寒さだけでなく暑さからも守ってくれるところです。
そのため、猛暑で湿度が高い中でも冷房の効果が保たれて省エネ対策としても一役買われています。
壁断熱にも、外張り断熱(外断熱)と充填断熱の工法があります。
リフォームされる方は外張り断熱(外断熱)で施工される方が多いです。
それも先ほどの基礎部分と同じ、生活環境に支障が少ないのと、外観から全てを断熱材で覆ってしまう方法なのでどちらかと言うと簡単に施工が可能です。
充填断熱を希望される場合は、大掛かりになることもあるので、他のリフォームと併用して行うことで効率も工期も短縮できるでしょう。
例えば内窓を付ける場合や、天井を張り替えるなど、大掛かりなものから、小さいものまで一緒に行うことで一気にリフォームができます。
天井・屋根の断熱リフォーム
続いては天井断熱です。
天井断熱は、昔の住宅でもそれなりに施工されている箇所かもしれません。
しかし、築年数が古くなるとその効果はほとんど効果を成さない場合が多いです。
そのため、天井断熱をリフォームすることで新たに断熱効果をもたらしてくれます。
天井断熱を行う際にも、床下同様に、建物のメンテナンスも同時に行えるので古い家であればあるほど、早めに行うことをおすすめします。
メンテナンスや定期点検を行うことで、損傷などを早期発見し対策ができます。
また、壁断熱にも言えることですが、内側から壁や天井を剥いで施工する場合と、外側から施工する場合では工賃も変わってきます。
そういった価格面も含めて検討することで後悔のないリフォームになります。
現在、住宅の過ごしやすさでお悩みの方は、もしかすると断熱材の張り替え時期かもしれません。
気になることがあればいつでもお気軽にお問い合わせください。
天井断熱のデメリットは勾配天井や屋根裏の活用ができないところになります。
必要がない方であれば天井断熱で十分ですが、屋根裏の空間利用を考えている方やロフトなどを設置したい場合は屋根断熱にしなければなりません。
屋根断熱の場合は、屋根の素材によって使用可能な断熱材も異なりますが、【パイナルフォーム】などのEPS材であればどこでも使用可能です!
ただ、屋根断熱を行う場合、天井よりも面積が広くなりますから、その分費用はかかるかもしれません。
屋根断熱のメリットは、天井空間の利用に加え、外気からの刺激を屋根全体で遮断できるので、寒冷地だけでなく、暑さ対策として温暖地でも採用が多いです。
断熱材リフォームについてまとめ
以上が、大まかな断熱のリフォームになります。
断熱材の耐用年数を考えると、メンテナンスだけではなく、リフォームも視野に入れて考えていくことで、今後数十年と共にする住宅にとっては重要なものになってくることでしょう。
リフォームを考える上で、検討されるのは大きく分けて3つあると思います。
一つ目は価格。
リフォームなので出来るだけ経費を掛けずに行いたいと考える人がほとんどでしょう。
それはもちろんなんですが、価格だけを見て決めてしまうと再度リフォームが必要なんてことにもなりかねませんので色々な方面から検討し、一番の最善策をとった方がいいと思います。
二つ目は工期です。
リフォームですから既に住んでいる住宅がほとんです。
そうなった場合、工期は短い方が嬉しいですよね!
それに生活に支障が出る場合なら尚更です。
大掛かりなものになると引っ越しをしなければならないパターンもあるので、そこは現場の方々と話合いをしてお互いの都合を合わせるのが理想的です。
三つ目は効果です。
せっかくリフォームをするんですから効果が出なければ意味がありません。
既存の断熱をふまえて行うことで効果は上がりますし、省エネ対策や冷暖房設備のコスト削減にも繋がります。
今までの話を聞いてて思うのが、やはりリフォームに於いても種類や工法、手段など、それぞれの住宅事情によって変わってくるということ。
全てを熟知して検討しろというのは難しいことだと思います。
でも多少の知識がないと判断も難しいので、全てを専門家に任せきりにすることはしないで、ご自身でも調べたりすることで失敗や後悔のないリフォームが行えると思います。
天井ひとつにとっても、剥ぐのか?剥がないのか?によって価格や工期も変わるでしょうし、剥ぐことで得られるメリットなども違ってきます。
しかし、【パイナルフォーム】であれば双方の選択が可能になる他、全ての断熱材と比較しても断熱性能の低下が長年見られない長期安定型であることで信頼や実績があります。
コラム監修者からのメッセージ
断熱材は建物の性能の「柱」となる重要なポジションを担っています。私たちは一貫して「より良い住宅のお手伝い」をモットーに断熱はもちろん、気密や工法に関わる商品の提案・サポートを行っています。多くの方に『松原産業のパイナルフォーム』をご採用頂けるように精進していきますので是非よろしくお願い致します。